平成24年度 第3回八戸市地域公共交通会議

更新日:2020年02月25日

日時

平成25年2月19日(火曜日)午前10時から

場所

八戸市庁本館3階第三委員会室

出席者

構成員 13名(うち代理出席2名)

アドバイザー
福島大学 うつくしまふくしま未来支援センター 吉田樹 特任准教授

議事要旨

1.開会

2.議事

1 バス路線の新設及び廃止について【協議事項】

資料1に基づき、八戸市交通部(申請者)から説明

  • 主な質疑の内容

構成員:今回の案件は協議案件ということだが、既に「広報はちのへ3月号」で発表されている。これはどういうことか説明いただきたい。

交通部:「広報はちのへ」は月に1回発行しており、ダイヤ改正は3月号に掲載しないと間に合わないという現状がある。早い所では2月15日くらいから配布されているかと思うが、公共交通会議で協議を諮る前に「広報はちのへ」で発表されているのは事実である。会議の開催日程と「広報はちのへ」の発行との調整ができなかったことにより、協議と公表の順番が逆になった。

構成員:昨年度の深夜バスの実証実験を実施していたのは南部バス株式会社だが、八戸ニュータウンへ向かう便に遅い時間を設定したのは、深夜バスの実験運行の結果を踏まえてということか?

交通部:それとは別に、交通部にも多くの利用者から「遅い便を創設して欲しい」という意見が寄せられていたので、それを踏まえたものである。

構成員:新設される「新井田畑中」バス停について、南部バス株式会社でもその付近にるるっぷ八戸の「大里脳神経リハビリテーションクリニック・はしもと小児科前」というバス停を持っているが、最終的に設置場所は同じところに立てるのか。利用者にとってわかりにくくなるのではないか。

交通部:この地域の字名は「畑中」で、町内会は「横町」という名前の地域である。新たにバス停を設けるにあたり、地元の町内会に相談したとろ、「新井田畑中」がいいのではないかという御意見をいただいたので、それを踏まえて「新井田畑中」とした。位置については、南部バス株式会社のるるっぷ八戸のバス停と並べてということではなく、若干ずらして設置することで地権者や周辺住民の御了解をいただいている。

構成員:これまで市営バスと共同運行ということでやってきたが、南部バス株式会社としても民間企業として新規路線を開拓していくべきなのか、市営バスと協調して市の向かうべき姿を目指すべきなのか判断に迷い、なかなか新規路線に手をつけられていない。今後は新規路線のあり方等について一緒に協議していければ良いのではないかと考えている。

構成員:市民のことを考えて改正していただいているのはわかるが、バス停がずれることは利便性の観点から疑問である。事実、本八戸駅のバス停などでも事業者別に乗り場が異なるなどの不具合な事態が起きている。バス停を同じ場所に設置することはできないのか。

交通部:監督官庁の青森運輸支局からは、1本のバス停は無理だが、隣接ということであればいいのではないかとアドバイスをいただいている。別々といっても極端に離れるわけではない。新井田畑中付近の道路はカーブが多いことから、交通にも配慮し、かつ住民が安全に乗り降りできる場所ということで考えている。

オブザーバー:1本が無理というのは名称が異なるから無理ということか。

交通部:お見込みのとおり名称が異なるバス停を1本立てることはできないということである。

アドバイザー:まず、これまで八戸駅線の共同運行をはじめ、官民連携ということで全国的に地域公共交通のモデルとなっている八戸市において、地域公共交通会議での協議の前に市民に公表されること自体が問題であろうと認識している。また、先ほど南部バス株式会社から新規路線や、やりたいことについて、どういう形で進めていけばいいのかという疑問を提示されていた。民営も公営も公的資金を投入して運行しているという背景があるので、先ほど他の構成員からも問題提起されたが、名前をどうするかはさておき、本来であれば同じ場所に置ければ利用者目線と言える。また、近いルートを走るのであれば同じルートにするとか、相互に同じルートを走っているのであればダイヤを調整するとか、そういった調整をする場が地域公共交通会議の分科会であり、この公共交通会議の本会議であるが、今回のケースでは市営バスがこういうことをやりやいといったときに、本来であれば南部バス株式会社や都市政策課との間で、事前に様々な調整を行い、合意形成した上で実施していくのが筋ではないかと思うので、そこの所は御留意いただければと思う。そのほか二つ気になっていた。一つ目は、バス停の名称が違うからといっても、バス停を分けるのはお客様目線において、あまりよろしくない。やはり、何らかの形で一本化するか、若しくは正式名称を「新井田畑中」として、副呼称を「~大里脳神経リハビリテーションクリニック・はしもと小児科前~」のような形にすればバス停を一本にすることができるのではないか。道路交通上の問題があるから1本にできないということか。

