糠塚・大慈寺、禅源寺の文化財

更新日:2022年02月08日

糠塚・大慈寺の文化財

大慈寺(糠塚)本堂、山門、経蔵(だいじじぬかづか ほんどう さんもん きょうぞう)

大慈寺の周辺地図

糠塚(ぬかづか)の大慈寺は、松館(まつだて)の大慈寺の宿寺として延宝年間(1670年代)に創建されたといわれます。

本堂は、文化2年(1805年)再建の棟札が残っています。本堂内部の円柱及び中備(なかぞな)えに和様(わよう)出三斗(でみつど)を組んだ意匠は県内には他にありません。

また、本堂の屋根は、八戸市新井田出身の名工、中村松太郎によって昭和30年(1955年)に当初の茅葺き寄棟屋根を活かした、鉄板葺きの唐破風向拝(からはふこうはい)および千鳥破風(ちどりはふ)付入母屋屋根に改修されています。

山門については、残されている棟札から天保2年(1831年)に建立されたことが知られています。
三間一戸の楼門(ろうもん)で、屋根は入母屋造りとなっています。この山門の大きな特徴は1階の正面中央の間が琴柱(ことじ)の形をした火燈窓の形式(琴柱火燈(ことじかとう))を取り入れていることです。窓案内図の形式としてはよくありますが、楼門の中央に用いる例は他にないといわれています。

大慈寺山門の左手に経蔵があります。この経蔵は、安政4年(1857年)から工事にかかり安政5年に上棟式を行った記録が残っています。また、当寺17世智法宣隆(ちほうせんりゅう)が、建立のため5年間資金集めの托鉢などをし、工事開始の前年、上京して大経蔵全部と転輪蔵一宇を求めたといわれています。
経蔵内には、八角形で回転する経棚が設けられています。経蔵は、外からは2層に見えますが、1層の建物です。

平成30年に県重宝(建造物)に指定されました。

 

大慈寺山門の写真

県重宝:大慈寺山門

大慈寺経蔵の写真

県重宝:大慈寺経蔵

大慈寺本堂の写真

県重宝:大慈寺本堂

禅源寺の文化財

敷石供養塔(しきいしくようとう)

禅源寺(ぜんげんじ)の参道脇に、高さ136センチメートル、幅55センチメートルの石碑があります。この石碑は、禅源寺の住職も勤めていた瓦鏡和尚(がきょうおしょう)が、雪解けや長雨のためぬかるみがひどかった、鳥屋部(とやべ)町から禅源寺まで敷石を設け、天保13年(1842年)に完成した際に建てられたものです。

敷石供養塔の写真

市指定:敷石供養塔

禅源寺の参道から撮られた外観写真

禅源寺

禅源寺の周辺地図

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