三浦 萬吉

更新日:2020年01月16日

三浦 萬吉(みうら まんきち)

明治27年(1894年) ~ 昭和41年(1966年)

-八戸初のデパート創業-

三浦 萬吉さんの写真

八戸町生まれの事業家、幼名は喜七という。昭和2年(1927年)に明治29年創業の三萬呉服店を継ぎ、昭和9年には八戸で最初の百貨店を開業した。

このとき、畳での座売りから当時としては画期的な立ったままでの対面販売や、マネキンを使った陳列販売に切り替えた。また彼は、八戸では初めて女子社員を採用、客いすを備え売り場を二階まで設け、店内を下駄ばきのまま買い物ができるようにするなど、八戸の商店街に新風を吹き込んだパイオニアでもあった。

戦前の萬吉は、八戸銀行常務として再建に尽したほか、八戸呉服洋装商業組合理事長、商工会議所副会頭も歴任する。しかし、そうしたデパート「三萬」の全盛時代は長くは続かなかった。太平洋戦争中は経済統制により商品が思うようにそろわず昭和19年(1944年)に閉鎖、さらに戦後米軍司令部に店舗を接収される。昭和27年に再開するも、戦前の約半分の売場面積でのスタートであった。

その後、萬吉は自ら会長に退き、娘の万喜に百貨店経営を任せ、吹上の田屋で悠々自適の生活を送った。

三萬デパートのある三日町通りを人々が行き交っている写真

三日町通り(左から3つ目の建物が三萬)

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