平成24年 市長年頭あいさつ

更新日:2020年01月09日

平成24年 市長年頭のあいさつ 震災からの復興と市勢発展を目指して 八戸市長 小林眞の文章と、青空の下、数十匹のカモメが飛んでいる姿を見上げるように撮影された写真を背景にした小林市長の写真

年頭にあたり、謹んでご挨拶を申し上げます。

昨年は、未曾有の国難とも言うべき東日本大震災の発生により、日本全体が危機に直面するとともに、震災以降は、電力需給のひっ迫、歴史的な円高の進行、産業空洞化の懸念、更には国際的な経済不安等の問題が次々と生じ、内外ともに不安定な社会経済情勢が続いた一年でありました。

当市においても、地震に伴う大津波が沿岸部を襲い、市民の尊い命が失われたほか、住宅の流失、防波堤の損壊、工業地帯の浸水、農地の冠水、漁船の流出などにより、生活基盤や基幹産業に大きな被害を受けたところであります。このような中、全国の皆様から、さまざまな形で温かいご支援をいただき、皆様からのご厚意が被災した市民への大きな支えとなりました。この場をお借りし厚くお礼申し上げます。

さて、震災により厳しい状況におかれた当市ではありますが、昨年を顧みますと光星学院高校の夏の甲子園での準優勝、続く明治神宮野球大会での優勝、「八戸せんべい汁」のB-1グランプリでのブロンズグランプリの獲得、当市誘致企業による八戸北インター工業団地への大型投資計画の表明など、市民に元気と希望を与えてくれた明るい話題も数多くありました。

また、八戸ポータルミュージアム「はっち」と八戸市埋蔵文化財センター「是川縄文館」が開館し、現在も、多くの来館者で賑わいを見せているほか、消防本部・八戸消防署の移転新築、借り上げ市営住宅番町ヒルズの完成など、当市のまちづくりの基盤となる各種施設の整備が進んだ年でもありました。

そうした中、昨年9月には、震災により甚大な被害を受けた当市の迅速な復旧を図り、災害に強いまちづくりに向けて計画的な復興を目指すため、「より強い、より元気な、より美しい八戸」の実現を目指して八戸市復興計画を策定したところであります。

新たに迎えます本年も、依然として厳しい社会経済情勢が続くと見込まれますが、市勢発展と市民生活の向上に向けて、第5次八戸市総合計画後期推進計画に掲げる諸施策を着実に推進するとともに、震災からの復旧・復興を市政の最優先課題と位置付け、復興計画に基づく施策・事業の推進に全力で取り組んで参ります。そして、この震災をバネとして、いち早く当市の復興を成し遂げ、東北及び日本の復興に寄与して参りたいと考えております。

また、東北新幹線八戸駅開業 10 周年となる節目の年を迎えるほか、種差海岸の三陸復興国立公園(仮称)としての指定が見込まれる年でもあることから、当市の魅力を発信できる絶好の機会としてとらえ、観光復興にも積極的に取り組んで参ります。

当市は今、震災に負けない市民一人ひとりの強い意志と行動力により、日常生活はもとより産業経済活動におきましても、一歩一歩、復興への歩みを進めておりますが、市民の皆様におかれましては、更なる市勢発展のため、より一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、震災後、初めて迎える新しい年が、皆様にとりまして、明るく希望に満ちた一年となりますことを心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。

平成24年1月1日

八戸市長 小林 眞  

この記事に関するお問い合わせ先

総務部 人事課

〒031-8686 青森県八戸市内丸一丁目1番1号 市庁本館2階
人事研修グループ 電話:0178-43-9227 ファックス:0178-45-2077
給与厚生グループ 電話:0178-43-2131 ファックス:0178-45-2077

人事課へのお問い合わせフォーム