平成21年度 第5回八戸市地域公共交通会議
日時
平成22年3月23日(火曜日)午後2時から
場所
八戸市庁別館8階研修室
出席者
構成員 12名(うち代理出席1名)
アドバイザー
首都大学東京 都市環境学部 吉田樹 助教
議事要旨
1.開会
2.議事
1 八戸市地域公共交通総合連携計画の変更(案)について【協議事項】
2 地域公共交通活性化・再生総合事業計画変更認定申請書(案)について【協議事項】
事務局から資料1及び1-1に基づき、八戸市地域公共交通総合連携計画の変更(案)について説明。
更に、資料2に基づき、地域公共交通活性化・再生総合事業計画変更認定申請書(案)について説明。
- 主な質疑内容
構成員:前もって説明を伺っているが、特に問題はない。
アドバイザー:大きく変更になった印象を受けるのは、「育てる公共交通」と思うが、地域や事業者からあがってきたものを認定するものであり、この部分が加筆されている。「育てる公共交通」をどのように取り組んでいくかはどの地域でも難しい問題である。22ページの新城市の事例にもあるが、3地域(=路線)のうち順調なのは1地域である。この瓦版も、Iターン者が取り組んでいるもので、現在は、それを誰が引き継ぐかが問題となっている。
南部バスの「るるっぷ八戸」の取り組みなど「3ヶ月ごとに利用状況をお知らせします。」というように明記しているが、市民は実態をよく知らない。情報提供をしっかり行うことが鍵になると思う。
事務局:事業2-2については、八戸市実施主体の事業としているが、補助を活用しないと言ったのは、厚生労働省の緊急雇用創出交付金を活用し、来年度、平成23年度にわたり取り組む予定としている。具体的なターゲットは、21ページにある市が単独で補助せざるを得ないような、他の代替公共交通がない地域に入り、モビリティマネジメントができればいいと考えている。
また、低床バスがなかなか導入されない事情もあるため、実際にバスに乗り込み、高齢者の乗降支援などを行う取り組みをしたいと考えているが、具体的には来年度検討していきたい。
アドバイザー:便数が多いところは問題ないが、市が補助しなければいけないところ、事業者が単独では難しいところは見えている。儲かる路線でも儲からない路線でもバス事業者が時刻表や運賃を設定してきたが、そのことが、地域住民が公共交通を考えない要因であったともいえる。真のモビリティマネジメントとは、「この時間帯にこんなふうに使っていきたい」という思いを、事業者につなぐことをしていく必要がある。
ずっと走る路線ではないと宣言しているところから、そのような取り組みをスタートさせるのは八戸に適していると思われる。
賛成多数で協議事項(1)及び(2)を承認することを決定。
3 平成22年度予算(案)【協議事項】
事務局から資料3及び3-1に基づき、平成22年度の予算(案)を説明。
- 主な質疑内容
構成員:全体的には問題ない。乗合タクシーについて実験が始まることになるが、タクシーについてはお客が減っているため、業界の活性化のため検討を進めている。県内の他地域にとっても参考になるような取り組みになることを期待している。
アドバイザー:次年度の重点事業が見えてきたと思う。八太郎幹線軸と深夜乗合交通、育てる公共交通など準備をしてきて、ようやく平成23年度になる。
初乗り運賃130円が長年変わってこなかったことについて意見が出てきたということだが、運賃改定については、上げる体制に入っていくことになるが、その際、単に値上げをして使いづらくなった、ということだと利用者は離れていく。「この点が改善された」というような面も進めていく必要がある。
構成員:新幹線の最終に接続させるということだが、183日と日数が書かれているが、曜日は決まっているのか。
事務局:事業そのものが国庫補助金額が決まらないと規模が決まらない面があるが、6月から11月末を想定し、半年間の毎日1日1便(土曜日、日曜日含む)で183便を想定した。
構成員:「今日来たらなかった」ということでは困るので、毎日走ってほしい。
事務局:タクシー事業者の許認可の手続きが必要なので、6月よりは遅れることが予想される。広報など順調に進めていきたい。
アドバイザー:周知が大事である。先日臨時の新幹線に乗ってきて、八戸駅でたくさん降りたので数えてみたが、タクシーは7台で、バスに乗るために11人待っていた。昼間にバスを使わない人がバスを使っているようである。
夜の8時台の休日に乗る可能性があるということは、この乗合タクシーに乗る可能性があるということである。広報の方法としては、少しずつ浸透させていくことになるが、駅を降りたところに運転手さんが看板を待って立つのが一番効果的である。この取り組みの良い点は、片道のところに働きかけるというのが狙い目で、行きはバスや電車を使うので、公共交通の利用につながることである。
事務局:全国の法定協議会数は増えているが、国の予算枠は決まっている。そのため、東北運輸局からは、事業の枠組みは事業費の2分の1補助であるが、厳しい査定があると言われており、実際は、5割から2割に査定される。今回掲げた事業全てができるとは限らないため、事業の優先度を公共交通会議で諮り、補正をするなど見直す必要があることはご承知いただきたい。
賛成多数で協議事項(3)を承認することを決定。
4 その他
南部バス:前回の会議で「るるっぷ八戸」の路線再編について承認いただき、是川団地二丁目が終点になると伝えたが、検討した結果、是川団地を起終点にする必要があるため、元に戻したい。
「るるっぷ八戸」のチラシはポスティングを行った。「乗って残そう」と標記して、利用者への理解を進めている。お買物ライナーは1年間の試験運行として、利用がなければ続けないということにしたが、このような取り組みは初めてである。何とか利用促進を進めたい。
事務局:大学生限定の企画券の宣伝のためにも、八戸工業大学のデザイン学科の学生さんにポスターを応募してもらった。31件応募があったため、市営バス、南部バス、プロデューサー賞、地域公共交通会議賞を設けたいと思っている。夕方から別の会議を行うが、そこで選考したい。公共交通会議賞は武山先生に一任していただきたいがどうか。
実際の授賞式は来月の予定である。選ばれたポスターは車内に貼るなど、どのように活用していくかは今後検討する予定である。
アドバイザー:使われている枚数が12月1日から2月28日までで、1日券が60セット、回数券が434枚となっている。月に100セット、1日10数枚は使われているようなので、それなりに使われている印象である。
事務局:3月は学校が休みのため、5月までを実施期間とした。
アドバイザー:土曜日の使用が多いようである。
事務局:まちに飲みに来てもらう時に使用してもらいたかった。まちなかの賑わい創出の狙いがある。この券を持っていくとまちで様々なサービスを受けられる。まちなかでどのようなことをしたかについて把握し、利用促進やまちなかの賑わいにつなげたい。
構成員:お買物ライナーの経路を確認したいが、河原木団地は左回り、まちなかの方はどうなるのか。
南部バス:るるっぷ八戸は河原木団地は左回りとなり、シンフォニープラザからピアドゥ、イトーヨ-カドー、ニトリ前を経由して、ラピアまで運行する。
構成員:るるっぷ八戸は、身障者も同じように乗れるのか。
南部バス:乗れる。
3.閉会
配布資料
資料1.八戸市地域公共交通総合連携計画(変更案) (PDFファイル: 468.9KB)
資料1-1.八戸市地域公共交通総合連携計画(平成22年3月変更)新旧対照表 (PDFファイル: 31.0KB)
資料2.地域公共交通活性化・再生総合事業計画変更認定申請書(案) (PDFファイル: 725.0KB)
この記事に関するお問い合わせ先
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更新日:2020年02月25日