記者会見 令和5年7月21日

更新日:2023年08月02日

発表内容

日時:令和5年7月21日 金曜日 14時~14時25分

場所:八戸市庁本館2階庁議室

案件:

  1. LGBT等理解促進事業について(総合政策部 市民連携推進課)
  2. 三陸復興国立公園指定10周年記念シンポジウムの開催について(観光文化スポーツ部 観光課)
  3. はちのへAIプロジェクトの各事業について(総合政策部 政策推進課、総務部 情報政策課、商工労働まちづくり部 まちづくり推進課)

【案件に関する質疑】

  1. LGBT等理解促進事業について

【その他の質疑】

  1. 県政に関すること
  2. 八戸三社大祭に関すること
  3. 物流業界の2024年問題に関すること

LGBT等理解促進事業について

まず始めに、LGBT等理解促進事業について、お配りした資料に沿って御説明いたします。

本事業の目的でありますが、誰もが自分らしく暮らせるまちづくりを推進するための取組の一つといたしまして、市民や市職員を対象とした研修会等を通じて、性的指向や性自認に関することを理由とした偏見や差別により困難な状況に置かれている人々に対する理解促進と意識啓発を図るものであります。

次に令和5年度の事業概要について御説明いたします。

はじめに「LGBT等理解促進リーフレット」の発行についてであります。

本リーフレットは、多様な性のあり方について、正しい知識の習得と、広く理解を促進するために作成したものであり、「知ることからはじめよう、LGBTQ+ (~多様な性のあり方について考える~」と題し、多様な性のあり方についての考え方や、「LGBTQ()」という用語の説明、性的マイノリティの当事者が日常感じている困難事例などを紹介しております。

リーフレットは、今月下旬に配布することとしておりまして、市庁舎や市民サービスセンター、地区公民館、総合保健センター、市民病院など、市内の公共施設に広く設置するほか、市ホームページでも公開いたします。

続きまして「性的マイノリティ関連講座」の開催についてであります。

性的マイノリティに関する正しい知識の習得と理解の促進を図るため、「性的マイノリティの高齢期を考える ~安心して過ごすためのヒント~」と題し、行政書士であり、NPO法人パープル・ハンズ事務局長として性的マイノリティの老後問題にも取り組んでおられる、(なが)(やす) ()(ぶん)氏を講師にお迎えして、性的マイノリティ当事者が高齢期に直面する困難をテーマとした講座を開催いたします。

こちらの講座は、事前収録した90分程度の収録動画をオンデマンド配信するほか、8月26日 土曜日には八戸市美術館におきまして、8月28日月曜日には八戸市庁舎内で、上映を予定しております。受講料は無料で、事前の申込みが必要となります。

現在、受講者を募集しており、介護・福祉・医療分野に携わる方を始め、講座内容に関心のある方におかれましては、市ホームページの申込みフォームや市民連携推進課へのメール・電話・ファクシミリにより、お申し込みいただくこととしております。

最後に、「八戸市職員にじいろガイドライン」の策定についてであります。

市職員がLGBT等の性的マイノリティに関する理解を深め、当事者への適切な対応や事務事業の見直し、新たな施策展開に取り組むことができるよう、本年3月に、本ガイドラインを策定し、市ホームページでも公開しております。

これらの事業を通して、広く意識の啓発に努めるとともに、今後も多様な性のあり方に関する理解促進に向けた取組を推進してまいりたいと考えております。

三陸復興国立公園指定10周年記念シンポジウムの開催について

次に、「三陸復興国立公園指定10周年記念シンポジウム」の開催についてお知らせいたします。

令和5年5月24日に、種差海岸が三陸復興国立公園に指定されて10周年を迎えたことを記念いたしまして、種差海岸にゆかりのある著名人による基調講演や、有識者、関係団体等の意見交換を通じて、種差海岸の現状や課題を理解するとともに、自然環境の保全と持続可能な利用を考え、観光振興、地域活性化や、次世代への継承につなげることを目的としてシンポジウムを開催いたします。

開催日時は、令和5年9月3日(日曜日)13時30分から16時45分まで、開催場所は、八戸市公会堂文化ホールとなっております。

主な内容ですが、「宇宙に誇る種差海岸」というテーマで、小説家など多才な顔を持つ、椎名誠(しいなまこと)さんに、基調講演をいただきます。

その後のパネルディスカッションでは、「種差海岸の保護と利用の両立」をテーマに、椎名さんのほか、種差海岸に関わりのある方々をパネリストとしてお招きいたしまして、意見交換を行っていただきます。

