臨時記者会見 令和5年1月20日

更新日:2023年01月20日

発表内容

日時:令和5年1月20日金曜日 14時~14時20分

場所:八戸市庁本館2階 庁議室

案件:はちのへ大型公共施設見える化シートの作成について

会見の様子

会見内容

はちのへ大型公共施設見える化シートの作成について

「はちのへ大型公共施設見える化シート」の作成について御説明いたします。

モニターの画面を御覧願います。

はじめに、作成の目的でありますが、当市では、人口減少の進行等を背景とした公共施設の利用に係る市民ニーズの変化に対応するとともに、長期的な視点による計画的な維持管理により、財政負担の軽減と平準化を図るため、「八戸市公共施設マネジメントの推進に係る基本方針」を策定し、当基本方針に基づき、公共施設の適切な管理を推進しております。

また、その推進に当たりましては、市民の皆様からの理解を得ることが不可欠であり、主要な大型公共施設に係る維持管理コスト等の情報について分かりやすい形で「見える化」し、情報共有を図りながら進めることが重要であると考えております。

さらに、「見える化」の取組は、各施設への理解をより深めていただく観点から、施設ごとに有する特性を含め、様々な角度からの情報をわかりやすく伝えることにより、当市の公共施設マネジメントに係る市民の皆様からの理解を得ることに加え、各施設における便益とコストのバランス等への関心を高めるとともに、市職員の公共施設に対するコスト意識の向上につながるものと考えております。

このようなことから、主要な大型公共施設について、施設の基本的な情報や管理運営に要した費用、利用状況などに加え、地域の活性化等に向けた各施設の取組状況など、施設ごとの特性を総合的に把握していただくための資料として、新たに「はちのへ大型公共施設見える化シート」を作成いたしました。

次に、見える化の対象施設についてでありますが、原則として、市の直営施設であり相当数の利用者の方に利用されている施設から10施設を選定しており、具体的には、 1.八戸市庁、2.八戸ブックセンター、3.八戸市美術館、

4.八戸ポータルミュージアム、5.八戸まちなか広場、

6.八戸市長根屋内スケート場、7.八戸市総合保健センター、

8.八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館、9.八戸市立図書館、

10.八戸市博物館 以上、10施設となります。

なお、指定管理者制度を導入している施設につきましては、毎年度、収支状況や利用状況を公表していることから対象外としております。

次に、見える化シートの項目でありますが、基本情報、管理・運営の概要、施設運営費の状況、取組の状況の4つの項目で構成しております。

まず、「基本情報」につきましては、施設名称、所在地、設置の目的などをお示ししております。

次に、2の「管理・運営の概要」につきましては、土地・建物の状況や施設の運営・利用状況などをお示ししております。

続いて、3の「施設運営費の状況」につきましては、施設運営に係る費用を「人に係る経費」、企画事業や自主事業に係る費用を「企画運営費」、施設の維持管理に要する光熱水費、委託料や施設運営に要する事務経費などを「施設の維持管理費」として、3分類に分けて説明しております。

このうち、企画運営費と施設の維持管理費につきましては、市内事業者への経済波及効果の側面もありますことから、市内に本店または営業所等がある事業者へ発注している割合について、「地元発注率」としてお示しすることとしております。

また、収入につきましては、施設の使用料、施設の貸付収入や運営に係る国庫補助金、市税や地方交付税など、施設運営に要する費用の財源となる額をお示ししております。

さらに、施設運営費の特徴といたしまして、施設ごとに異なる役割に応じて生じる費用の特徴について説明しております。

例えば、はっちでは、開館時間の長さや休館日の少なさに伴い、人件費の割合が高くなることや、博物館や美術館においては、収蔵品等の適正な管理・保管のために24時間空調による温湿度管理の経費を要すること、屋内スケート場においては、良質な氷を維持するための経費を要することなどが挙げられます。

次に、4の「取組の状況」につきましては、施設ごとに設置目的や施設の活用、企画内容が異なっており、一律の指標で運営状況を捉えることは困難であることから、各施設における地域の活性化等に向けた取組の状況について、施設独自の指標や観点を用いて説明しております。

また、維持管理費と財源の見通しといたしまして、過去3年度における施設運営費の平均を用いて、今後も経常的に見込まれる費用と財源をお示ししたうえで、施設の維持管理の状況や、収支改善に向けた維持管理費の削減等の取組を説明しております。

最後に、今後の取組でありますが、まずは、今回作成した見える化シートにつきまして、市ホームページや広報はちのへのほか、様々な媒体を活用した積極的な周知に取り組み、市民の皆様との情報共有を図ってまいります。

また、市民の皆様を対象にアンケート調査などを実施し、いただいた意見を参考にしながら、各施設の有効利用に向けた具体的な対応を検討してまいります。

さらに、今回の見える化の取組を契機として、庁内においても個別施設計画の進捗管理や、職員研修の充実を図るなど、職員のコスト意識向上に向けた更なる取組を実施し、全庁一体となって公共施設マネジメントを一層推進してまいります。

私といたしましては、これらの取組を進めることで、施設の有効利用を図り、費用対効果の向上に努めるとともに、より多くの市民の皆様の公共施設への理解の深化につながることを期待しております。

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