「八戸市重層的支援体制整備事業(移行準備事業)実施計画」を策定しました
計画策定の趣旨
近年、地域住民が抱える課題は、「介護と育児に同時に直面する世帯」や「高齢の親とひきこもりの子が同居する世帯」など、複数の分野にまたがる複合的なものや制度の狭間にあるものなど、従来の縦割りの支援体制では対応が困難なケースが顕在化していることから、分野を問わず包括的に支援を行う体制を構築するため、国は、令和3年度に社会福祉法を改正し、「属性を問わない相談支援」「参加支援」「地域づくりに向けた支援」を一体的に実施する「重層的支援体制整備事業」を創設しました。
この度、第4期八戸市地域福祉計画の基本理念に掲げる地域共生社会の実現に向け、地域住民の複雑化・複合化した支援ニーズに対応する包括的な支援体制を構築するため、既存の取組を最大限に活かしつつ、新たな取組も加えながら「重層的支援体制整備事業」を推進することとし、その移行準備・実施体制等を定めるものとして、当計画を策定しました。
計画の位置付け
- 社会福祉法第106条の5の規定に基づく「重層的支援体制整備事業実施計画」として策定します。
- 福祉分野の最上位計画である八戸市地域福祉計画の附属計画として位置付け、高齢、障がい、子育てなどの様々な保健福祉分野の関連計画や、八戸市社会福祉協議会が策定する八戸市地域福祉活動計画との整合・連携を図ります。
計画期間
- 令和7年度(移行準備)から令和8年度(本格実施)までの2年間とします。
- 令和9年度以降は、第5期八戸市地域福祉計画(計画期間:令和9年度~令和13年度)との一体的な策定を予定しています。
重層的支援体制整備事業の体系
既存の(1)包括的相談支援、(5)地域づくりに向けた支援に関する事業を最大限活かしながら、支援を効果的かつ円滑に展開できるよう、必要に応じて拡充・補完するとともに、それらを支える新たな機能として、(2)多機関協働による支援、(3)アウトリーチ等を通じた継続的支援、(4)参加支援 に係る事業を追加し、(1)から(5)の支援事業を一体的に実施します。
支援 | 国の事業名 | 分野 | 市の事業名 | 所管課 |
---|---|---|---|---|
相談支援 | (1)包括的相談支援事業 | 高齢 | 地域包括支援センターの運営 | 高齢福祉課 |
障がい | 障害者相談支援事業 | 障がい福祉課 | ||
こども | 利用者支援事業 |
こども家庭相談室 |
||
生活困窮 | 自立相談支援事業 | 生活福祉課 | ||
(2)多機関協働事業 | 全て | 新規 | 福祉政策課 | |
(3)アウトリーチ等を通じた継続的支援事業 | 全て | 新規 | 福祉政策課 | |
参加支援 | (4)参加支援事業 | 全て | 新規 | 福祉政策課 |
地域づくりに向けた支援 | (5)地域づくり事業 | 高齢 | 地域介護予防活動支援事業 | 高齢福祉課 |
高齢 | 生活支援体制整備事業 | 高齢福祉課 | ||
障がい | 地域活動支援センター事業 | 障がい福祉課 | ||
こども | 地域子育て支援拠点事業 | こども未来課 | ||
その他 | 生活困窮者支援等のための地域づくり事業 | 福祉政策課 |
【各支援の内容】
(1)包括的相談支援・・・世代や属性にかかわらず、受け止める相談支援
(2)多機関協働による支援・・・支援機関間の役割分担・調整、支援の方向性の整理
(3)アウトリーチ等を通じた継続的支援・・・支援が届いていない人・世帯への働きかけ
(4)参加支援・・・社会とのつながりを築くための支援
(5)地域づくりに向けた支援・・・世代や属性を超えた交流の場や居場所づくりの提供
計画本文
計画の概要や詳しい内容については、下記のファイルをご参照ください。
更新日:2025年02月19日