蚊媒介感染症に注意しましょう
蚊媒介感染症とは、病原体を保有する蚊に刺されることによって起こる感染症の総称です。
主な蚊媒介感染症には、デング熱やジカウイルス感染症、日本脳炎、マラリアなどがあります。これらの感染症は、主に熱帯、亜熱帯地域で流行しています。
国内においては、日本脳炎以外の蚊媒介感染症については、海外の流行地域で感染し、帰国後発症した症例(輸入症例)が報告されています。
デング熱については、輸入症例が年間200例以上報告されておりますが、2014年や2019年には、国内で感染したことが確認された患者が報告されました。
全ての蚊がウイルスを保有しているわけではないので、過度な心配をする必要はありませんが、5月中旬から10月下旬頃までは蚊が活発に活動するため、以下の点に注意し、蚊に刺されないような工夫を心がけましょう。
蚊に刺されないために
- 蚊が多い場所へ出かける際は、長袖・長ズボンを着用し、できるだけ肌の露出を避けましょう。
- 虫除け剤などを使用しましょう(使用の際は、使用上の注意のラベルの指示に従ってください)。
- 室内でも蚊の駆除を心がけましょう。
蚊の発生を減らすために
水中に生息する幼虫(ボウフラ)を退治することが最も有効です。
幼虫は植木鉢の受け皿や空き缶・ペットボトルに溜まった水など、小さな水たまりに発生しますので、水たまりができないように注意しましょう。
また、雑草は定期的に刈り取り、蚊の住み場所を除去しましょう。
海外へ渡航される方へ
流行地域へ渡航される方は、長袖・長ズボンの着用、素足でのサンダル履きは避ける、虫除け剤を使用するなど蚊に刺されないようにしましょう。
帰国時に、体調に異常がある場合、又は、蚊に刺されたなど健康上心配なことがありましたら、到着した空港等の検疫ブースで検疫官に申し出てください。
また、帰国後、体調に異常がある場合は、早急に医療機関を受診し、渡航先、滞在期間などについて必ず伝えてください。
厚生労働省ポスター・リーフレット
今年もあなたの血を狙って奴らがやってくる! (PDFファイル: 5.7MB)
【用心編】感染症の運び屋 蚊からバリアーで身を守れ! (PDFファイル: 864.9KB)
【発生源編】ジカ熱・デング熱の運び屋 ヒトスジシマカの発生源を叩け! (PDFファイル: 350.2KB)
【学校編】ジカ熱・デング熱の感染源 ヒトスジシマカに注意! (PDFファイル: 606.9KB)
感染症名 | 潜伏期間 | 主な症状 | 主な発生地域 |
---|---|---|---|
マラリア | 7日以上 | 発熱、悪寒、結膜充血、嘔吐、頭痛、筋肉痛 | アジア、中南米、アフリカなど |
デング熱 | 2~14日 (多くは3~7日) |
発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹 | アジア、中南米、アフリカなど |
ジカウイルス感染症 | 2~12日 (多くは2~7日) |
発熱、関節痛、発疹 | アフリカ、東南アジアや南アジア、カリブ海諸国、アメリカ大陸など |
チクングニア熱 | 2~12日 (多くは4~8日) |
発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹 | アフリカ、東南アジア、インド、パキスタンなど |
黄熱 | 3~6日 | 発熱、頭痛、悪寒、筋肉痛、背部痛 | サハラ砂漠以南のアフリカ、中南米地域 |
ウエストナイル熱 | 2~14日 (多くは1~6日) |
発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、背部痛、発疹 | アフリカ、ヨーロッパ南部、中央アジア、西アジアなど |
日本脳炎 |
6~16日 |
発熱、頭痛、嘔吐、めまい、意識障害 | 日本、中国、東南アジア、南アジアなど |
(注意)各感染症の内容について、詳しくは下記【関連リンク】の厚生労働省ホームページをご覧ください。
関連リンク
この記事に関するお問い合わせ先
こども健康部 保健予防課 感染症対策グループ
〒031-0011 青森県八戸市田向三丁目6番1号 3階
電話:0178-38-0716 ファックス:0178-38-0736
更新日:2021年07月07日