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スプリンクラー設備による水損事案について

スプリンクラー設備が設置されている事業所等の関係者の皆様へ

 スプリンクラー設備は、天井又は屋根下部分に配置されたヘッドにより火災感知から放水までを自動的に行う消火設備ですが、衝撃や損傷等により誤って放出してしまった場合、収容物や、機械器具類の損傷につながることもあります。

スプリンクラー設備による水損を防止するために、以下の1~4のことに留意しましょう。

 

1 開放型ヘッドを用いたスプリンクラー設備(以下「開放型スプリンクラー設備」という。)のうち、1つの感知器からの信号により自動的に放水を開始するシステムとなっているものについては、点検を業者に依頼する機会に、非火災報の原因となる電気配線等の部分への漏水等のおそれや感知器への埃・水滴の付着(湿気による結露・外部からの漏水等)が生じていないかについて重点的に確認するよう伝えてください。

また、改修工事等の機会を捉え、複数の信号(例えば、煙感知器からの信号と熱感知器からの信号)により放水するシステム(AND回路)への変更を検討することが望ましいです。

 

2 開放型スプリンクラー設備については、点検を業者に依頼する機会に、配管等の部分に漏水等につながる著しい腐食などが生じていないかや手動起動弁・電動弁・止水弁・自動排水弁などの作動状況等について重点的に確認するよう伝えてください。
 また、減圧開放式の一斉開放弁が用いられたシステムとなっているものについては、改修工事等の機会を捉え、加圧開放式のものへの変更を検討することが望ましいです。

 

3 閉鎖型ヘッドを用いたスプリンクラー設備(以下「閉鎖型スプリンクラー設備」という。)については、工事等に伴い、閉鎖型ヘッドを破損し、又は熱源を近接させるなどにより加熱することのないよう留意してください。

 

4 引き続き、スプリンクラー設備の点検の実施を徹底するとともに、点検で確認された不具合等の早期改修を図るようお願いします。

 

 また、スプリンクラー設備による水損事案については、以下のとおり発生しております。

 

事案1 大阪府大阪市

(1)発生日  令和4年1115

(2)事故概要 複合施設の吹き抜け部に設置された開放型スプリンクラー設備(自動式)
        が作動したもの。

(3)原因   老朽化した感知器の誤作動の可能性(調査中)。

 

事案2 神奈川県横浜市

(1)発生日  令和4年1017

(2)事故概要 照明テストを行っていたところ、大ホール天井裏にある照明室に設置さ
        ている閉鎖型スプリンクラー設備(自動式)が作動したもの。

(3)原因   調査中。

 

事案3 静岡県裾野市

(1)発生日  令和4年9月24
(2)事故概要 文化センターの舞台部に開放型スプリンクラー設備(手動式※)が作動し
        たもの。※加圧開放式の一斉開放弁を用いたもの

(3)原因   調査中。

お問い合わせ先

消防本部予防課
TEL 0178-44-2133
FAX 0178-44-1196

火災予防・危険物

八戸地域広域市町村圏事務組合消防本部
〒031-0011 青森県八戸市田向五丁目1番1号
TEL:0178-44-2131
FAX:0178-44-1196
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