是川縄文館と是川遺跡・風張1遺跡出土品
是川縄文館
是川遺跡に隣接した場所に、八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館があります。是川遺跡・風張(かざはり)1遺跡出土品による「縄文の美と謎を探る」常設展示室とともに、「触れる」「作る」など、私たちの先人のくらしを楽しみながら学べるようになっています。
常設展示室は、是川縄文人のくらしを再現したシアターのほか、「漆の美」「是川の美」「風張の美」「縄文の謎」「最新研究報告」「国宝展示室」をテーマとした展示室になっています。また、日本全国の縄文遺跡や八戸の遺跡についての情報検索システムなどを設置しています。
詳しいご利用案内は是川縄文館ホームページをご覧ください。
是川遺跡出土品
出土土器
漆塗り製品
飾り太刀
籃胎(らんたい)漆器
遮光器土偶
ヤス
是川遺跡出土品は、大正から昭和にかけて、泉山岩次郎・斐次郎兄弟が中心となって発掘した資料633点が昭和37年に国の重要文化財に指定され、さらに縄文の里整備のため発掘した資料のうち330点が、平成23年に追加して指定され、計963点が重要文化財となりました。これらは、美しい文様で飾られた土器をはじめ、高い工芸技術を示す木製品(もくせいひん)やさまざまな漆塗り製品など、当時のくらしや精神世界を伝えるものです。
中居遺跡から出土した遺物は縄文時代晩期に東北地方一帯に広がった亀ヶ岡文化の内容を示す代表的な資料です。
風張1遺跡出土品
国宝(合掌土偶)
風張1遺跡は、新井田(にいだ)川を挟んで是川遺跡の対岸にある、縄文時代後期後半の遺跡です。遺跡は発掘調査によって、中央の広場を囲むように、墓、掘立柱建物(ほったてばしらたてもの)、竪穴住居(たてあなじゅうきょ)、貯蔵穴(ちょぞうけつ)などが同心円状に配置された環状集落(かんじょうしゅうらく)の存在が明らかになりました。遺跡からは立派なつくりの土器や石器、さまざまな石製品(せきせいひん)・土製品(どせいひん)、土偶が出土しました。平成9年に出土品のうち664点が重要文化財に指定され、平成21年に、そのうちの合掌土偶1点が国宝に指定されました。
合掌土偶は、しゃがんだ状態で手を合わせたポーズをとる土偶であり、縄文人がアスファルトで修復した痕や、赤色の顔料が塗られた痕(あと)が残る貴重な土偶です。
出土土器
ヒスイ製の玉
頬杖土偶
この記事に関するお問い合わせ先
- より良いサイトにするため、みなさまのご意見をお聞かせください
-
更新日:2024年09月12日