【八戸特派大使通信】第41回 原田 武彦

更新日:2020年01月07日

原田 武彦(はらだ たけひこ)/中央発條株式会社取締役社長

原田 武彦さんの写真

昭和19年愛知県刈谷市生まれ。昭和43年3月東北大学工学部卒業後、トヨタ自動車工業株式会社へ入社。台湾トヨタ(国瑞汽車)総経理、トヨタ自動車株式会社理事を歴任し、平成17年5月愛知県の自動車部品製造業中央発條株式会社にて取締役社長に就任、現在に至る。

昨年8月に八戸大使に任命いただきました中央発條株式会社の原田です。

昨年は、北京オリンピックで伊調姉妹が金銀メダルを獲得された年であり、「伊調姉妹の故郷の八戸です。」と八戸大使の名刺を差し出しますと、「私にもください」と多くの人から反響がありました。

伊調姉妹が愛知県大府市の大学を練習拠点としているので、名古屋の人には大変親しみのある存在だからでしょう。そして八戸の数ある伝統文化の素晴らしさ、縄文遺跡、十和田湖・奥入瀬の大自然、新鮮な海の幸について話題にしながら、春(蕪島)・夏(三社大祭)・冬(えんぶり)の3種類の名刺で夫々ご挨拶をしております。 

ちなみに当社のある名古屋市緑区から、伊調姉妹が練習に励む大学までは車でわずか15分の所です。そろそろ八戸大使という名目で、一度会いに行きたいと思っております。

私がこの肩書きをいただくきっかけとなったのは、かつて東北大学在学時にお世話になった、現在は八戸高専の校長先生を務められている井口教授を平成18年に訪問したことに始まります。少子高齢化の進む現代、できれば地元で勤めたい、一方で優秀な人材がほしい当社、お互いの思いが一致し、翌年4月、八戸ハイテクパーク内に”自動車用のばねとケーブルの設計会社“ 「中発テクノ株式会社」を設立しました。

八戸高専出身の2名でスタートした従業員も今では8名に増え、出向中の1名以外は全員八戸在住です。皆人柄が良く、前向きでとても優秀ですので、当初の自動車部品の設計だけに止まらず、設備の開発設計へと活動の枠を広げています。ロボットを駆使した自動化設備開発、各種計測機器開発、産学協同部品開発と、次々に夢が膨らみます。また、中発テクノの従業員には、仕事の夢だけでなく、八戸の素晴らしい伝統文化の後継者として、そして県外に出て行った人の分も頑張ってもらえるようにとの思いを込めて、三社大祭の期間中は会社を休みにしています。都会では薄れつつある「日本人の心」を残すことができれば嬉しく思います。

最後になりましたが、私としても東海地区の自動車部品関連企業進出の呼び水になればと願っています。また、それが私の役割と認識しております。微力ではありますが、八戸大使を一生懸命努めさせていただきますので、今後ともよろしくお願いいたします。

(「広報はちのへ」平成21年2月号掲載記事)

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