個人所蔵の文化財(4)

更新日:2020年01月17日

奥南温古集(おうなんおんこしゅう)

奥南温古集6冊が並べられた写真

市指定:奥南温古集

奥南温古集は、八戸藩士接待治郷が、八戸藩の歴史をわかりやすく記し、明治23年(1890年)に南部家に献上したものです。接待治郷は、八戸藩の歴史を詳しく、領内の神社・仏閣の縁起を綴った「八戸祠佐嘉志(はちのへほこらさがし)」などの著者としても知られています。
   この奥南温古集は、その追記によると、書き始めてから28年を要し、自分も古稀を超える年になったことから、10巻にまとめたものであることが記されています。

八戸城内図(古御殿御絵図面)(はちのへじょうないず(ふるごてんおんえずめん))

八戸城内図(古御殿御絵図面)の写真

市指定:八戸城内図(古御殿御絵図面)

当時古御殿と呼ばれていた藩主の居館は、藩創立以前の建物を使用していましたが、文政10年(1827年)新御殿の建築計画がなされ、古い御殿を取り壊すことになりました。この古御殿絵画図はその取り壊しの際の手順を探るために作られた実測図のようなものですが、御殿のほか周囲にある各役所や土蔵・御花畑・道・井戸などが描かれており、八戸城本丸全体の姿を知ることができる貴重な資料です。

大きさ 縦 250センチメートル 横 215センチメートル

八戸城内図(新規御普請御殿御絵図面)(はちのへじょうないず(しんきごふしんごてんおんえずめん))

八戸城内図(新規御普請御殿御絵図面)の写真

市指定:八戸城内図(新規御普請御殿御絵図面)

八戸藩第8代南部信真(のぶまさ)は、文政2年(1819年)に野村軍記(のむらぐんき)を登用して財政改革を図ります。軍記の手腕により藩の財政は好転し、藩では祈祷寺の豊山寺(ぶさんじ)造営や八戸城の御館神法霊神社(おんたてがみほうりょうじんじゃ)などの新築を行い、さらに、文政10年には新御殿新築計画も打ち出します。新規御普請御殿御絵図面は、この時の絵図面で、古御殿絵図面より縮尺が大きく内部も詳細に記されています。新御殿は、文政12年に完成しました。

大きさ 縦 210センチメートル 横 265センチメートル

八戸二十景屏風(はちのへにじゅっけいびょうぶ)

八戸領内の風景のよい海岸などが土佐絵風に描かれた、八戸二十景屏風の写真

市指定:八戸二十景屏風

八戸二十景屏風は、八戸領内の風景のよい場所20ヶ所を土佐絵風(とさえふう)に描き、4枚折りの金屏風(きんびょうぶ)に張りつけたものです。元南部家の藩主が所蔵していたもので、殿様の御座所(ござしょ)の後ろに立てられていたものと伝えられています。
制作年代や作者は不明です。

構 造:4曲1隻

大きさ:高さ 170センチメートル 幅 360センチメートル

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