松館・大慈寺、上野五智如来像
松館・大慈寺
大慈寺(松館)山門 附棟札1枚、地蔵菩薩像(だいじじ(まつだて)さんもん つけたりむなふだいちまい じぞうぼさつぞう)

松館の大慈寺は、根城南部氏の菩提寺として応永18年(1411年)に創建され、根城南部氏と共に遠野に移ったと伝えられています。その後、盛岡の南部利直(としなお)によって再興されました。
山門は、残されている棟札から文政10年(1827年)に建立されたことが知られ、三間三戸の楼門で、楼門の屋根としては珍しい茅葺の寄棟屋根となっています。
地蔵菩薩像は、藩政時代の八戸地方で独特の作風の仏像を数多く残している奇峰学秀が、正徳3年(1713年)に彫った立像で、高さが80センチメートルあります。像の裏に自分の父母の霊が幽界を脱することを願って彫ったものであることが墨書で書かれています。

正面

背面

上野五智如来像
五智如来像(ごちにょらいぞう)

市指定:五智如来像
JR北高岩(きたたかいわ)駅の東方約500メートル、馬淵川(まべちがわ)左岸の集落の中に小さなお堂があります。この中に五智如来像が安置されています。 奇峰学秀作で、もともとは葛巻(くずまき)(岩手県)宝積寺のために彫ったことを記す銘が像に刻まれています。 高さが50センチメートルと小さな像で、現在は上野(うわの)地区の産土神(うぶすながみ)の御神体として信仰されています。学秀の仏像の中で最古の作です。

更新日:2021年02月03日