平成21年度 第2回八戸市地域公共交通会議

更新日:2020年02月25日

日時

平成21年7月28日(火曜日)午後2時から

場所

八戸市庁別館2階会議室C

出席者

構成員 12名(うち代理出席2名)

アドバイザー
首都大学東京 都市環境学部 吉田樹 助教

議事要旨

1.開会

2.議事

1 朝市・朝ぶろ乗合タクシー「八戸あさぐる」の運行について【協議事項】

八戸観光コンベンション協会より、昨年11月から実証事業として実施し、現在も実施中の「八戸あさぐる」について、企画を担当する立場から説明。
 資料1に基づき、許可申請予定事業者(三八五交通株式会社)から説明。

  • 主な質疑内容

アドバイザー:201台全部の乗用車両を乗合に切り替えられるようにするということか。

事業者:そのとおりである。

アドバイザー:「あさぐる」は他の3社と共同でやっていると思うが、他社からの申請はないのか。

事業者:他社は乗合の運行管理者がいない。乗用でやれる4台の範囲内で実施することになる。とりあえずは当社だけの許可申請ということである。

構成員:ホテルから予約するとのことだが、お客さんが入浴している間は待っているのか。

事業者:あらかじめ、おおよその時間を決めていただき、待機するか他の車両が来る。ただし、拘束料金が発生しないように配慮している。

アドバイザー:料金はどこで払うのか。

事業者:ホテルで支払う。

アドバイザー:別紙3「運行時刻及び運行ルート」について、2点間往復ではなく、想定ルートを記載しているものと思うが、むしろ、ホテルと銭湯、朝市とホテルといった書き方の方がよい。 

会長:運行ルートの書き方については国土交通省青森運輸支局に確認されたい。 

賛成多数で事業計画案を承認することを決定。

2 平成21年度地域公共交通活性化・再生総合事業費補助金交付申請案について【協議事項】

事務局:今回の会議で予算案を諮ることとしていたが、近々国に補助交付申請を行うので、交付決定を受けた後に改めて予算案を上程させていただきたい。
また、当初予定していた「育てる公共交通」については、実施は見送ることにした。

資料2、2-1に基づき、事務局から補足説明。

  • 主な発言内容 

アドバイザー:国の追加補正もあり、ほぼ2分の1の補助がつく見込み。昨年度とは状況が変わってきた。等間隔運行路線情報戦略プロジェクトに関して、中心街のバス停名称にメスを入れていく。
平成21年度事業に盛りきれていないことだが、情報を充実させたとしてもまちなかに路線案内がないため、今後検討が必要である。

構成員:地域の負担額が十分に措置されていないと事業が立ち行かないのではないか。育てる公共交通について、次年度に持ち越すとのことだが、実際に実施する路線はどこか。

事務局:市が負担すべき額については、9月補正予算で要求中である。具体的な内訳をお示しできないが、バス事業者とも費用負担についてはおおむね了解を得ている。
育てる公共交通については、新規路線の開設ではなく、バス事業者の採算上成り立たない路線の再編を想定しているため、バス事業者とも協議の上、対象路線を考えていきたい。 

アドバイザー:来年は、新幹線が開通する特殊な年であり、ターニングポイントである。不採算路線など、現在の運営方式やネットワークとして成り立たないところ、事業者自ら手に負えないというところにメスを入れていくのが育てる公共交通である。事業者からの提案も必要である。

構成員:バスマップ発行プロジェクトであるが、転入者への対応のみでいいのか。
路線ナンバリング設定プロジェクトの事業費について、市交通部と南部バスで金額に差があるのはなぜか。

事務局:バスマップは、当面は試行的に、市が転入者向けに配布している「ウェルカムチケット事業」の封筒に同封して配布する。したがって、市役所や支所等で転入手続きした方にのみ配られる。
路線ナンバリング設定プロジェクトの事業費の差額は、市交通部がすべてLEDの更新費であるのに対して、南部バスの事業費の多くが方向幕の印刷費で占められているために差が生じている。

アドバイザー:山形市でも行政の事業として、毎年50万円の予算を持ってマップを作った。しかし配布するとすぐなくなるため、紙とWEBとのハイブリッドが必要である。また利用者負担の工夫も必要である。 

賛成多数で交付申請案を承認することを決定。

3 その他

  • 主な発言内容 

構成員:参考資料1に基づき、今年度、八戸市では緊急雇用創出事業として「公共交通利用促進・環境整備事業」を実施する旨を説明。
参考資料2に基づき、今年度の協働事業として「南郷区発着バス路線に係る『育てる公共交通(協働交通)』モデル構築事業」に関する市民提案を募集したが、応募がなかった旨を説明。

アドバイザー:コンダクター育成は重要である。あさぐるの議論も同様だが、マップやサインを整備したとしても、来訪者対策を実施したとしても、十分ではない。団体観光も少なくなっているため、一人歩きの方でも安心して来られることが大事である。
南郷路線のことであるが、地元住民も実際に使っていない。果たして、市としてはどのような意図があって提案を公募したのか。

事務局:バス事業の現状について、情報発信・問題提起をすべきという目的のもと、提案を公募したところである。 

アドバイザー:2つのことが必要で、まず補助金を出してまで路線を維持するコンセンサスができていないこと。一方で、潤沢な財源がない中で、路線バスという形態に拘らず運行形態の工夫もあるのではないかと考える。
南郷区としてはどのようにしたいのか。

構成員:住民の足としては必要である。コミュニティバスは年間2万人利用しており、それと路線バスを繋ぐことが必要と考える。

アドバイザー:市ノ沢線も荒谷線も効率化・再編が難しい路線。市のまちづくりとして、都市政策課と南郷区役所と南部バス株式会社の方向性が若干ずれているのではないか。早々に判断すべき非常に重要な議論となる。

事務局:都市政策課としては、南郷区役所とも連携しながら、中にはいって議論していきたい。

構成員:コンダクター事業に関して、個人的には、とても必要だと考える。一般市民向けの教育も必要かと思う。 

構成員:コンダクター事業の労働時間に関して、11時半まで従事というのが理解できない。
事務局:精査しながら、企画応募の意思表示されている事業者にお答えしたい。

構成員:失業者対策だと思うが、75日だけの雇用なのか。

事務局:緊急雇用事業での雇用期間は、6ヶ月未満となっている。

3.閉会

配布資料

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