生ごみの減量・食品ロス削減
1人1日あたりご飯茶碗1杯分の食品ロス!?
全国における食品ロスの現状
日本では、食べ残しや手つかずの食品など、まだ食べられるのに捨てられている食品、いわゆる「食品ロス」が年間522万トン発生しています(令和2年度推計値)。
日本人の1人当たりの食品ロス量は1年で約41キログラムになり、これは、1人1日あたりに換算すると約113グラムで、毎日ご飯茶碗1杯分のご飯を捨てているのと近い量になります。
八戸市における生ごみ・食品ロスの現状
八戸市の家庭から排出された燃やせるごみは令和3年度で約4.2万トンです(1人1日あたり509グラム)。このうちの約30%が生ごみであり、令和3年度では約1.3万トンと推計されます。
生ごみの多くは調理くずが占めていますが、中には、手つかずのまま捨てられた野菜などの食材や、未開封のまま捨てられた食品も含まれています。
実際に市内で出された燃やせるごみの中に入っていた手つかずの食品等
一部が使用され、残りはそのまま捨てられてしまったもの
生ごみの課題・問題点
食糧援助量より廃棄量が多い現実
世界では食べ物がなく飢餓に苦しんでいる地域も多く、こうした地域への食糧援助量は令和元年で年間約420万トンといわれています。
日本では、その食糧援助量と同量以上の年間500万トン以上の食べ物が捨てられていることになります。
水分が多い!
生ごみは約8割が水分であるといわれています。
生ごみに水分が多いと、
- 腐敗が促進され、ヌメリや悪臭が発生しやすくなる。
- 集積所に運ぶまでに重い上、液だれすると集積所が汚れる。
- 収集車両で運搬する際に、重みが増し、余分な燃料を消費する。
- 焼却処理するときには、水分を蒸発させなければならず、余分なエネルギーが必要となる。
などの問題が発生します。
カラスに荒らされてしまいます!
ハシボソガラス、ハシブトガラスは生ごみをエサのひとつとしており、集積所に置かれたごみ袋の中の生ごみを食べます。1羽がごみ袋をつつき始めると、次々とほかのカラスが集まってきて生ごみを探し始めるので、ごみが散乱することになります。
生ごみの減量方法
「食品ロス」を減らしましょう!
買い物のポイント ~買い過ぎを控えましょう~
- 買い物前に冷蔵庫の中身などをチェック!メモ書きやスマホで撮影も有効です。
- 買い物前にメニューを考えて、購入リストを作成!使う分だけ買いましょう。
- リストを作らずに買い物をする場合は、一度店内を一周してから献立を決めて買い始めましょう。
- 手前に陳列されている食品を選ぶことで、お店の在庫廃棄の減少にも貢献できます!
保存のポイント ~保存方法を工夫して最後まで使いましょう~
- 食材に合った保存方法や保存場所を!
- 野菜を冷蔵保存する場合は育った環境と同じ体勢で保存(立てて保存)
- 湿気に弱い根菜は新聞紙などに包んで保存
- 乾燥に弱い葉野菜は軽く濡らしてポリ袋に保存
- 芯のある野菜は芯をくりぬいてキッチンペーパーなどを詰め込んで保存
- 「ローリングストック」しましょう!
- 期限の長い食品を奥に、近い食品を手前に
- まとめて下処理して、冷凍・乾燥・塩蔵などでストック、毎日少しずつ食べて食べきりましょう。
- 「消費期限」と「賞味期限」の違いを理解して、無駄なく使用しましょう!
- 「消費期限」:食べても安全な期限です。傷みやすい食品に表示されています。
- 「賞味期限」:おいしく食べることができる期限です。
→賞味期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるということではありません。
調理のポイント ~食材を無駄なく使いましょう~
- 残っている食材から使いましょう!「いつか食べる」は食品ロス予備軍!
- 調理くずを少なくするように工夫しましょう!
- できるだけヘタの部分だけを切る
- たまねぎは茶色い皮だけをむく
- 作りすぎてしまわないように家族の予定や人数、体調や健康にも配慮しながら、適量を把握しておきましょう。
- 定期的に冷蔵庫や収納庫を整理する日を決めましょう!
例:毎月土曜日はあるものでお好み焼きデー
生ごみは水気を切りましょう!
調理くずをぬらさないで!
- 野菜は皮をむいてから洗いましょう。
- 水気の少ない調理くず(野菜の皮など)は直接ごみ箱などに捨てましょう。
- 三角コーナーは蛇口から離れたところにおいておきましょう。
できるだけ乾かしましょう!
- 野菜や果物の皮などは新聞紙などに乗せて風通しの良い所で乾かしましょう。
- 電動式生ごみ処理機を活用して生ごみを乾燥させる方法も!
捨てる前にひと絞り!
- 捨てる前にひと絞りしましょう!
- ペットボトルの上部や使わなくなったCDなどを使う方法も!。
- 市販の水切りグッズもあります!
- 捨てる前の日に重しをのせて一晩置いて水を絞ると効果大!
自家処理(土に還す)方法もあります!
コンポスト容器の使用
- 自宅に庭や家庭菜園のスペースがある方は、コンポスト容器を使って生ごみを土に還すことができます。
- コンポスト容器では、生ごみのほかに、刈り草や落葉なども土に還すことができます。
- 干し網を使って干してから、自分の家の畑に肥料として撒いている人もいますよ!
この記事に関するお問い合わせ先
市民環境部 環境政策課 資源リサイクルグループ
〒031-8686 青森県八戸市内丸一丁目1番1号 市庁別館6階
電話:0178-43-9362 ファックス:0178-47-0722
更新日:2022年09月01日