特定外来生物

更新日:2023年03月01日

特定外来生物とは

外来生物とは、元々その地域にいなかったのに、海外から入ってきた生物のことです。人間の移動や物流が盛んになった明治時代以降、多くの外来生物がペットや観賞用・食用として輸入されたり、貨物や乗り物に付着したりして日本へ入ってきました。

こういった外来生物には、農作物や家畜、ペットのように、私たちの生活に欠かせないものもたくさんいますが、一方で地域の環境に大きな影響を与えるものもいます。

特に、生態系、人の生命や身体、農林水産業へ悪影響を与えるような生物を「特定外来生物」といい、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)」により、令和5年2月14日時点で156種類が指定されています。

外来生物法では、特定外来生物の飼育・栽培・保管・運搬が原則禁止されており、違反すると罰則の対象となります。

八戸市内の特定外来生物

八戸市内では、特定外来生物のうち「オオハンゴンソウ」「オオキンケイギク」「アレチウリ」の3種類の植物の生育が見受けられます。

長く伸びた茎の先に黄色の花びらを付け下向きに花びらが広がっている無数のオオハンゴンソウが咲いている写真

オオハンゴンソウ

北米原産。キク科の多年草。
開花期は夏~秋で、花の直径は6~10センチメートル。
葉は羽状に5~7枚に裂けている。
茎にざらつきはなく、高さ1~3メートルになる。

市内では、三陸復興国立公園内をはじめ、広く分布し、気温と生育域の環境によると考えられるが、7月~11月頃まで開花が見られる。

黄色の花びらが八重咲の種類のオオハンゴンソウの写真

オオハンゴンソウ属 八重咲

市内では、先に掲載のオオハンゴンソウのほか、花びらが八重咲となった種類も確認されている。

コスモスの花に似ており黄色の花びらと花序を付けた沢山のオオキンケイギクが咲いている写真

オオキンケイギク

北米原産。キク科の多年草。
開花期は初夏で、花の直径は5~7センチメートル。
花びらの先は不規則に4~5つに分かれる。
葉は楕円形で、両面に粗い毛がある。
茎の高さは30~70センチメートルで、根元から束状に多数生えている。

市内では、大須賀海岸付近に多く見られ、5月~7月頃まで開花が見られる。

緑の丸っぽい大きな葉が地面が見えないほど埋め尽くしているアレチウリの写真

アレチウリ

北米原産。ウリ科の一年草。開花期は夏~秋。
花は白色で小さく密集している。
果実は長さ1センチメートルほどの楕円形でトゲが生えている。
葉の直径は10~20センチメートルで、両面がざらざらしている。
茎は粗い毛が密生したつる状で、他のものに巻きつき、長さ数メートル~十数メートルになる。

市内では、金浜付近で多く見られるほか、広く分布している。

(注意)特定外来生物によく似た植物も多数生息しています。発見した植物が特定外来生物かどうかを判断いただく際は、環境省のマニュアルをご利用ください。

特定外来生物の駆除にご協力をお願いします

特定外来生物(植物)の場合、水や肥料を与える等の世話をすること、生きたまま持ち運ぶこと、植える及び種をまくこと等の行為は禁止されており、罰則の対象となります。

自宅の敷地内にすでに特定外来生物(植物)が生えている場合は、罰則の対象とはなりませんが、生息域の拡大を防ぐため、駆除しましょう。

駆除する際は、根ごと抜き取り、枯れさせた後にごみ袋に入れ、種が飛散しないよう袋の口元をしっかり結び、燃やせるごみとして処分していただくようお願いします。

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