国重要無形民俗文化財 八戸三社大祭の山車行事

更新日:2020年01月17日

赤青黃の鬼の頭が装飾された八戸三社大祭の山車の写真

八戸三社大祭(はちのへさんしゃたいさい)の山車

八戸三社大祭は、八戸市内に所在する龗(おがみ)神社、長者山新羅(ちょうじゃさんしんら)神社、神明宮(しんめいぐう)の三社合同例祭です。8月1日のお通りと8月3日のお還りでは、三社の神幸行列に従い、27台の大型で豪華な山車が行列を組んで市内を巡行します。
享保6年(1721年)、法霊社(ほうりょうしゃ)(現在の龗神社)の神輿が、天候不順の回復と五穀豊穣を願って、八戸城下を一巡し、長者山虚空蔵(こくぞう)堂(現在の新羅神社)へ渡御(とぎょ)したのが祭りのはじまりです。
お通りの行列順序は、神明宮行列とそれに供する附祭(つけまつり)の山車行列で始まり、次いで龗神社行列とその山車行列、さらに新羅神社行列とその山車行列が続き、華屋台(はなやたい)が最後をつとめます。お還りでは、神明宮、新羅神社、龗神社の行列順に変ります。
神幸行列はいずれも大麻(おおぬさ)神職、副斎主(さいしゅ)、斎主(宮司)、神輿が中心となり、前後に御榊(みさかき)、神馬(しんめ)、旗差物(はたさしもの)などの行列や、大神楽や山伏神楽、虎舞、駒踊などの芸能が加わって沿道を練り歩きます。
一つの山車組の編成は、組印(くみじるし)の旗持ちと手小舞(てこまい)、山車を引く引き子衆、大太鼓1・小太鼓5・篠笛(しのぶえ)多数からなるお囃子(はやし)衆、木遣(きや)り唄の音頭取り、山車運行者などで構成されます。
題材は、歴史上の英雄や軍記物、昔話や神話・伝説、能や歌舞伎の場面などが好んで使われます。山車の基本的な意匠は、波(なみ)山車、岩(いわ)山車、高欄(こうらん)山車、建物(たてもの)山車の4種類の組み合わせとされています。
なお、八戸市博物館及び龗神社で、江戸時代の山車人形(神功皇后(じんぐうこうごう)と武之内宿禰(たけのうちのすくね)・為朝(ためとも)と嶋人(しまびと)・武田信玄(たけだしんげん)・太公望(たいこうぼう))を見ることができます。

白い装束をまとった男性たちと、その後ろに神輿が続き、行列を作り町を練り歩く神幸行列の写真

虎舞(とらまい)

祭りにて、見物客の前を大きなトラの被り物を使い町を練り歩いている男性たちの写真

虎舞(とらまい)

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