アメリカシロヒトリ(毛虫)
アメリカシロヒトリについて
ここ数年、樹木についた毛虫の被害対策についての相談件数が増えています。
そのほとんどは、アメリカシロヒトリと呼ばれるガの幼虫です。
八戸周辺では、6月頃と9月頃の年2回、発生が報告されています。
毒針などはなく人体に影響はないとされていますが、繁殖力が非常に強く樹木の葉を食い荒らします。葉を食害して樹木全体が枯れたように見えても、樹木自体が枯れているわけではありません。
アメリカシロヒトリの駆除は、土地所有者(管理者)の責任で行っていただくことになります。自分の手に負えない場合には、害虫駆除業者や造園業者に直接ご相談ください。

【初期】
葉にクモの巣状の糸(巣網)が巻いてあり、その中に毛虫がひしめいています。

【中期~末期】
葉は、食害されて枯れたように見え、毛虫は巣網から外に出て、周りの葉を食べに行きます。
全部の葉を食べつくし、樹木全体が枯れたようになった後は、次の樹木を求めて移動します。
駆除方法
【初期】巣網ができている葉(または枝)を切り落とす。
毛虫の駆除は初期の内に行うことが重要です。巣網から毛虫が分散する前なので駆除する人の手間も少なく済みます。
切り取った葉や枝は踏み潰すか、袋の口をしっかり縛って燃やせるゴミに出します。
注意:初期の薬剤散布については巣網の中まで薬剤が届かないため、あまり効果はありません。
【中期~末期】薬剤散布
初期に発見できず、毛虫が巣網から分散してしまった後には、薬剤散布をすることになります。しかし、毛虫が大きくなるほどに効果が低くなるうえ必要な薬剤の量は多くなってしまいますので、初期の内に対処することが重要となります。
【防除】巣網を作らせない方法
普段から枝を剪定し、風通しを良くしておくことで防除することができます。
注意とお願い
【早期発見が大切です】
毛虫の発生時期はおよそ決まっています。
自分の土地の樹木を確認し、巣網があったら、早めに対処しましょう。
【薬剤駆除後の対応について】
薬剤がかかった毛虫を野鳥が食べてしまう可能性があるため、薬剤駆除したあとに樹木から落ちてくる毛虫も掃除して除去しましょう。
【毛虫の放置による影響について】
毛虫は成長につれて行動範囲が広くなるため、放置すると近隣の土地に侵入し被害が大きくなる可能性があります。お互いが気をつけ、みなさんで住みよい街にしましょう。
この記事に関するお問い合わせ先
こども健康部 衛生課 生活衛生グループ
〒031-0011 青森県八戸市田向三丁目6番1号 3階
電話:0178-38-0719 ファックス:0178-38-0737
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更新日:2025年06月05日