平成24年度新採用職員への訓示(平成24年4月)

• 日時：平成24年4月2日（月曜日）午前10時15分
• 場所：市庁別館2階 会議室C

平成24年度の八戸市職員への採用、本当におめでとうございます。

いろいろ不安な気持ちを抱えながら、また、期待に胸を膨らませての入庁だと思いますが、心からお祝いを申し上げます。

私が皆さんに期待することはたくさんありますが、その一端を少し申し上げます。

まずは、公務員という職場の特殊性、特別なことがあると、一般の職業と違うということを、職業生活のスタートの時点で、よく心得ていただきたいと思っております。

今、宣誓を代表の方に読んでいただきましたが、そのとおりであります。通常の民間企業等に就職した場合と随分違い、より高い、強い倫理性が求められます。

仕事をしていく上での公平性であったり、あるいは正しいことをやっていくということについての考え方を、常にいろいろな仕事の上で配慮しなければならない、そういったことが求められるということをまず考えていただきたいと思っております。

なぜかと申しますと、私から申し上げるまでもありませんが、国、県あるいは市のそういった中で国づくりやまちづくりが行われているわけであり、特定の方の利益であったり、あるいは自分自身の利益を優先してやっていくということが、全体を間違えさせていくということ、それをさせないような、そういう仕組みがそもそも制度的にあるということであります。

そのために、皆さんの身分というものが守られております。これは、よくいろいろこれから勉強していただければ分かりますが、一般の職業と違って、非常に身分保障がされております。

今、マスコミを通じて議論があって、公務員が優遇されているのではないかということがありますが、それは確かに優遇されておりますが、それに匹敵する、それ以上の倫理性を持って仕事をしているんだ、ということがあって、そういうことになっているということを分かってほしいと思っております。

それと、やはりこれから八戸をもっと知ってほしい。多分地元に生まれた方もおりましょうし、また、出ておられた方もあると思いますが、この八戸で、市の職員として仕事をする上でよく知ってほしいです、そしてまた好きになってほしい。もちろん好きになって、好きだと思うから市職員に挑戦してこられたと思いますが、本当に素晴らしいまちだと思っております。どんどん知って好きになって、いろいろな方に自慢ができるような、それだけまちのことに関心を持っていただきたいと思っております。

公務員というのは、一生を懸けるに足る職業だと、新職員が一生をそれに託するに、自分の人生を託するに値する、そういう仕事だと思っております。

とりわけ、八戸市の職員だということは、皆さんにとって素晴らしいことだと私は思っております。可能性がある、いろいろな潜在力に富んでいるまちであります。これまで先人が思いをこめて、ここまでにしてきました。これだけ発展をしてきたまちは、そうないと思っております。

少し歴史を振り返ってみて、八戸が水産都市として、産業都市として、いろいろな形で発展をしてきた、そのことを学べば学ぶほど、素晴らしい先人に恵まれていたことが分かります。是非そのことを自覚しながら、自分が今後どんなことを八戸に対してできるかということを考えながら、仕事をしていただければと思っております。

それから、それぞれの職場に行きますと、非常に細かいことをいろいろやらなければなりません。全体をなかなか見るということはできない、そういうことがあると思いますが、職場職場でこれから教えていただいて、皆さんが一生懸命学んでいく、そのことが実は全体につながって参ります。

私はこのことしかやらせてもらえないのかな、と思うことがスタート時点では多いと思いますが、決してそんなことはなく、そこで学んだことは必ず普遍性があって、次のところで必ず役立つ、いずれ市全体を見るような立場に皆さんは必ずなるわけでありますので、まずはそのスタート時点で、一生懸命先輩から教えてもらったことをしっかりやっていく、叱られることもあるかもしれませんが、めげずに頑張っていく、そのことを期待しております。

皆さんがこれからまさに八戸の将来を託される、そういう仕事に就かれるわけでありますので、大いなる活躍を心から祈念して、私からの激励の言葉とさせていただきます。

皆さん頑張ってください。