平成20年度 第4回八戸市地域公共交通会議

更新日:2020年02月25日

日時

平成21年2月19日(木曜日)午後2時から

場所

八戸市庁本館3階第3委員会室

出席者

構成員 16名(うち代理出席1名)

アドバイザー
首都大学東京 都市環境学部 吉田樹 助教

議事要旨

1.開会

2.議事

八戸市交通部の営業路線に係る協議および報告について

  1. バス系統の一部廃止および新設について(協議)
  2. バス系統の変更に係る運賃の設定について(協議)
  3. バス運行本数の調整について(報告) 

資料1-1、1-2、1-3に基づき、交通部から説明・報告。

1、2ともに挙手による採決により、賛成多数で承認することを決定。

八戸市地域公共交通総合連携計画素案について

資料2に基づき、事務局から説明。

  • 主な質疑・意見内容

事務局:本計画については、平成22年度からの実施を予定していたが、前倒して平成21年度から着手するものとして今回提示している。今回の会議で大筋の合意をいただき、また、意見を踏まえ計画内容を調整させていただくことをあらかじめお願いしたい。

構成員:素案の2ページ目に書いてある地域交通事業者の部分で、地域をどの様にサークルさせていくのかを知りたい。

事務局:スキームについては、これから本格的に検討したい。路線沿線の方々に集まっていただき、今のバス路線の時間、本数の現況、利用状況を勉強した上で、今後どうしていくかを作っていくイメージである。

アドバイザー:一番大きな問題は、目の前を走っている路線がどうやって走っているのか、赤字がどれぐらいあるなどの情報開示である。
もう一つのポイントは、民間バス会社には内部補助ルールというものが原則ない。行政から補助金をもらうだけではなく、沿線に企業や学校、団地があったら、そこにうまく仕掛けて利用促進を目指していく。つまり、行政と交通事業者がタッグを組んで仕掛けていくというのが一番現実的と感じる。
育てる公共交通をやると大変なのは、地域ではなく行政と事業者である。地域の中に入っていかなくてはならない。バス会社と行政だけが支えていくのではなく、沿線の受益者にも一緒に参画していただいて、責任分担の中で育てる公共交通というのがあると思う。
市交通部では、毎年1回、広報で各路線ごとの営業係数を出しているが、「こういう取り組みをしているが、でも実情はこうだ」という情報を出していくのはいかがか。広報もあるが、別な媒体で、あるいは、逐次新聞に載せてもらうとか工夫をしておく必要がある。

会長:広報だとなかなか見ないので、折込でも一枚入っていた方が良かったりと、色々な作戦があると思う。

構成員:「公共交通の現況に関する情報開示を着実に推進し」という表現があるが、開示請求しなければ出さないという意味にも捉えられかねるので、表現を変えて頂きたい。

会長:基本方針が3つあり、目標の中での基本方針とあり、表現が重複している。

事務局:構成段階的なものがあると思うので、事務局の方で表現を精査して分かりやすく直します。

アドバイザー:他地域の連携計画で、基本理念と書いてある団体が意外に少ない。例えば、基本理念からの方針、目標、個別事業とあり、1枚のA3の見開きで見取り図があるとわかりやすいと思う。

構成員:事業1「育てる公共交通」で、事業費の一部として運行負担金を支出すると明記しているが、運行負担金はどこが負担するのか。

事務局:国費は事業スキームを作るためのステップに関する費用で、具体の運行負担で足りない分を補助するということではないと思う。

構成員:国庫の運行負担金を支出するというのは、どこから出すのかがわからない。認定されると3年間は継続で出すようだが、単独でやる場合に負担金はどこから出てくるのか。

事務局:事業として認められれば、その一部は国庫を入れたいと考えている。

アドバイザー:今の路線の付け替えになると思われる。
例えば、市単独の南部バスの補助路線等について、通行距離×キロメートルあたりの路線単価×10回、つまり5往復の70%の一年分を定額で出し、そこから先は、運賃収入を上げたり、地域からの参画や沿線企業等からの協賛を得ながら、当初見込んでいたものよりも多く稼ぐなり、逆にその中で、5往復ではなくて、7、8往復確保する。
従来の補助は路線を守る補助としてはいいが、行政は一定の市民の足の最低保証をし、そこから先は営業努力とか地域住民の利用によって、積極的に強化し上乗せし、乗れば乗るほど、営業努力をすればするほど、サービスが良くなっていくとしていく必要が出てくる。

