エボラ出血熱について

更新日:2024年04月24日

エボラ出血熱とは

 エボラ出血熱は、エボラウイルスが引き起こす、致死率が高い極めて危険な感染症です。主として感染者の体液等(血液、分泌物、吐物・排泄物)に触れることにより感染します。ヒトからヒトへの感染は、家族や医療従事者による患者の看護や葬儀の際の遺体への接触を通じて起きることが報告されています。

 現在、安全性や有効性が確立された予防のためのワクチンや治療薬は存在せず、治療は対症療法が基本となります。

感染経路

 エボラウイルスに感染し、症状が出ている患者の体液等(血液、分泌物、吐物・排泄物)や患者の体液等に汚染された物質(注射針など)に十分な防護なしに触れた際、ウイルスが傷口や粘膜から侵入することで感染します。

 感染したサルやコウモリなどの動物の血液、分泌物、排泄物、唾液などとの接触でも感染する可能性があります。

 一般的に、症状のない患者からの感染はほとんど起こりません。空気感染もしません。

症状

 2~21日(通常は7~10日)の潜伏期の後、突然の発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、咽頭痛等の症状を呈します。次いで、嘔吐、下痢、胸部痛、出血(吐血、下血)等の症状が現れます。さらに悪化すると、皮膚や口腔・鼻腔・消化管など全身に出血傾向がみられ、死に至ります。

感染予防対策

 エボラウイルスの感染力は必ずしも強くないため、アルコール消毒や石けんなどを使用した十分な手洗いを行うとともに、エボラ出血熱の患者(疑い含む)・遺体・血液・嘔吐物・体液や動物に直接触れないようにすることが重要です。

 エボラ出血熱に感染しないよう、感染者が発生している地域に近づかないようにし、感染者又は感染の疑いがある人との接触は避け、野生動物の肉(ブッシュミートやジビエと称されるもの)を食さないなど、感染予防を心がけてください。

発生地域から帰国したら

 帰国後1か月程度の間に、突然の発熱などの症状がみられた場合は、直接医療機関を受診することは避け、最寄りの保健所に連絡をし、指示に従っていただきますようお願いします。

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