【八戸特派大使通信】第52回 海老川 亮

更新日:2020年01月07日

海老川 亮(えびかわ まこと)/ 八戸工大一高星雲同窓会関東支部長、東京青森県人会副会長

海老川 亮さんの写真

 昭和22年生まれ。八戸市立第一中学校、八戸電波工業高( 現八戸工大一高) 機械科、駒澤大学法学部を経て読売教育センター、読売総合販売株式会社入社。株式会社育英社専務取締役などを歴任。現在は、ワールドメーリング株式会社および、株式会社お客様窓口支援センター内部監査室長・個人情報保護統括管理者。青森県の文化を語る会副会長、青森大好き人間のあのあ会事務局。

9月に開かれた中学の同期会に出席した。8年ぶりの同期生の顔、顔、顔。当時の面影が残っている面々、はたと思い出せない位変身の?向きもあったが、口を開くと走馬灯のように”昔”が展開する。出席された三人の恩師も徐々に当時の顔に…。私にとってはまさに心が洗われるひと時であった。

今回も全国各地から仲間が駆けつけたが、その一人の「はぢのへに帰ってくるといいよね。すぐにあの時代に戻れるから」の言葉に要約されるように同期会は心のふるさとであることを参加した誰もが感じていたに違いない。姿は齢を重ねているが、心はあの時代のまんまなのだから。

さて、わがふるさと・八戸を思うとき、街おこし・活性化の声が聞こえる。どうすれば賑わいのある街を取り戻すことが出来るか、みんな悩んでいるのだ。少子超高齢化は現実の問題である。

そこで私は「日本一高齢者に住みよい、ぬぐもりのある街・八戸」づくりを提案したい。

中心街の「はっち」や借上市営住宅の構想は素晴らしいと思う。そこに、高齢者住宅・ケア施設、診療所を用意すれば、高齢者が街中で安心して日常生活を送ることができ、街中人口も増加する。”昔の若者”が住みやすい街作りを徹底し、「八戸って高齢者に優しい街なんだってね」という声が聞かれるようになれば、晩年はここで生活したい、という人が増えてくると思う。それに伴って仕事も増え、必然的に若者も回帰する。老若男女が賑やかに快活に暮らせる土壌が醸成されていくと思うのだ。

また、10年ぐらい前になるが、東京都のある区で児童が減少した小学校の半分を老人ホームに改造したという話を聞いた。児童とお年寄りの交流も学校行事に加えられ、かつての大家族時代のいわゆる「年寄りの知恵を孫子へ」と同じような効果が期待できるとのこと。八戸も児童生徒数の減少が進んでいるが、このような複合型の施設に変えていけば、廃校も必要なくなる。これからは教育・福祉・生活の複合的な施設として学校・公民館のあり方も変えていけばいいことである。

なによりふるさと・八戸市が「温もりのある心のふるさと」として存在し続けること、これが元気再生への近道だと思う。すべての人類は例外なく高齢者になっていく。ここに力を注入すれば、きっとどこからも羨まれ、憧れの街のなると信じている。日本のスウェーデンを目指して。

独りよがりのふるさとを想い思う情熱の一端、お許しくだされ。

(「広報はちのへ」平成22年 12月号掲載記事)

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