中学生ピロリ菌検査事業
中学2年生を対象に「ピロリ菌検査事業」を実施します。
八戸市では、胃の病気の発症リスクの低減やピロリ菌感染を予防するなど、次世代を担う子どもたちの健康の保持増進を目的として、中学2年生を対象にピロリ菌検査事業を実施します。
ピロリ菌に感染していても、ほとんど症状がないため、感染に気付くことができません。検査を受けることで、早期にお子さんのピロリ菌感染の有無を知り、胃の病気の治療や予防へとつなげることができます。
ピロリ菌とは
ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、胃の表層粘膜に生息する細菌で、慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍などの原因となります。ピロリ菌感染胃炎が長期間続くと、萎縮性胃炎となり、胃がん発症のリスクが高くなります。また、日本人の胃がんのほとんどはピロリ菌の感染が原因であると言われています。
ピロリ菌の感染経路は、主に幼少期における家庭内での経口感染です。5歳くらいになると抵抗力がついてくるため、小学生以降では口からピロリ菌が入ってきても、ピロリ菌が胃に定着することはありません。胃に定着したピロリ菌は、長い時間をかけて徐々に胃を荒らし、胃の病気を引き起こすため、なるべく若い時期(30歳くらいまで)に除菌治療をすることで、ピロリ菌が原因で起こる胃がんの発症のほとんどを予防できると言われています。
対象者
八戸市内の中学校に在籍する2年生のうち、ピロリ菌検査を希望し、本人と保護者の同意がある生徒が対象です。
申込方法
学校経由で検査のご案内と同意書(兼)申込書を配付しますので、説明をよく読み、検査を希望される方は、同意書(兼)申込書に必要事項を記入して、学校へ提出してください。
一次検査 |
二次検査 |
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検査方法 |
血液検査(抗体検査) | 尿素呼気試験 |
検査場所 | 各中学校 | 医療機関 |
結果通知 | 保護者へ郵送 | 担当医が口頭で通知 |
- 一次検査結果が「要二次検査」だった人は、さらに詳しく調べるため二次検査を受けます。
- 検査結果は学校へは通知しません
令和6年度受託医療機関一覧 (PDFファイル: 453.7KB)
検査結果が「陽性」だった場合
二次検査結果が「陽性」だった方は、ピロリ菌に感染していると考えられますので、今後の治療方針について担当医に相談します。
また、お子さんがピロリ菌に感染している場合、ご家族の方もピロリ菌に感染している可能性が高いと言われています。ぜひ、この機会にご家族の方もピロリ菌検査を受けることをお勧めします。
費用
一次検査、二次検査、治療方針の相談にかかる費用は、全額市が負担します。
除菌治療について
30歳くらいまでの早期に除菌治療をすることで、胃がんの高い予防効果が見込まれると言われています。
除菌をすると下痢、味覚異常、アレルギー反応などの副作用が出ることがありますので、除菌の時期等を必ず担当医に相談し、同意のうえで治療を開始してください。除菌費用は自己負担です。(八戸市医師会では、高校生以降の除菌を推奨しています)
除菌治療を受けた人は胃がんのリスクは低下しますが、胃がんにならないわけではありません。除菌治療後も定期的に胃がん検診を受ける必要があります。
この記事に関するお問い合わせ先
こども健康部 健康づくり推進課 健康推進グループ
〒031-0011 青森県八戸市田向三丁目6番1号 3階
電話:0178-38-0710 ファックス:0178-38-0735
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更新日:2024年09月03日