復原された中世の城 -根城-
史跡根城跡は、中世の北奥羽を治めた根城南部氏の居城として、昭和16年に国史跡に指定されました。史跡の広さは、約18.5ヘクタールです。
根城は、建武元年(1334年)南部師行(もろゆき)により築城されたと伝えられ、寛永4年(1627年)に遠野に国替えされるまでの約300年間、南部氏の居城となりました。現在でも、本丸・中館(なかだて)・東善寺館(とうぜんじだて)・岡前館(おかまえだて)・沢里館(さわさとだて)と呼ばれる曲輪(くるわ)や堀跡が残っています。
史跡の主要部分は「史跡根城の広場」として公園化されており、本丸跡には、発掘調査の成果をもとに、安土桃山時代の根城の様子が復原整備されています。
主殿と呼ばれる当主が儀式を執り行った建物を中心に工房(こうぼう)・板蔵(いたくら)・納屋(なや)・馬屋(うまや)などが復原されており、内部に入れば、正月の儀式の様子や、いろいろな道具類などを見ることができます。
「史跡根城の広場」では、根城史跡ボランティアガイドによる案内を聞くことができます。

「史跡根城の広場」

主殿

主殿の広間(正月十一日の儀式)

工房

板蔵

更新日:2020年01月17日