平成25年度 トーキングカフェ

更新日:2020年01月22日

 平成26年2月1日、八戸ポータルミュージアム「はっち」において、活躍する女性と市長との公開トーク「トーキングカフェ」を開催しました。

「スポーツに魅せられた女性たち」と題し、各種スポーツに取り組んでいる女性アスリートの方々をお招きし、スポーツの魅力やスポーツを通して学んだこと、八戸のスポーツに期待することなどについて、意見交換が行われました。

主に取り組んでいるスポーツと始めたきっかけは?

マイクを手に取り組んでいるスポーツとそのきっかけを語る坂本朋子氏の写真

坂本朋子氏
(はちのへハンディスポーツクラブ代表)

坂本】私が取り組んでいるスポーツは、シッティングバレーボールです。障害者のアルペンスキー競技をしていたとき、友人に誘われて始め、シッティングバレーボールの魅力をたくさんの方に伝えたいという気持ちで、八戸にチームを作りました。

 【関下】 私は水泳とトライアスロンです。小学校4年生のとき、水泳部に所属する姉の泳ぎを見て、私も魚のように泳いでみたいと思い始めました。トライアスロンは、ゴールを目指して一生懸命やっている選手を見て感動し、自分でやってみたいと思ったのがきっかけです。

 【船場】私はスピードスケートです。学校の近くの田んぼに父兄や町の方がリンクを造ってくださり、そのリンクを使ったスケートの授業があったことがきっかけです。

そのスポーツの魅力とスポーツを通して学んだことは?

マイクを手にスポーツの魅力と学んだことを語る関下りち子氏の写真

関下りち子氏
(公益財団法人日本体育協会公認スポーツ指導員)

【関下】水泳は、水の中では浮力が生じるので、力を抜いて浮かぶと気持ちよく、リラックスでき、音が遮断されるので自分の世界に入りやすく、ストレス発散にいいスポーツです。トライアスロンは水泳・自転車・マラソンの3種目が一気に楽しめるところが魅力です。最後まであきらめないで走り続けた誰もが勝利者だと思えるところも良いところです。スポーツは、身体ばかりではなく精神も鍛えてくれますし、自分を支えてくれる人たちとの絆も強くしてくれました。

 【船場】 スピードスケートの魅力は、風を切って滑ることができることで、スケートを通して礼儀や努力、忍耐力を学び、勝ったときの喜びや達成感も経験できました。アジア大会で優勝し、表彰台の真ん中に立ち、日の丸の国旗が掲揚され、君が代が流れたときの感動は、今でも忘れられません。

 【坂本】 シッティングバレーボールは座って行うバレーボールで、障害者と健常者が同じ条件で一緒にプレーできるところが魅力です。また、団体スポーツは色々なことをみんなで共有しあえるので、喜びが何倍にもなるという魅力もあります。スポーツを通して、最後まであきらめないこと、自分の気持ちしだいで変わることを学びました。

 【市長】 皆さんが、切り開き・積み上げてきた功績や実績をしっかりと自分なりに人生の中で位置づけ、幅広く世の中を見ながら後進を育てていこうという思いがあふれていると感じました。うれしいと思いましたし、一緒にスポーツの街をつくるという関係が、新たにできたような気持ちになりました。

今後、自分が目指すものや目標・抱負は?

マイクを手に目標・抱負を語る船場亜希氏の写真

船場亜希氏
(八戸学院大学スピードスケート部監督)

【船場】 大学の指導者ですので、スピードスケート選手の育成を強化して部員を増やし、先輩方や指導者から教えていただいた礼儀や努力を大切にし、周りに支えられていることへの感謝の気持ちを持てる選手を育てたいです。

 【坂本】 2020年に東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。シッティングバレーボールも種目に入っていますので、多くの方に障害者スポーツ全般を知っていただき、応援してほしいと思います。私も、何かの形で参加できたらいいなと思っています。

 【関下】 マスターズ水泳で日本記録をあと5つ更新したいです。スポーツ指導員としては、多くの方に水泳の楽しさを知っていただくために、自分の資質の向上を目指しながら、分かり易い指導を心がけていきたいです。また、福祉レクワーカーとしては、その場の楽しさを提供するだけではなく、継続的な交流の中で、希望や夢に向かうお手伝いをしていきたいと思います。

