小中野・常現寺、湊・十王院、鮫・浮木寺の文化財
小中野・常現寺の文化財
魚籃観音菩薩像(ぎょらんかんのんぼさつぞう)

市指定:魚籃観音菩薩像
常現寺(じょうげんじ)には、異国情緒あふれる魚籃観音菩薩像があります。この像は、明治維新の際、八戸出身の高僧西有穆山(にしありぼくざん)禅師が入手したものを郷里の常現寺に安置したもので、観音像は、支那公趾国(しなこうしこく(安南(あんなん)―現ベトナム北部))からもたらされたものと伝えられており、当寺の秘仏となっています。
(高さ 24センチメートル)

本堂正面と魚籃観音碑

湊・十王院の文化財
地蔵菩薩像(じぞうぼさつぞう)

市指定:地蔵菩薩像
湊町(みなとまち)の十王院(じゅうおういん)に、市の文化財に指定されている地蔵菩薩像(じぞうぼさつぞう)が安置されています。この地蔵菩薩像は、湊町出身の僧、津要玄梁(しんようげんりょう)の作になるもので、像の胎内に津要の墨書が収められています。案内図
地蔵菩薩像の容姿は、頭を丸め、身に納衣・袈裟をまとう僧形で、左手に宝珠(ほうじゅ)をもち、右手には錫杖(しゃくじょう)を持つ立像がもっとも多いですが、十王院(じゅうおういん)の像の右手は、指先を下にして手のひらを正面に向ける与願印(よがんいん)を示しています。
(高さ 147センチメートル)

鮫・浮木寺の文化財
乙因追善俳諧献額(浮木寺)(おついんついぜんはいかいけんがく)

市指定:乙因追善俳諧献額
縦 89センチメートル 横 180.5センチメートル
鮫町(さめまち)の浮木寺(ふぼくじ)にある乙因追善俳諧献額は、安政3年(1856年)蕪島仙乙因の円満忌(50回忌)追善のため、夫木庵文喬(つまきあんぶんきょう)等案内図が願主となって八戸、秋田、盛岡、仙台、江戸、尾張などから広く献句を受け浮木寺85句を献額したものです。ケヤキの一枚板で出来た板面に金箔が散らされ、縁は黒漆塗りで装飾金具が付いた豪華なものです

更新日:2020年01月17日