構成員:新幹線を利用する方が、中心街からバスで八戸駅まで行くときに、渋滞する時間帯に合わせてバスに乗ったら新幹線に間に合わない。
お客さんに対する思いやりとして、この時間帯は渋滞が予想されるので、1本か2本早いバスを利用して下さい、ということをバス停に明記した方がいい。

アドバイザー: それは当然必要である。
停留所の下に、「100%接続が保障されるわけではありません」と注釈をつける必要はあるが、何時のバスに乗れば新幹線に乗れるかという情報は停留所だけではなくて、ホテルに置いておくべきである。
  遅れが想定される時間帯が分かれば、各ホテルに置くぐらいの勢いが無ければいけない。一番効果があるのがホテルで、みろく横丁に置いてもいいだろう。

会長:渋滞などは別として、六日町のバス停から八戸駅まで通常どのくらいかが分からないので欲しい情報である。また、はやて3号ならこのバスといったお勧め的なものをバス停に表示させるのも効果的だろう。

構成員:降雪時は事業者が大体の目安を書いても、間に合わなかったというケースも出てくると思うが、その辺の対策はどうか。

アドバイザー:鉄道ですら接続できない場合もわずかにあるが、確実さを求めるのなら、八戸線の時刻を書いておけばいいだろう。
しかし、本八戸駅から離れたホテルに泊った人は、本八戸駅まで歩くよりはバスに乗ろうという人が多いはずなので、両方併記して書いておけばいいと思う。
「雪が降ったときは遅れやすいので、10分、20分早いバスで待っていて下さい」という情報は一行書いておけば済むことであり、やらないリスクの方が高い。
渋滞がすごい時間帯もあるが、そのために10分間隔にしている。結局遅延しても、次のバスが20分来ないことは無く、自然にだんだん遅れて、10分、15分待てば次のバスが来る。

構成員:平成21年3月1日からバスロケーションシステムを運行開始予定で、路上の表示には何分でバスが来るという表示が出るが、八戸駅まで何分で着くだろうという情報は、携帯電話で検索すると遅れの情報と何時に着くのかが表示されるようになっている。

 会長:夜間における乗合交通だが、育てる交通の意味でいいと思う。街の飲食店からちょっとずつ協賛金を出してもらう等、協力してもらいやすいと思う。
バス案内システムは、どちらのバス事業者か。

事務局:基本的には、両方の事業者という方向で考えている。

アドバイザー:夜間乗合タクシーについて、長横町のタクシー渋滞が激しくなり東京に似ている。運転代行も飲みに来る人の数が減っているので厳しいだろうが、代行業者はあちこちの飲食店に電話番号を貼り付け、安くなるチケットを置いたりと宣伝している。
タクシーをノロノロ渋滞させて走ってもお客さんは乗らないので、ここは是非工夫して、一般乗用でメーターを動かしてやるのが当然ながら本業だが、そろそろプラスαを考える時期ではないかと思う。
情報案内システムについては、バス事業者を問わず必要だと思う。
事業3-3に関係するが、八戸駅線はそれなりには乗ってはいるが、交通部の根城回りの旭ヶ丘営業所行きと書いてあり、「このバスは中心街行きと書いてありますが、三日町に行きますか。」と数人聞いているので、方向幕を変えるのだったら、それに対応をするのも検討の一つに入れること。
八戸駅で、1番のりばに「ここから出る便は、全便、三日町(八日町・十三日町)に停まります」というのを貼っておくなどした方がいいと思う。

会長:今回の計画素案について出された意見を反映して事務局で取りまとめていただく。
本日の議事はこれで終了する。

その他 情報交換等

特になし

3.閉会

配布資料

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