藤田 末蔵

更新日:2020年01月16日

藤田 末蔵(ふじた すえぞう)

明治4年(1871年)~昭和27年(1952年)

-育英事業の先駆者-

藤田 末蔵さんの写真

八戸藩医の家に生まれ、明治29年(1896年)第一高等学校医学部から東京帝国医科大学に進学した。勉学に励む傍ら講道館に入門し、嘉納治五郎らの指導を受ける。この時の稽古仲間に、日露戦争で活躍した広瀬武夫中佐がいる。

卒業後の明治31年、八戸の八日町で開院。同時に学校医を引き受け貧しい学生達がいることを知った藤田は、自宅裏に造った柔道場の二階を書生部屋とし、彼らを住まわせた。以来、私財を当てた学資援助は生涯にわたり続けられた。また、大正11年(1922年)に設立された八戸柔道協会の初代会長を務め、八戸中学校柔道部の指導や道場の開設に尽くすなど、柔道振興にも貢献した。

大正13年の八戸大火で家を失うなか、資産家を訪ね賛同者を募り育英会を組織する。昭和初期の世界恐慌により事業が頓挫するが、自宅の土地を売却してでも育英事業に尽くした。

こうして育てられた人材の中には、医師の藤田愛次郎、教育者では八戸中学校長の宗元苗、政治家では内務省参与官の藤井達也、青森県知事の山崎岩男などがいる。これらの援助を受けた学生達は「藤門会」を結成し、年に一度藤田を囲み顔を合わせた。それが彼の喜びでもあっただろう。

北日本中等学校柔道争覇戦大会で優勝した八中柔道部の集合写真

北日本中等学校柔道争覇戦大会で優勝した八中柔道部(昭和15年)

藤門会と種差海岸で記念撮影をする藤田さんらの写真

藤井(中央で腕組み)ら藤門会と種差海岸で記念撮影をする藤田(昭和6年)

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