子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の接種について
子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)は、平成25年4月から定期接種が行われています。
国の勧告により同年6月から積極的な勧奨を一時的に差し控えていましたが、令和3年11月に専門家の評価により安全性に特段の懸念は認められないとされ、令和4年4月から、他の定期接種と同様に個別の勧奨を行っています。
高校1年生とキャッチアップ接種の対象となる方へ
高校1年生に相当する年齢の女性と、キャッチアップ接種の対象世代(平成9年4月2日~20年4月1日生)の女性に対する接種費用の公費負担は、令和7年3月末で終了します。
無理のない接種をしていただくことが基本ですが、最短4か月で計3回の接種を完了できるスケジュールもありますので、これから接種を希望する方は、お早めに医療機関に御相談ください。
今年の11月までに1回目の接種をすれば、令和7年3月までに3回の接種を公費で完了することができます。
なお、上記の方への公費負担は、計3回の接種を完了したかを問わず、令和7年3月末までに行われた接種が対象です。
令和7年4月以降に行われた接種は、公費負担の対象とならず自費接種となりますので御注意ください。
HPVと子宮頸がん
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性経験のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんをはじめ、肛門がん、膣がんなどのがんや、尖圭コンジローマ等、多くの病気の発生に関わっています。
日本では毎年、約1.1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約2,900人の女性が子宮頸がんで亡くなっています。若い年齢層で発症する割合が高く、20歳代から増え始め、30歳代までにがんの治療で子宮を失ってしまう(妊娠できなくなってしまう)人も、1年間に約1,000人います。
予防接種の概要(定期接種・キャッチアップ接種)【無料】
接種対象者(対象年齢等)
定期接種
小学校6年生から高校1年生に相当する年齢の女性(接種日現在、八戸市に住民登録のある方)
(注意)標準的な接種年齢は、中学校1年生相当の年齢
キャッチアップ接種
平成9年4月2日から平成20年4月1日までの間に生まれた女性で、過去に子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の接種を合計3回受けていない方
(注意)積極的勧奨を差し控えた令和3年度までに定期接種の機会を逃した方の未接種分について、令和7年3月まで無料で接種を行います。
接種回数・接種間隔
国内では、現在3種類(9価・4価・2価)のワクチンが認可されており、いずれも予防効果に関して高い有効性が示されています。いずれか同一のワクチンで接種を完了してください。
ワクチンの種類や接種時年齢によって、接種回数や接種間隔が異なります。
9価ワクチン(シルガード9)【計2回】1回目を15歳になるまでに受ける場合
標準的には、1回目から6か月の間隔をおいて2回目の接種を受けます。
上記によることができない場合は、2回目は1回目から5か月以上の間隔をおいて接種を受けます。
9価ワクチン(シルガード9)【計3回】1回目を15歳になってから受ける場合
標準的には、1回目から2か月の間隔をおいて2回目、さらに1回目から6か月の間隔をおいて3回目の接種を受けます。
上記によることができない場合は、2回目は1回目から1か月以上、3回目は2回目から3か月以上の間隔をおいて接種を受けます。
4価ワクチン(ガーダシル)【計3回】
標準的には、1回目から2か月の間隔をおいて2回目、さらに1回目から6か月の間隔をおいて3回目の接種を受けます。
上記によることができない場合は、2回目は1回目から1か月以上、3回目は2回目から3か月以上の間隔をおいて接種を受けます。
2価ワクチン(サーバリックス)【計3回】
標準的には、1回目から1か月の間隔をおいて2回目、さらに1回目から6か月の間隔をおいて3回目の接種を受けます。
上記によることができない場合は、2回目は1回目から1か月以上、3回目は1回目から5か月以上かつ2回目から2か月半以上の間隔をおいて接種を受けます。
接種スケジュールのイメージ
接種場所(受託医療機関)
「定期予防接種受託医療機関一覧(子宮頸がん)」令和6年10月1日現在 (PDFファイル: 156.2KB)
自費で接種した方への費用助成制度
子宮頸がん(HPV)ワクチンを自費で接種した方への予防接種費の費用助成
予防接種の効果
2価ワクチン(サーバリックス)および4価ワクチン(ガーダシル)は、子宮頸がんをおこしやすい種類(型)であるHPV16型と18型の感染を防ぐことができ、そのことにより、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぐとされています。
9価ワクチン(シルガード9)は、HPV16型と18型に加え、ほかの5種類のHPVの感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぐとされています。
予防接種の副反応
ワクチン接種後には、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。まれですが、重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)が起こることがあります。また、広い範囲の痛み、手足の動かしにくさ、不随意運動といった多様な症状が報告されています。
厚生労働省では、予防接種の副反応と疑われる症状について、接種との因果関係を問わず、医療機関に報告を求め収集しています。報告された症状をもとに、ワクチンに関する専門家の会議が評価・分析をし、定期的にワクチンの安全性を確認しています。
接種後に体調の変化や気になる症状が現れた場合、まずは接種を行った医療機関やかかりつけ医療機関などの医師に御相談ください。
子宮頸がん検診の受診
子宮頸がんを早期発見するため、ワクチンを接種していてもしていなくても、20歳になったら定期的に子宮がん検診を受けることをお勧めします。
参考(正しく理解していただくために)
ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~(厚生労働省)
小学校6年~高校1年相当 女の子と保護者の方へ大切なお知らせ (概要版)(厚生労働省)
この記事に関するお問い合わせ先
こども健康部 保健予防課 予防接種グループ
〒031-0011 青森県八戸市田向三丁目6番1号 3階
電話:0178-38-0715(定期予防接種等)/ 0178-38-0730(コロナワクチン)
ファックス:0178-38-0736
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更新日:2024年10月24日