花小路の整備
花小路は、花の咲き誇る小路であるようにとのことから命名された小路で、八戸市中心街のほぼ中心(三日町・六日町)に位置します。大部分が民有地でありがなら公共用通路として提供されて、隣接する地域住民により整備や維持がなされています。
花小路について

花小路の位置
花小路は、八戸市大字三日町と六日町の中間に位置する全長約180メートルの通路です。
花小路のあゆみ
昭和41年に都市の不燃化と土地の合理的利用等を目的とした防災建築街区造成法(現在は都市再開発法に整理・統合)に基づき、八戸市では三日町・六日町街区の再開発計画を立案、高層の不燃建築物の建設に際し、街区の境界を3メートルずつ通路として提供し、街区を横断する約6メートルの共同通路を設定するという形で現在の花小路が計画されました。
この計画により、昭和40年代に地権者によるビルの建設が進み、花小路は形成されていきました。昭和40年代当時は東西の出口部分にビル建設の計画がないことから貫通には至りませんでした。
また、昭和49年の消防法の改正がきっかけで、共同通路に消防設備が設置されたことにより、花小路が中央で分断され、開通が困難となりました。
その後、昭和60年、62年と東西出口部分のビルが完成したことで、花小路の開通に向けた機運が高まります。花小路の開通に向けて、花小路懇談会や八戸市中心市街地活性化協議会などで課題解決にむけた要望や検討などがなされていきました。
平成25年に、三日町六日町地区にぎわい拠点整備基本構想が公表され、この事業により課題となっていた消防設備を含むビルの再整備が計画。平成26年に既存ビルの解体工事が実施されたことにより花小路の開通が実現しました。
貫通後、周辺地権者により組織された花小路周辺地区まちづくり協議会により、令和元年に花小路の路面整備工事を実施し、これにより路面の美装化や段差が解消されました。
花小路の整備
花小路は令和元年度に、花小路周辺地区まちづくり協議会により路面整備工事が行われました。整備の基本構想から基本設計を八戸工業大学の学生が行い、ブロック舗装による美装化やスロープの設置などによる段差解消とバリアフリー化がなされました。
八戸工業大学による基本設計
八戸工業大学、株式会社まちづくり八戸、八戸市の三者で締結した「八戸市中心市街地のまちづくり関する覚書」による事業連携として、八戸工業大学土木建築工学科が授業科目の一環として、平成28年度に現地測量と基本構想を、平成29年度に基本設計を行いました。
花小路の路面整備工事にあたっては、この基本設計を基に実施されています。
八戸市中心市街地のまちづくりに関する覚書
中心市街地の活性化とそれに係わる人材育成を推進することを目的に、平成28年10月に八戸工業大学、株式会社まちづくり八戸、八戸市の三者で覚書を締結しました。
覚書に基づき、中心市街地のまちづくりに関する課題について、八戸工業大学の学生が改善方法について検討を行い、年1回報告会を開催しています。
路面整備工事の特長
ブロック舗装による路面の美装化
敷地ごとに高さや材質が統一されていなかった路面をブロック舗装で統一しました。
(下の写真はみろく横丁付近の工事前と工事後の比較です。)
工事前の路面

工事後の路面
スロープによる段差解消とバリアフリー化
高低差の大きい場所については、スロープや手すりを設置し、段差解消とバリアフリー化を行いました。(下の写真は、ガーデンテラス付近の工事前と工事後の比較です。)
工事前の段差

工事後のスロープ
花小路周辺地区まちづくり協議会の活動
花小路の周辺の地権者によって組織された花小路周辺地区まちづくり協議会は、八戸市市民による地域のまちづくりの推進に関する条例に基づく認定を受けたまちづくり協議会です。
協議会は、平成27年度「八戸市中心市街地活性化協議会 花小路整備部会」がまとめた整備方針を基に、八戸商工会議所や株式会社まちづくり八戸と連携し、具体的な事業計画を進めました。
平成29年9月には「花小路周辺地区まちづくり計画」を策定し、八戸市と協議会とでこの計画を推進するためまちづくり協定を締結しました。
花小路周辺地区まちづくり計画
花小路周辺地区の賑わい創出や快適な歩行空間の形成を図ることを目的に、花小路周辺地区の建築物や敷地の整備に関することを定めた計画です。
この記事に関するお問い合わせ先
商工労働まちづくり部 まちづくり推進課 中心市街地活性化グループ
〒031-8686 青森県八戸市内丸一丁目1番1号 市庁別館5階
電話:0178-43-9426 ファックス:0178-46-5600
更新日:2020年07月02日