記者会見 令和7年4月21日
発表内容
八戸市美術館における春の展覧会の御案内について
いよいよ待ちに待った桜の季節ですが、皆様の中には、そろそろゴールデンウイークに向けて、お出掛け先を検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この春、八戸市美術館では、御家族や御友人、また、お一人でも楽しめる二つの展覧会を開催しております。
内容につきましては、既に報道機関の皆様に、お伝えしているものではありますが、改めて御案内いたします。
一つ目は、今月19日から開催しておりますが、6月15日までの企画展、「浮世絵コンニチは タイカンする江戸文化」であります。
現在放送中のNHK大河ドラマ「べらぼう」でも取り上げられ、盛り上がりを見せている浮世絵ですが、浮世絵はどうやってつくられるのか、どんなモチーフが描かれているのかなど、浮世絵にまつわる基礎的なことから、専門的な内容まで、作品や版本、版木など約200点の展示によって紹介します。
浮世絵に出会うことで、江戸時代から変わったもの、変わらないものを知り、今日を見つめる、江戸時代を大観しながら当時を体感する、そのような展覧会となっております。
浮世絵になじみのない方にもお楽しみいただけるAI浮世絵ワークショップを始め、気軽に浮世絵のすり体験ができる「ふらっと摺り体験」。
「団扇づくり」や「和紙すき体験」など、各種ワークショップを企画しております。
また、作品鑑賞と同時に学芸員による解説も楽しんでいただけるよう、ギャラリーツアーを企画しております。英語や手話で同時通訳を合わせて行うギャラリーツアーも予定しておりますので、皆様是非、御参加ください。
さらに、美術館活動を一緒に行う「共創パートナー」との共創企画として、まずは、「八戸クリニック街かどミュージアム」との街かどサロンや着物で浮世絵鑑賞などの企画・展示。
そして、「帆風美術館」においても、共創企画としての展示やイベントの開催が予定されておりますので、皆様どうぞお見逃しのないようお願いいたします。
次は、「コレクションラボ」という展示室で、先月1日から6月15日までを会期として開催しております、令和6年度新収蔵作品展「西野こよ 表現への挑戦」を御紹介いたします。
南部菱刺し作家である西野こよさんは、南部菱刺しの復興と普及に尽力され、また、南部菱刺しの技法を用い、美術作品としての表現に取り組んだ方であります。
本展覧会では、西野さんの美術作品を中心に表現活動の一端を紹介します。
この機会に八戸市美術館にお越しいただき、アートとの新たな出会いをお楽しみください。皆様の御来場をお待ちしております。
その他の質疑
1.「魚市場の今後のあり方」専門部会について
Q.記者
第1回が4月30日ですが、この先スケジュールについてまた、市長が専門部会に期待することについてお聞かせください。
A.市長
仮称でありますが、「魚市場の今後のあり方専門」部会では魚市場機能のあり方の見直しをテーマに、当市の水産業をとりまく環境が年々厳しさを増す中、今後も当市の魚市場機能を維持していくための具体的な取り組みについて検討していくこととしており、この中で水揚げの減少などの影響により、厳しい経営状況にある株式会社八戸魚市場の経営改善に向けた取組について検討するほか、八戸魚市場仲買人協同組合連合会とも連携をしながら、買受人制度の見直しについても検討してまいりたいと考えています。
今後のスケジュールですが、今月30日に第1回目の専門部会を開催する予定でありまして、私も出席の上、関係者の皆様と意見交換をしてまいりたいと考えています。
その後はおおむね2ヶ月に1回程度開催し、年度内に専門部会での議論の結果を市及び株式会社八戸魚市場に提言していただく予定としています。
株式会社八戸魚市場の経営改善につきましては、市でも独自の支援策を講じて経営改善に取り組んでいますが、私としましては、専門部会での議論が株式会社八戸魚市場の早期の経営改善に繋がることを期待するとともに、年々買受人が減少している状況を踏まえ、専門部会での議論を通じて、市場取引の活性化が図られることを期待しています。
Q.記者
年度内に提言をいただくということですが、1年単位で結論を出すということでしょうか。
A.市長
目安として1年と考えていますが、そこで結論が出ない場合はまた次年度も検討していただくということになると思っています。
2.市長選について
Q.記者
市長選が迫っていますが、今後のスケジュールや推薦など、今の時点ではどのようにお考えでしょうか。
A.市長
3月議会において次期市長選の出馬の表明をさせていただきましたが、新年度の新規事業の推進や、目の前の重要課題に取り組んでいますので、市長選への対応については様々な状況を総合的に勘案し、しかるべき時期に適切に判断してまいります。
3.アルパジョンの破産について
Q.記者
