ハチ・害虫等の駆除について
ハチ・害虫等が発生した場合は、早めに駆除することで被害の拡大を防ぐことができます。
駆除は原則として、発生した土地又は建物の所有者が個人で行うか、専門業者等に依頼することとなります。
八戸市では、原則として、個人の所有または管理する土地のハチの巣や害虫の駆除は行っておりません。
ハチについて
ハチは、草木の害虫である蝶や蛾の幼虫などの昆虫を捕食したり、植物の受粉の手助けをするなど、自然界のバランスを保つうえで重要な働きをしている昆虫です。
しかし、ヒトの生活圏内に巣を作ることも多いため、巣があることに気づかず近くを通る等で巣を刺激すると、刺されてしまいます。
スズメバチ
スズメバチの最盛期は7月~10月頃で、巣に近づくと激しく攻撃してきます。巣は球形で、放置しているとすぐに大きくなります。巣を作る場所はスズメバチによって異なり、家の軒下や軒先(主にキイロスズメバチ)、木の根周辺の空洞(主にオオスズメバチ)など様々です。
女王バチ以外は冬を越せず死んでしまい、女王バチも冬を越すため巣から移動します。巣は使い捨てで、次の年に同じ巣を使うことはありません。
アシナガバチ
6月~9月頃によく見かけます。スズメバチよりも体が細く、足が長いのが特徴です。
巣は釣り鐘のような形で、主に家の軒下や樹木の枝等に巣を作ります。
女王バチ以外は冬を越せず死んでしまい、女王バチも冬を越すため巣から移動します。巣は使い捨てで、次の年に同じ巣を使うことはありません。
ハチの巣を見つけたら
ハチの種類によっては、初期の小さい巣のうちに市販のハチ用殺虫剤を用いて個人で駆除することも可能です。ただし、個人で駆除する場合は充分に注意して行ってください。
作業が困難で危険を伴う場合は無理をせず専門業者に依頼しましょう。
(特に、スズメバチは攻撃性が高いため個人で駆除することを推奨していません。)
市内の駆除業者は、タウンページの「害虫駆除(または消毒業)」のページ等を参考にしてください(料金は業者にお問い合わせください)。
毛虫について
ここ数年、樹木についた毛虫の被害対策についての相談件数が増えています。
そのほとんどは、アメリカシロヒトリと呼ばれるガの幼虫です。
アメリカシロヒトリの駆除は、土地所有者(管理者)の責任で行っていただくことになります。
自分の手に負えない場合には害虫駆除業者や造園業者に直接ご相談ください。
アメリカシロヒトリについて
八戸周辺では、6月頃と9月頃の年2回、発生が報告されています。
毒針などはなく人体に影響はないとされていますが、繁殖力が非常に強く樹木の葉を食い荒らします。
なお、葉を食害して樹木全体が枯れたように見えても、樹木自体が枯れているわけではありません。
アメリカシロヒトリの食害の状況
駆除方法
【初期】巣網ができている葉(または枝)を切り落とす。
毛虫の駆除は初期の内に行うことが重要です。巣網から毛虫が分散する前なので駆除する人の手間も少なく済みます。
切り取った葉や枝は踏み潰すか、袋の口をしっかり縛って燃やせるゴミに出します。
注意:初期の薬剤散布については巣網の中まで薬剤が届かないため、あまり効果はありません。
【中期~末期】薬剤散布
初期に発見できず、毛虫が巣網から分散してしまった後には、薬剤散布をすることになります。しかし、毛虫が大きくなるほどに効果が低くなるうえ必要な薬剤の量は多くなってしまいますので、初期の内に対処することが重要となります。
【防除】巣網を作らせない方法
普段から枝を剪定し、風通しを良くしておくことで防除することができます。
注意とお願い
【早期発見及び対処について】
毛虫の発生時期はおよそ決まっています。
時期になったら自分の土地の樹木を注視し、早めに巣網を見つけ対処しましょう。
【対処後の処理について】
薬剤が掛かった毛虫を野鳥が食べてしまう可能性があるため、薬剤駆除したあとに樹木から落ちてくる毛虫も掃除して除去しましょう。
【毛虫の放置による影響について】
毛虫は成長につれて行動範囲が広くなるため、放置すると近隣の土地に侵入し被害が大きくなる可能性があります。お互いが気をつけ、みなさんで住みよい街にしましょう。
トコジラミについて
国内におけるトコジラミ(ナンキンムシ)の相談が年々増加傾向にあります。
発見時には、被害の拡大を防ぐため正しい知識を持って迅速かつ適切に対応することが求められます。
トコジラミの特徴
トコジラミの生態
- 成虫は、体長5~8ミリメートル程度で褐色です。
- 主に夜間に人やペットを刺して吸血します。(幼虫も成虫も吸血します)
- 吸血後は、寝具や家具の隙間などの潜伏場所に戻ります。
- 成虫は吸血しなくても1年程度生存します。
トコジラミに吸血されると
- 吸血後に皮膚にかゆみを生じます。人によって反応が違うため、吸血されてから数日後に症状を呈する場合もあります。
トコジラミの発生箇所
トコジラミの生息箇所
トコジラミは狭く暗い場所を好むため、
- ベッドマット
- 柱や天井
- テレビ等の電化製品
- 壁の掲示物
等様々な場所の隙間、裏、中に潜みます。
注意:生活環境の衛生状態に関係なく衣類や荷物などに付着して侵入する可能性があります。
トコジラミの発生(潜伏)箇所を探す際は、トコジラミが吸血後に出す赤黒い糞(血糞)を目印としてください。
トコジラミ生息確認
写真提供:808シティ株式会社 足立 雅也 様
トコジラミの血糞痕
(黒い斑点のようなものがトコジラミの糞)
写真提供:808シティ株式会社 足立 雅也 様
トコジラミの防除について
トコジラミは対処を誤ると生息場所がどんどん拡大してしまい、一旦繁殖すると防除が困難となります。日頃の掃除やトコジラミの痕跡確認等によりトコジラミの発生予防・拡大防止をすることが重要です。
もしトコジラミを発見した場合は、掃除機で吸い取ったり熱湯洗濯するなどの方法で防除しましょう。
注意:一般的な殺虫剤は、トコジラミに効果がない場合もあります。また、くん煙殺虫剤を使用することで、かえって生息範囲が広がってしまうこともありので、個人による駆除が困難と判断した場合は駆除業者に依頼することも検討してください。
この記事に関するお問い合わせ先
こども健康部 衛生課 生活衛生グループ
〒031-0011 青森県八戸市田向三丁目6番1号 3階
電話:0178-38-0719 ファックス:0178-38-0737
更新日:2024年01月15日