交通部:青森運輸支局から1本は駄目だと言われている。(注意:後ほど支局から補足あり)

アドバイザー:それが確かならば支局の指導ミス。副呼称は全国にいくらでも事例がある。。(注意:後ほど支局から補足あり)

交通部:利用者から見れば1本にしておいたほうが良いのは確か。

アドバイザー:道路交通上の問題があるとか、運行本数が多く道路が狭隘のため、バス停を分けざるを得ないのでなければ、1本にしておいたほうが良い。そして二つ目として、八戸ニュータウン線と聖ウルスラ学院線が循環になるということだが、聖ウルスラ学院からニュータウンに向かう方面は何番になるのか。また、方面別記号についてはTとWのどちらを使うのか。

交通部:中心街から田面木、聖ウルスラ学院まではTを使用し、ある程度のところまできたら聖ウルスラ学院・ニュータウン循環として、ニュータウンから中心街まではこれまでどおりCを使用する予定である。

アドバイザー:先ほど田面木を経由することでニュータウンまでの最終便が延びるという説明であった。実はグランドサンピアまわりの定期券の方については、田面木まわりを利用できないが、このことをどのように伝えていくのか。

交通部:確かにPRには工夫が必要と考えている。ニュータウンの場合は「ニュータウン中央」というバス停の利用者が一番多いわけだが、中心街からニュータウン中央までの運賃がグランドサンピア経由で250円、田面木経由では300円になる。300円の定期券を持っている方は良いが、250円の方は乗り越し料金がかかるということで、定期券販売所等での説明が必要と考えている。

アドバイザー:後で説明があると思うが、南部バスのニュータウン線の起終点がラピアまで伸びるということであるので、今回の循環によって中心街とニュータウン間の利便性が高まっているということについて、併せて特別にPRするなどの工夫をすることで、やはり八戸のバスは官民連携して品質向上に努めてくれるんだなということが市民に伝わると思う。

構成員:るるっぷ八戸の「大里脳神経リハビリテーションクリニック・はしもと小児科前」のバス停は、設置する際、当該医療機関から協賛金をいただいて設置した経緯があることから、副呼称化については確認する必要がある。

会長:今回の循環化によって運行距離が伸びることになるが、定時運行を守れるかどうかが懸念されるところだが、その点についてどのように考えているのか。

交通部:市営バスでは既に多賀台団地線などで循環運行をしている。加えて、バス停間の運行時間を十分考慮してダイヤを編成しているため、冬場の路面状況など特別な場合を除いてはスムーズな運行が可能と考えている。

会長:対泉院バス停がなくなることに対する利用者への対応はどのように考えているのか。

交通部:今回の路線はあまり利用者が多くはないが、バス停が200メートル程遠くなることについて、地域の町内会長に説明して御理解いただいている。

構成員(青森運輸支局):担当に確認したところ、市営バスからの「名称が違うバス停を同じ場所に設置しても良いか」との問い合わせに対して、「利用者が混乱するので認められない」と回答した模様。同じ名前であれば共有はできる。

アドバイザー:先ほどのネーミングライツの問題はあるが、キロ程が変わってくるということはないと思うので、できれば調整したほうが良いと思う。

事務局:意見が出尽くしたところで、皆様がよろしければ協議を諮っていただく形になるが、先ほどの公営と民営の調整方法については、バス事業者の意見も聞きながら、同じ地域に路線がある場合の新規路線の取り扱いやバス停設置の取り扱いの調整方法について、今後ルールを作るということで、場所を改めて御相談させていただくということでどうか。

交通部:今回の新設については、南部バス株式会社も路線を持っているので、事業者同士では事前に協議を行ってきたものである。

事務局:本日は十和田観光電鉄株式会社が欠席しているが、両バス事業者にお伺いしたい。今後も案件毎に相談されると思うが、事前にルールを決めておくことについてどのように考えるか。