八戸市を中心に店舗を展開する有限会社アルパジョンが破産申請する意向であることが判明いたしました。八戸公共職業安定所が解雇された従業員を対象にした説明会を開催しましたが、その他に市として支援策はあるのかお伺いします。関連して、広く製造業小売業では、昨今の物価高や、人件費の向上で厳しい経営を余儀なくされている事業者が多く見受けられますが、同様の事態を防ぐ観点から市として補正予算等で支援策を講じるお考えはありますでしょうか。
A.市長
有限会社アルパジョンにつきましては市民に親しまれてきた洋菓子店でありまして、このたび事業停止に至ったことにつきましては大変残念に感じています。
また、解雇された従業員の支援につきましては、八戸公共職業安定所が4月18日離職に関わる各種手続きや、最終活動の支援を目的として、関係機関と協力してアシストハローワークを開催し、20名の方が参加されました。
市に対しても協力の要請がありましたので、関係部署が参加して必要な手続きなどを御案内したところです。
市といたしましても、再就職を希望する方に対し、市が設置している八戸市無料職業紹介所で、雇用支援アドバイザーによる就職相談等の支援を実施するとともに、関係機関と緊密に連携をとりながら支援に努めてまいります。
また、これまでも市では、中小企業等の資金繰り支援として、低利融資制度を設けているほか、信用保証料の全額補助を実施しています。
また県と連携し、信用保証料の全額補助を実施しているところです。
さらに、中小企業の収益構造の立て直しや経営基盤の強化を図るため、よりスリムで収益性の高い経営への転換を図るオーダーメイド型の伴走支援、ハンズオン支援と呼んでいますが、これを受けるために要する経費の半額補助を実施しているところです。
現時点では市において追加の支援策を講じる考えはありませんが、国の緊急経済対策など、今後の動向を注視してまいりたいと考えています。また市以外にも、例えば日本政策金融公庫では、セーフティネット貸付の実施、中小機構では経済セーフティ共済を設けています。
国県市における既存の支援制度を周知し、活用を促してまいりたいと考えていります。
4.アエマ八戸の開業について
Q.記者
長らくテナントが不在だった中で新規開業によって中心街への誘客にも一定の効果があると考えられますが、市長の率直な受けとめをお聞かせください。
一方で、テナントが開業当初予定から約1年遅れたこと、また、建物全体の利活用について不透明な部分が残っていると思いますが、中心街の一等地に立地する事業所に対して、市として求めたいことがありましたらお聞かせください。
A.市長
十三日町の旧三春屋一階を活用してのインドア型フードテーマパークアエマですが、私も実際にオープンの次の日だったと記憶していますが、一階を回遊いたしました。事前の告知ではグランドオープンとのことでしたが、約50店舗の区画数に対して、出店数は11店舗でした。
内部はまだ工事作業中や準備中となっており、区画毎に4月25日オープン、5月オープンとの張り紙があるなど、本格オープンの段階ではないとの印象を受けたところです。
そのような中で、ライブステージやフードコート、さらには中心街にはなかった目新しい店舗の構成により若い方の来店が見られ、店内での回遊行動はもちろん、十三日町の人の流れもあったと職員から報告を受けています。
報道によりますと、運営会社の社長のお話では、ゴールデンウィークに合わせて徐々に出店が増え、30店舗ほどになるとのことでしたので、今後の運営会社の取組次第では新たなスポットとなり、中心市街地の活性化に寄与すると感じたところです。
また報道では、2階以上の部分の活用を模索しているとのことでしたので、今回の1階部分の取組はもちろんのこと、建物全体の利活用につきまして、市民の強い関心事でありますので、その構想や事業予定につきまして、今後の積極的な情報公開を望んでいます。
5.八戸圏域連携中枢都市圏について
Q.記者
第2期 八戸圏域連携中枢都市圏ビジョンが策定されてから4年目に入り、今年も市町村長が集まる会議等が開かれていると思いますが、市長も議に御出席される等、職員の方が76の事業を進めている中で、目標の達成や地域の振興に繋がっていることを体感する機会も多くあると思います。
このスクラムエイトの取組について、市長はどのような点が地域の発展につながっているとお考えか所感をお伺いします。
A.市長
八戸圏域では平成21年9月に定住自立圏形成協定を締結して8町村が一丸となり、都市機能、そして生活機能の充実、また、魅力あふれる地域づくりを推進してきました。平成29年3月に連携中枢都市圏を発展的に移行して、地域の個性が輝く自立した八戸圏域を目指して、経済成長の牽引や生活サービスの向上に取り組んでまいりました。
近年、私達を取り巻く環境は急速に変化していることから、これまで以上に深い連携が求められる時代となっており、令和4年度を開始年度として新たな連携中枢都市圏ビジョンを策定しています。このビジョンでは以下の三つの柱を中心に取り組みを進めています。
一つが、圏域全体の経済成長を牽引する仕組みの構築、
一つが、高次の都市機能を集積強化し、住民の暮らしを支える基礎作り、
