平成28年 仕事始めの式(平成28年1月)

更新日:2020年01月09日

  • 日時:平成28年1月4日(月曜日) 午前10時
  • 場所:市庁別館2階 会議室C

明けましておめでとうございます。職員の皆さんにおかれましては、年末年始、ご家族とゆっくり過ごされ英気を養われたことと拝察しています。新しい年に向けて市民の福祉向上のために全力でがんばっていたただきたいと思います。  

今年の八戸市は、色々な意味でスタートの年になります。市民待望の施設であった屋内スケート場がいよいよ着工となります。できるだけ早く完成年次を定めて、大きな国際大会の誘致や、様々なイベント開催に向けた取り組みも進めていければと考えています。多賀地区に建設中である多目的運動場についても、今年、完成予定です。Jリーグの開催基準を充たす施設であり、スポーツの面においてもステップの年になればと考えています。中心市街地についても、はっちの向かい側の「マチニワ」や、八日町地域の再開発がいよいよ具体的に動き出します。  

また、今年の3月11日で、東日本大震災からちょうど5年経過します。八戸市復興計画における、2年間の復旧期、3年間の再生期を経て、今年から創造期に入ります。皆さんの必死の努力により、ハード面での復旧は成ったと思っていますが、創造期ということで、より安全なまちづくりに向けて次元が違った努力が始まります。

そして、今年1年は、来年1月1日の中核市移行に向けた準備の最後の年になります。県との協議もほぼ終わり、12月議会での議決も経て、いよいよ法定手続きを進めていくことになりますが、改めて中核市になる意義について考えていただきたいと思います。様々な事務が移譲される、スピーディーになる、より身近なところで政策決定が行われる。それが何を意味するかということです。

そこで、皆さんには「補完性の原理」という言葉をもう一度頭の中に入れていただきたいと思います。個人ができないこと、あるいは地域社会でかなわないこと、それをできるだけ身近な政府が取り扱うということが補完性の原理です。日本は明治維新以来、中央集権で国力を大きく伸ばしてきましたが、多くの矛盾が出てきた中で、より地域に身近なところで政策を決めていく地方分権がいかに大事かということが地方制度調査会などで大きくうたわれるようになりました。1991年のマーストリヒト条約でヨーロッパ連合が打ち立てた考え方であって、それを日本国内で広めていきたいということです。

要するに、中核市とは地方分権の一つの具現化です。大きな権限が与えられ様々な仕事ができるようになるという単純なことではなく、より市民が見える場所で政策が成されるということが、中核市制度、あるいは地方分権の骨格だということを改めて認識していただきたいと思います。個人にできないこと、地域にできないことを、より身近な政府がやっていく。それが、市民にとって最大の幸福をもたらす仕組みだと考えています。

さらに、中核市移行後、速やかに連携中枢都市圏を目指します。これは、国の地方創生の一つの柱であり、行政区域で分けられた個々の自治体がそれぞれ完結した自治を行うのではなく、連携することによってよりパフォーマンスを高め、地域住民の福祉の向上を図っていこうという仕組みです。今までの定住自立圏より高次のシステムをつくっていく。また、中心市は中核市が担う、各自治体の連携ができているということなどが条件であり、全国的にみても先進的なモデルになるという自覚のもとで進めていきたいと考えています。

しかし、こうした取り組みを進めていく中で、どうしても取り残されがちになるのが地域コミュニティです。より行政に権限が与えられて、様々なことができるようになるといっても、やはり地域コミュニティが一番大事です。これまでも、町内会をはじめ、地域団体の支援を続けてきました。中核市、そしてその先の連携中枢都市圏と併せて、引き続き地域コミュニティの活性化を指針として取り組みを進めていきます。

繰り返しになりますが、今年は様々な意味でスタートの年になります。職員の皆さんも、それぞれ自覚をもちながら、八戸そして八戸圏域の発展のために全力を尽くしていただきたい。そのことを心からお願いします。

最後に、職員の皆さんにとって今年が良い年になりますように、そして八戸市民にとって素晴しい年になりますことをお祈りして、年頭にあたっての挨拶といたします。

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