交通部:これまでも個別に協議をしてきたが、加えて分科会のような場で協議することでも良いと思う。

南部バス:ラインを決めてそれに当てはめるのが良いのか悪いのかわからないが、事業者同士が何を目指していくのか確認しながら、今後決めていければよいと思う。

事務局:事務局で案を作成して今後の方向について検討することにしたいと思う。

アドバイザー:ガチガチにルールを決めてしまわなくてもいいと思う。これまでも経路が変わったり、バス停が新設されたりということがあったが、今回何が違うかというと、新規路線上に既存のるるっぷ八戸があり、そのバス停があるという点である。こういった既存他社の経路上に新規路線が重なってくるケースは今回初めてだと思う。こういったケースは事前に分科会等で協議するという程度のルールにしていけば良いのではないか。お互いの利害関係がない場合は事業者同士の協議で良いと思う。今年度は災害時公共交通対策検討分科会にかなりの力を注いできたため、バスの調整というところまで踏み込めていなかった。他にも2社又は3社で調整していく必要のある「回数券の取り扱い」や「本八戸駅のバス停」など、まだまだやるべきことがあるので、春以降の分科会で議論していければと思う。

賛成多数で承認 

2 八戸市災害時公共交通行動指針(案)について【意見集約】

資料2-1、2-2、2-3に基づき、事務局から説明

災害時公共交通分科会座長を努めていただいているアドバイザーから補足説明

  • 主な意見の内容

構成員:災害時に避難所や仮設住宅等をバスが運行するなどの情報発信はどこが担当するのか。臨時的な運行の情報についても市民にお知らせしないといけないのではないか。また、媒体として先の震災では「ラジオ(コミュニティFM)」が非常に役立った。

事務局:発信は「ほっとスルメール」や「ウェブ」により発信していくこととしているが、「ラジオ」も付け加えたほうが良いということか。

構成員:「ほっとスルメール」や「ウェブ」は高齢者には難しいのではないかと思う。

会長:都市政策課に情報を集約できれば、ラジオ局も情報を取りに来ると思うが、今は分科会のメンバーに入っていないので、「ラジオ」による発信を明示するまでに至っていない。

事務局:「ラジオ」による発信もできるよう今後ラジオ局と調整することにしたい。

会長:「ほっとスルメール」はまだ登録していない市民も多いと思うし、「ウェブ」のアドレスや「モビセン」についてもまだ知らない市民も多いと思う。よって、高齢者向けの伝達方法なども含めて、市民向けにPRの仕方を検討する必要があると思う。

アドバイザー:本編の51ページに「情報伝達・共有・発信の考え方」という記述があるが、これは既存の交通手段、つまり「今動いているものがどうなっているのか」ということについて市民に知らせることが書いている。しかし、例えば「お風呂に行くバスが出てきました」或いは「避難所や仮設住宅を巡回するお買い物バスが登場しました」などの情報について、どのように提供していくかが実は書かれていない。そこを付け加えておく必要がある。せっかく情報を共有するのであれば、避難所に貼っておくような情報が必要ではないか。また、避難所に行っていない方もいる。そういった方は足が不自由だったりするケースがほとんどだが、こういった方には情報が行き届いていない可能性があることから、そういった方々にどういった形で情報を伝えていくのかが課題である。ビーエフエムがどれほど機能するかという問題もあると思う。本編の54ページの想定が、現在走っているものが「運休した」或いは「復旧した」という情報に特化しすぎているため、そういったことを書き加えていく必要がある。

事務局:確かに現在の情報発信は「発災直後」のことを想定して整理されているので、「応急期」「復旧期」のことも想定した見直しを行っていきたい。

会長:ツイッターの「ライフラインアカウント」も若い人にとってはいいのではないか。

事務局:情報発信についてはもう少し活用できる手段があると思うので研究していきたい。また、今日初めて資料をご覧になった構成員もおられると思うので、何か気づいた点があれば今月中に事務局までお知らせいただきたい。

3 その他について【報告事項】

  1. 八戸ニュータウン線:起終点の延長についてのお知らせ(南部バス株式会社)
  2. イオン田向店乗入れに伴う交差点の矢印信号設置についての要望(青森県運輸産業労働組合協議会)
  3. 各種モビリティマネジメントの取組状況のお知らせ(事務局)
    • ア:はちのへバス便り第6号発行のお知らせ
    • イ:荒谷線・大野線・八戸線の各路線専用企画乗車券継続販売のお知らせ
    • ウ:是川縄文館バスパック発売のお知らせ
    • エ:まちもびデザインセミナー開催のお知らせ

3.閉会

配布資料

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