一つが、生活関連機能やサービスの更なる向上です。
このビジョンを実現するため、これまで培ってきた緊密な連携をさらに深化させ、圏域全体で一体的に発展していくことを目指します。
私達八戸圏域が魅力あふれる地域として、活力ある未来を切り開くために、引き続き皆様の御支援と御協力を賜りますようお願いを申し上げます。
私自身も3年間取り組んできた中で、一番大切なことは信頼関係だと思っていますので、特にその点に留意をしながら今後とも取組を進めてまいります。
Q.記者
現時点で信頼関係っていうのはうまく築けているとお考えでしょうか。
A.市長
私は築けていると考えています。共に発展を目指してまいります。
Q.記者
市町村連携は、合併のように反発や摩擦が生じないことなどがメリットだと思いますが、うまく連携が図れているとお考えでしょうか。
A.市長
様々な御意見をいただくことはありますが、お互いに連携が図れているものと受け止めています。
Q.記者
76の多岐にわたる事業を展開していますが、この地域の発展に繋がっているという実感はございますか。
A.市長
そうですね。事業を着実に進めていますので、その効果は出ているものと感じています。
Q.記者
今後の八戸圏域連携中枢都市圏のビジョンの今後のあり方について、どのようにお考えでしょうか。
A.市長
ビジョンに基づいて取組を進めてまいりますので、圏域全体の発展に向けてそれぞれの連携をより強固にしながら進めていくということに尽きると思っています。
Q.記者
八戸市立市民病院で運用しているドクターカーにつきまして、今年で導入してから15周年になります。劇的救命を掲げ開始年度からこれまで、ドクターカーがなければ失命していた可能性があったケースが250件に上っており、かなりの実績があると思っています。
この事業の意義や市長のお考えをお伺いします。
A.市長
ドクターカー運行事業15周年ということですが、地域住民の救命率向上を図ることを目的に、圏域内においてドクターカーを運行しており、圏域の救急患者の救命率、および社会復帰率の向上に繋がっていると受け止めています。
今後も圏域の救急医療における地域格差の緩和に努めていきたいと考えています。
6.能登半島災害の廃棄物搬入について
Q.記者
今回東北地方の中で八戸市が初めて、能登半島地震の災害廃棄物を受け入れるということにつきまして、市長としての受け止めをお伺いします。
A.市長
当然協力してしかるべきだと思っています。
7.NHK未契約の公用車について
Q.記者
基本的な対策として今後の機種については、テレビ放送が受信できないものを選定するとありましたが、今後、災害時などに情報収集のために必要になると考えますが、どのようにお考えでしょうか。
A.担当者
テレビ視聴機能が必要かどうかについては、担当課の判断になりますが、現時点においては必要ではないという認識であり、庁内調査をした際にも果、公用車のテレビ視聴機能が必要だという報告をうけていないというのが実情でございます。
なお、八戸市ではありませんが広域消防本部については必要だということで契約しています。
8.県内の企業の倒産について
Q.記者
県内の企業の倒産件数が増えていますが、八戸市としては要因をどのように分析していますでしょうか。
A.市長
私としては原材料や燃油高騰価格、人件費の高騰が影響しているのではないかと考えています。
Q.記者
先ほど新たな支援は、考えていないということでしたが、基本的な収益力を高めるための施策を強化するなどのお考えはないのでしょうか。
A.市長
状況を見ながら適切に対応してまいります。
9.自民党参議院議員の政治資金パーティーについて
Q.記者
先日、八戸市で開かれた自民党参議院議員の政治資金パーティーにて、市長も御挨拶されていましたが、参院選に関して滝沢参議員を支援するというお考えでしょうか。
A.市長
個別の選挙につきましては、市長という重責を担っていますので市政発展や市民福祉の向上の観点から何が最善かということを念頭に置いて適切に対応してまいります。
Q.記者
つまり、滝沢さんを支援するということでしょうか。
A.市長
この場でそのことについてのコメントは差し控えさせていただきます
Q.記者
現在の市政にはどのような課題があって、それに対し国にどのように対応して欲しいとお考えかお聞かせください。
A.市長
特に関税の問題が出てきていますので、地方でどのように影響があり、どのように対応していくのかを考えたときに、地方の現状を踏まえた上で対応すべきだと考えています。
10.ピアドゥの開店について
Q.記者
ピアドゥが4月25日の開店に向けた準備が進んでおりますが、所感をお聞かせください
A.市長
先月、ピアドゥに通じる新大橋の開通もありましたし、詳しい報告は受けていませんが、非常に魅力的な店舗だと伺っていますので、大変期待をしています。
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更新日:2025年06月17日