特別天然記念物カモシカについて
カモシカを見かけたら
カモシカは本州・四国・九州に生息するウシ科の野生動物です。明治時代以降、肉や毛皮を目的とする密猟が相次いで大きく数を減らしたため、1955年(昭和30年)に国の特別天然記念物に指定されました。
このため、現在カモシカを捕まえたり傷つけたりする行為は法律によって原則禁止されています。
狩猟が禁止されたことでカモシカの生息数は回復しましたが、住宅地付近にも姿を現すようになり、例年カモシカの目撃情報が多く寄せられています。
普段見かけないカモシカに遭遇すると、その大きさに驚くかもしれませんが、カモシカは気弱な動物のため、人に危害を加えることはほとんどありません。
カモシカがいるということは八戸市の自然環境が豊かである証です。特別天然記念物カモシカの保護にご理解とご協力をお願いします。
野生のカモシカ
●カモシカを見かけたら
○元気な場合
→そのまま見守ってください。
・必要以上に近寄らず、静かにその場を立ち去ってください。自力で山に帰ります。
・逃げ道を塞がないでください。こちらに向かってくることはほとんどありませんが、正面に立つのは危険です。
・驚かせると興奮してしまうので、大きな音を出したり、犬を近づけたりしないでください。
○病気・怪我等で動けなくなっている場合
→社会教育課へご連絡ください。
・道路上で交通の妨げになっている等の場合を除き、できるだけ動かさず、触れないようにしてください。
○死骸を見つけた場合
→社会教育課へご連絡ください。
・状況を調査しますので、道路上で交通の妨げになっている等の場合を除き、できるだけ動かさず、触れないようにしてください。
●注意点
・カモシカは反芻動物のため、食べ物を消化しているときは座り込んで動かなくなることがあります。多くの場合は消化が終われば居なくなるので、しばらく様子を見てください。
・何時間も同じ場所に立っていることがありますが、動けなくなっているわけではありません。
・春先には子どものカモシカを見かけることがありますが、多くの場合近くに親がいるため、威嚇されるなどの危険があります。むやみに近寄ったり触れたりせず、そっと見守ってください。
子どものカモシカ
●よく似た動物について
カモシカに似た動物として、ニホンジカが挙げられます。
カモシカ
灰色の毛並みで、オス・メスともに短く尖った角が生えています。

ニホンジカ
茶色の毛並みで、オスのみ枝分かれした角が生えています。
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更新日:2025年01月31日