新井田対泉院の文化財
対泉院山門(たいせんいんさんもん)
県重宝:貴福山対泉院山門
対泉院のはじまりは、はっきり分かっていませんが、根城南部一族の新田(にいだ)氏と関係が深い寺として知られています。
対泉院山門は、当寺10世霊胤玄明(れいいんげんみょう)の代に工事に取り掛かり、12世聖山英賢(しょうざんえいけん)の時に完成したといわれています。
山門の2階には、文化8年(1811年)に安置されたことを記した祈祷札を持つ十六羅漢が納められています。門の両脇の仁王像のところにも文化8年に寄進したことを記した板が付いています。門が文化8年の建立とすれば、三間一戸の楼門では、市内で最も古い楼門になります。
平成29年に県重宝(建造物)に指定されました。
餓死萬霊等供養塔及び戒壇石(がしばんれいとうくようとう および かいだんせき)
対泉院山門前に、天明3年(1783年)の大凶作の惨状を記した餓死萬霊等供養塔と対泉院戒壇石が建っています。餓死萬霊等供養塔は、大凶作と疫病の大流行による餓死者、病死者を供養するため、新井田村の有志たちが願主となって建立したものです。裏面には、当時の天候異変、作柄、庶民の食生活、疫病での餓死者数、社会不安の状況や、後世のための教訓なども記されています。
戒壇石には当時の対泉院領内の大凶作の惨状や、後世の人が穀物を蓄えて置くようにとの教訓が刻まれています。
県史跡:餓死萬霊等供養塔
県史跡:対泉院戒壇石
裏面碑文
更新日:2022年02月08日