 【市長】 現在、八戸学院大学では、駅伝・サッカー・スケートなどの女子スポーツの育成を起爆剤に、大学を発展させていこうと取り組んでおられます。ほんとにすばらしいなと思っております。坂本さんには、東京パラリンピックを目指してがんばってほしいと思います。指導者でもいいですが、ぜひ、現役で参加していただきたいと思います。関下さんの福祉レクワーカーは、レクリエーションの楽しさを含め、その成り立ちがすばらしいことだと思います。

八戸の皆さんへのアドバイスやメッセージ

マイクを手にアドバイス・メッセージの総括をする小林市長の写真

小林 眞 (八戸市長)

【坂本】 せっかく生きるのであれば楽しく生きたほうが良いと思っています。今、仲間と一つのボールを追いかけて汗を流し、戦い、心と身体が健康である生活を精一杯楽しんでいます。スポーツはプレーするだけではなく、競技を見る、選手を支える、応援するなど様々な関わり方があります。自分の好きなことや一生懸命にできる何かを見つけ、健康維持や生きがいにも繋げてほしいと思います。

 【関下】 現代病といわれている生活習慣病やうつ病、骨・筋肉などが弱くなって起こるロコモティブシンドロームが、運動によって改善すると医学的に証明されていますので、自分の好きなスポーツや運動を続けていただければ良いと思います。

 【船場】 スピードスケートもフィギュアもアイスホッケーも全身運動です。バランス感覚が大事で筋肉の維持やダイエット、身体の引き締めにも繋がると思います。また、スケートは子供も大人も一緒に楽しめるスポーツです。長根リンクは土曜日無料開放していますので、ぜひ多くの方に滑りに来ていただきたいです。

 【市長】 皆さん共通してスポーツ・運動が健康に役立つお話をされていました。元女子体操選手で東京オリンピックにも出場された池田敬子さんが、八戸での講演で、スポーツを含めて身体を動かすことの重要性を強調しておられました。池田さんは現在80歳くらいで、今も元気にスポーツをやっておられるお手本のような方で、本日参加されている皆さんも、健康づくりのお手本のような方々だと思っております。

これからの八戸のスポーツに期待すること

【関下】 地域を活性化させるためには、若い世代の育成と指導員の育成、そして指導員の活動の場の用意も必要だと思います。総合型地域スポーツクラブの設立に向けて準備していますが、そのクラブを作ることで、「より強い・より元気な・より美しい八戸」の実現に向けて一歩踏み出せるのではないかと思っています。

 【船場】 屋内スケート場の建設に期待したいです。屋内は気温や天候に左右されず、常に同じ条件で滑ることができる利点があります。また、八戸は全国で唯一リンクが中心街近くにあります。中心街の近くに屋内スケート場ができることで、スケート人口も増え、市民が気軽にスポーツやイベントに参加できるようになり、中心街の活性化に繋がると思います。

 【坂本】 4面の体育館の新設をしてほしいです。全国大会を開催し、八戸の良さをアピールしながら、八戸市民の皆さんには観戦していただき、スポーツを通して楽しむ機会ができればいいなと思います。

 【市長】 市民がスポーツを永遠に楽しむためには、環境づくりが大事だとご指摘いただきました。総合型地域スポーツクラブは非常に有効だといわれています。気軽にスポーツを楽しめる環境づくりを目指してがんばっていただきたいと思います。屋内スケート場は、国際大会が十分に余裕を持って開催でき、子供たちが一流のアスリートを間近で見て、憧れて育っていく施設にできればと思っております。地域スポーツを応援することは、街づくり・元気づくりに繋がります。「見るスポーツ」としてのスポーツ振興を含め、行政もがんばりますので、市民の皆さんもぜひ盛り上げていただきたいと思います。

トーク参加者

  • 坂本 朋子 氏 (はちのへハンディスポーツクラブ 代表)
  • 関下 りち子 氏 ((公財)日本体育協会 公認 スポーツ指導員)
  • 船場 亜希 氏 (八戸学院大学 スピードスケート部 監督)
  • 小林 眞 (八戸市長)
  • コーディネーター 小笠原 ちえ子 氏 (Be FM パーソナリティ)

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