令和4年3月8日は国の天然記念物「蕪島ウミネコ繁殖地」の指定100周年です

更新日:2022年02月20日

蕪島ウミネコ繁殖地について

蕪島はウミネコの繁殖地として大正11年(1922年)3月8日に国の天然記念物に指定されました。蕪島とその周囲約109メートルが天然記念物の範囲となっており、国内最大のウミネコの繁殖地です。また、島まで陸続きであることから、繁殖の様子を間近で観察できる国内でも貴重な場所でもあります。

八戸市民の鳥としても定められているウミネコはカモメの一種で、他のカモメとは違って尾羽が帯状に黒くなっている点が特徴です。毎年2~3月頃から約3万羽が蕪島へ飛来し、繁殖を行ったのちの7月末ごろに離島します。一部のウミネコはそのまま蕪島の周辺で越冬します。

ウミネコ繁殖地を守る活動について

毎年4月から8月初めまでのウミネコの繁殖期に、市では24時間体制で見回りを行っています。また、蕪島での餌やりやペットの立ち入りを規制し、呼びかける看板を設置するなど、さまざまな方法で繁殖地を守っています。このような地道な活動の積み重ねにより、100年という長い間、繁殖地は守られてきました。

現在、市では、「蕪島ウミネコ繁殖地」と蕪島の美しい景観を次世代に受け継ぐために、ルールブックである「保存活用計画」の策定を進めています。

100周年の記念事業について

蕪島は令和4年3月8日で天然記念物に指定されてから100周年を迎えます。市では100周年を記念して、さまざまな事業を予定しています。

第一弾として、これら記念事業を周知していくために100周年記念のロゴマークを八戸工業大学と協同で作成しました。この記念ロゴマークは100という雛を優しく抱き締める親ウミネコを描き、蕪島のウミネコの繁殖が親から子へと受け継がれ、ずっと続けられてきたことを表現しています。

指定100周年イヤーの令和4年度、ウミネコの繁殖を守り伝えていくためにも、100周年の記念事業を盛り上げ、これからの保護について一緒に考えていきましょう!