入場料は無料で、定員は500名となっております。

応募方法は、市ホームページからの申込フォーム、電話、ファクシミリ、ハガキによる事前申込制です。明日7月22日から募集を開始いたしまして、先着順の受付とさせていただきます。

次に、関連企画といたしまして、一つ目は、「三陸復興国立公園指定メモリアルギャラリー」と題し、国立公園指定からの10年を振り返るパネル展を開催することとしております。

開催の期間と場所ですが、8月28日(月曜日)から9月1日(金曜日)までが八戸市庁舎本館1階市民ホールで、また、9月2日(土曜日)と9月3日(日曜日)は八戸市公民館地下1階展示ロビーでの開催としており、いずれも入場無料です。

また、二つ目として、9月2日(土曜日)と9月3日(日曜日)は、同じく八戸市公民館地下1階展示ロビーにおいて、本シンポジウムを御後援いただく環境省による「アクティブ・レンジャー写真展」も開催されることとなっており、こちらも入場無料となっております。

はちのへAIプロジェクトの各事業について

次に、はちのへAIプロジェクトの各事業について御説明いたします。

始めに、中心市街地における「まちなかWi-Fi」の運用開始についてであります。

昨年度末から整備を進めておりました、三日町・十三日町・六日町・十六日町の屋外全エリアにおけるフリーWi-Fiにつきまして、明日、7月22日より正式に運用をスタートいたします。

現在、スマートフォンは多くの方が使用し、インターネットへのアクセスが欠かせない状況でありますが、このフリーWi-Fiは、中心街にお越しの市民の皆様を始め、ビジネスや観光目的の旅行者の方々が、無料でグルメや観光スポット等の情報を検索したり、画像や映像の共有、SNSの更新、電子地図の閲覧、仕事や勉強のためのオンライン作業など、様々な目的での活用を可能とするサービスとなるものです。

利用は簡単で、「お使いのSNSアカウント」 又は 「ご自身のメールアドレス」を登録することで、すぐに快適なインターネット環境をお楽しみいただけます。

また、登録に当たっては四か国語に対応するなど、インバウンドによる海外からの旅行客も考慮した仕様としております。

さらに、一度まちなかWi-Fiを御登録いただきますと、市庁舎の1階やはっちなど、中心街の各公共施設でも同じIDとパスワードでフリーWi-Fiにつながるようになります。

これにより、まち歩きの際、施設ごとにフリーWi-Fiに登録をする手間を省くことで、利用者の利便性を図っております。

まちなかWi-Fiの説明は以上でありますが、今後、本格的な夏を迎え、八戸三社大祭や八戸ホコテンなど、中心街におけるイベントが多数開催され、多くの方々が中心街を訪れると思いますので、ぜひ、まちなかWi-Fiを御利用いただき、まちなかのイベントを存分に楽しみ、多くの人とその楽しさをSNSなどでも共有いただきたいと考えております。

次に、「はちまちLINEキャンペーン」についてであります。

まちなか情報アプリ「はちまちLINE」は、本年3月4日の運用開始以来、7月20日現在で2,500人以上に登録・利用されておりますが、更に登録者を拡大し、多くの市民の皆様に中心街を楽しんでいただくため、今回、中心街の飲食・物販の50店舗に参加いただき、8月1日から9月30日にかけ、はちまちLINEキャンペーンを実施いたします。

公共施設のイベントや店舗情報など、中心街のいろいろな情報が詰まったアプリですので、夏のイベントなど、中心街に来られる際には「はちまちLINE」に是非、登録して、まち歩きに御活用いただきたいと考えております。

次に、はちのへポイントの拡充についてであります。

この制度は、市内の回遊性とICカード「ハチカ」及び路線バスの利用促進を図るため、本年2月より、公共施設のキャッシュレス決済時に、「ハチカ」を提示した方に「はちのへポイント」を付与する取組でありますが、更なる利便性向上のため、制度の拡充を行うものであります。

具体的には、これまで1施設1回限りとしていた付与回数の制限を撤廃いたしますとともに、これまで1人3,000ポイントとしていた付与上限を、5,000ポイントまで引き上げるものであります。

