平成25年度以降に指定された文化財

更新日:2020年03月16日

市無形民俗文化財 白銀四頭権現神楽

海上の船の上にて、男性らが太鼓を叩いたり舞を演じたりして、家内安全などの願いを込めた神楽を奉納している写真

白銀地区で伝承される白銀四頭権現神楽は、権現様と呼ばれる獅子頭を奉持し、寺社や家々を訪れ、家内安全や厄払い、豊作・豊漁、供養など様々な願いに応じて、儀式的な演目や演劇的な演目を演じる山伏神楽の一つです。

市内でも有数の歴史(宝暦8(1758)年)と多彩な演目(平成28年現在18演目上演可能)を有し、春祈祷といった山伏神楽の特徴を示す習俗や、海に関わる儀礼を保持するなど、芸能の変遷過程や地域的特色を示す民俗芸能です。特に春祈祷や寺社での奉納は、白銀地区の生業や信仰と深く関わり、民俗的な背景を維持しています。伝統的な活動範囲(三嶋神社より東側=東町)を維持し、現在も多くの家で祈祷を行うなど、地域的な支持基盤が磐石です。また、長年質の高い後継者養成が行われています。

市無形民俗文化財 八太郎おしまこ

夜の神社の境内にて提灯の明かりの中、円になって盆踊りを踊る人々の写真

八太郎地区で伝承される、おしまこ節によって踊られる盆踊りで、広場で境内等で円陣を作り、楽器を用いず、歌と地面を摺る足音を伴奏にして踊ります。歌は七七七五調の詞型で、声を重ね合わせながら掛け合う等の特徴があります。八戸地方のおしまこ節の古い歌唱形態を保持するだけでなく、楽器を用いない八戸地方の盆踊の古い形態を保持する等、盆踊の変遷過程や地域的特色を示しています。

五穀豊穣を祈願するため、手は実り豊かな稲穂を表わし、不作の稲を表わす手のひらを返す所作は、飢饉を想起させるため忌避されています。ヤマセが頻繁に吹き付ける八太郎の自然環境と生業が反映されているといえます。

八太郎おしまこ保存会の普及活動により、現在では子どもから大人まで多くの町内・近隣住民が親しんでいます。

県重宝(歴史資料) 遠山家日記

市指定文化財であった遠山家日記は、新たな調査により3点を追加した計111点が平成28年8月15日に県重宝に指定されました。(遠山家日記の概要はこちら)

県重宝(建造物) 対泉院山門

市指定文化財であった対泉院山門は、平成29年8月16日に県重宝に指定されました。(対泉院山門の概要はこちら)

県重宝(建造物) 大慈寺(糠塚) 本堂、山門、経蔵

市指定文化財であった大慈寺(糠塚)の山門、経蔵は、本堂を含め、平成30年8月20日に県重宝に指定されました。(大慈寺(糠塚)の本堂、山門、経蔵の概要はこちら)

重要文化財(考古資料) 丹後平古墳群出土品

飛鳥時代中頃から平安時代前期にかけて築造された古墳群から出土した遺物、195点が平成30年10月31日に重要文化財に指定されました。(丹後平古墳群出土品の詳細はこちら)

指定品には、墳墓への副葬あるいは墓前祭祀に持ちいられていた蕨手刀(わらびてとう)錫釧(すずくしろ)といった金属製品、玉類、土師器・須恵器のほか、国内に例がなく朝鮮半島でつくられたとみられる、黄銅(おうどう)製の

金装獅噛三累環頭大刀柄頭(きんそうしがみさんるいかんとうたちつかがしら)」があります。

これらの出土品は当時律令の外にあった当地方の社会、風俗を考えるうえで大変貴重です。

なお、遺跡は平成11年1月14日に国史跡に指定されています。(史跡丹後平古墳群の概要はこちら)

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