国史跡 丹後平古墳群
丹後平古墳群発掘状況全景
丹後平(たんごたい)古墳群は、八戸ニュータウン内にある白山(はくさん)浄水場近くに位置します。
主に飛鳥時代から平安時代前半の円墳(えんぷん)で、未調査部分を含め100基以上の群集墳と考えられます。勾玉(まがたま)やガラス玉の玉類、錫製(すずせい)の釧(くしろ)(腕輪)、刀類など副葬品がたくさん発見されています。
首長級とされる古墳のなかには、朝鮮半島の新羅(しらぎ)で製作された「金装獅噛三累環頭大刀柄頭(きんそうしがみさんるいかんとうたちつかがしら)」と呼ばれる黄銅製の刀の柄飾りが出土しています。
律令政治が直接及ばなかった「蝦夷(えみし)社会」を知るうえで重要な古墳群として、平成11年に国史跡に指定されました。出土品は八戸市博物館に展示されています。
更新日:2021年03月16日