この制度の拡充につきましても、まちなかWi-Fiの運用開始と同様に、明日、7月22日よりスタートいたします。

なお、ポイントの付与期限は令和6年2月29日まで、使用期限は令和6年3月25日までとしております。

はちのへポイントが、これまで以上に獲得しやすくなりますので、市民の皆様には、同制度をご利用いただきたいと考えております。

最後に、このプロジェクトは、「八戸市デジタル推進計画」の基本目標である地域社会のデジタル化を推進するための施策として位置付けられているものであります。

今後も、市民の皆様の様々なお声をいただきながら、デジタル技術を活かしたまちづくりの推進に取り組んでまいりたいと考えております。

案件に関する質疑

1.LGBT等理解促進事業について

Q.記者

市職員のにじいろガイドラインを3月に策定してから見直した事業や施策はありますでしょうか。

A.担当者

「八戸市職員にじいろガイドライン」は、職員のLGBTQに関する理解を深め、職場内や市民への対応事項の指針を示したものであります。 今後、このにじいろガイドラインに基づき、窓口対応のみならず、さまざまな行政サービスの提供について各課で検討することとなります。

Q.記者

現段階で検討中のものは、何か具体的にありますか。

A.担当者

すでに、青森県パートナーシップ制度を利用し、行政サービスを受けられるよう対応している課もありますが、今後、関係課の対応状況を調査し、庁内で広く情報共有を図ることを考えております。

その他の質疑

1.県政に関すること

Q.記者

宮下宗一郎さんが知事に就任してまもなく1ヶ月経ちます。今月の3日には県内の市町村長との意見交換会も青森市で開かれ、もちろん熊谷市長も御出席されたというふうに伺っております。1ヶ月というまだ短い期間でありますけれども宮下知事就任の印象についてお聞かせください。

A.市長

県民との対話を重視するという発言には大いに共感していることから、知事はじめ県当局とは対話を重ねながら信頼関係を築いて連携して県政発展に尽くしてまいりたいと考えております。また、八戸圏域連携中枢都市圏の取組に対する御協力をお願いしました。

今後、対話を継続しながら信頼関係を築き、知事は県政発展のために、私は八戸市政発展を第一に考えながらも、しかし県政発展のために協力していきたいという風に考えております。

Q.記者

青森県の教育長に八戸市の職員を長年務められました風張知子さんが就任されました。市長の所感をお聞かせください。

A.市長

誠実に仕事をされる方という印象を持っておりますので、県の教育行政の中でも力を発揮されるのではないかなというふうに思っております。

 

2.八戸三社大祭に関すること

Q.記者

今年は、久しぶりにコロナを気にせずにお祭りができる年になるかと思いますが、どのようなことを期待していらっしゃいますか。

A.市長

4年ぶりの通常開催となりますので、市民の方も観光客の方も大変期待をいたしているというふうに思いますし、そのことは今ひしひしと感じております。私自身も市長になって初めての三社大祭ですので、参加できることを大変心待ちにいたしております。

 

3.物流業界の2024年問題に関すること

Q.記者

労働基準法の改正に伴いまして来年の4月からトラック運転手の時間外労働時間が年間960時間までに制限されることでトラック運転手の不足が懸念されています。市長はこの2024年問題についてどのように捉えておられるか。また、水産業が盛んな八戸市にとって、水産業への影響も含めて、認識と政府に求めたいことについてお聞かせください。

A.市長

この物流の2024年問題につきましては、関連業界の方からすでにお話は伺っておりまして、今年の5月の連休明けに関連している業界の方々を中心とした勉強会にも参加させていただきました。

この2024年問題というのは、物流のみならず製造業等にさまざま影響を与えるものだと思っております。例えば港湾、船のモーダルシフト等に繋がることによって、物流にも変化が出てくるだろうと思いますので、八戸といたしましても物流の変化を的確にとらえ、課題に対応しながらチャンスに繋げていきたいなというふうに考えております。

Q.記者

つまり、船舶関係の業界に対する支援に力を入れていく必要があるとお考えなのでしょうか。

A.市長

関連している業界の方々と話をしながら、八戸としても戦略性を持たせていく必要があるのではないかなというふうに考えております。

Q.記者

宮下知事は、県の対策本部会議の中で、2024年問題が青森県の競争力にも影響するとおっしゃっていました。改めて八戸市の水産業への影響をどのようにお考えでしょうか?

A.市長

業界の方からさまざまな意見をいただいておりますので、その対策を業界と一緒になって考えていきたいと考えております。

会見の様子

配布資料

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