八戸市の環境保全型農業について
安全・安心な農産物とは?
食の安全性に対するニーズは年々高まっており、「安全・安心」も農産物を選ぶ際の重要なキーワードです。
農産物を生産するときに使われる農薬や化学肥料は、使い方によっては人体に悪影響を及ぼしたり、環境に大きな負荷をかけてしまう場合があります。しかし、見た目だけではどのように生産された農産物なのかが分かりにくく、選ぶ際の目安が求められるようになってきました。
そこで八戸市では、次の2つの制度を通して、農薬や化学肥料の使用量を減らしたり、人と環境に配慮した取り組みを行う農産物の生産を促進しています。
環境保全型農業直接支払交付金
環境保全型農業直接支払交付金とは?
「農業の有する多面的機能の発揮の促進に関する法律」に基づき、農業の持続的発展と農業の有する多面的機能の健全な発揮を図るため、環境保全に効果の高い営農活動に取り組む農業者に対して支援する制度です。
対象者
複数の農業者により構成された任意組織、もしくは一定の条件を満たす農業者
(注意)一定の条件とは
- 取組面積が、自身の耕作する農業集落の耕地面積の概ね1/2以上であること
- 市内の対象活動の取組面積が、全国の農業集落の平均耕地面積の概ね1/2以上であること
対象農地
農業振興地域内、もしくは生産緑地地区内の農地
交付要件
- 主作物について販売することを目的に生産を行っていること
- 環境負荷低減のチェックシートの各取組にチェックしていること
- 環境保全型農業の取組を広げる活動(技術向上や理解促進に係る活動等)に取り組むこと
支援内容
化学肥料・化学合成農薬の使用を県の慣行レベルから原則5割以上低減する取組と合わせて行う以下の対象取組に対して支援を行います。
全国共通取組 | 交付単価(国と地方の合計) |
有機農業 | 12,000円/10a(そば等雑穀・飼料作物は3,000円/10a) 炭素貯蓄効果の高い有機農業を実施する場合は、2,000円/10a加算 (注意)「炭素貯蓄効果の高い有機農業」とは 土壌診断を実施するとともに、堆肥の施用、カバークロップ、リビングマルチ、草生栽培のいずれかの取組を実施すること。 |
堆肥の施用 | 4,400円/10a |
カバークロップ | 6,000円/10a |
リビングマルチ | 5,400円/10a(小麦・大麦等は3,200円) |
草生栽培(果樹、茶) | 5,000円/10a |
不耕起播種(麦、大豆) | 3,000円/10a |
長期中干し(水稲) | 800円/10a |
秋耕(水稲) | 800円/10a |
申請方法
交付金の活用を希望される場合は、手続き等についてご案内いたします。農業経営振興センターまでお問い合わせください。
申請等の際に必要な書類(環境保全型農業直接支払交付金実施要領(様式))
特別栽培農産物認証制度
特別栽培農産物とは?
農薬や化学肥料を使わない、または使用量を通常の5割以下に減らして生産した農産物を、県知事が「特別栽培農産物」として認証します。
特別栽培農産物の目印は?
このような特別栽培農産物の認証票がパックや袋などに表示されています。

特別栽培農産物の認証を受けるには?
県知事の認証が必要です。詳しくは三八地域県民局地域農林水産部農業普及振興室(電話 0178-27-5111)へお問い合わせください。
八戸市の特別栽培農産物
八戸市では、生産者2人と1団体の生産した水稲、ピーマン、ブルーベリーが特別栽培農産物の認証を受けています。(令和6年11月30日現在)
その他
環境保全型農業直接支払交付金、特別栽培農産物認証制度についての詳しい内容は、下記のリンク先をご覧ください。
環境保全型農業直接支払交付金
特別栽培農産物認証制度
この記事に関するお問い合わせ先
農林水産部 農業経営振興センター
〒039-1101 青森県八戸市大字尻内町字毛合清水29
経営支援グループ・生産振興グループ 電話:0178-27-9163 ファックス:0178-27-9166
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更新日:2024年12月09日