はじめよう!高齢者のためのクラブ活動で、明るい健康長寿!
クラブ活動に参加して、明るく健やかに、楽しいシニアライフを謳歌しましょう!
話し合える仲間がいる。
いっしょに楽しめる仲間がいる。
ともに悩める仲間もいる。
そんな仲間がここにいる。
さあ行こう、クラブ活動!!
高齢者のためのクラブ活動(老人クラブ)とは
高齢者のためのクラブ活動と言うと、一番に思い浮かぶのは老人クラブだと思います。他に八戸市では、「老人福祉センター」や「老人いこいの家」を利用して活動している「囲碁・将棋クラブ」「カラオケクラブ」などのサークルや、鷗盟大学の学生とOB・OGが集うサークル、シルバー人材センター登録者によるサークルなどがあります。その中で老人クラブは、最もクラブ数、会員数が多く、様々な活動をしている団体です。また、他のクラブ同様、高齢者の自主的な組織(任意の組織)ですが、地域を基盤とする組織であること、老人福祉法により、老人福祉を増進するための事業を行う者として位置づけられている団体であることが大きな違いです。
簡単に言うと、老人クラブとは、
「60歳以上の方々が、地域ごとに集まって仲間を作り、和気藹々と楽しむためのクラブ」です。
対象者(入会資格) | 入会を希望する概ね60歳以上の人 |
活動の目的 |
仲間づくりを通して、生きがいと健康づくり、生活を豊かにする楽しい活動を行う 知識や経験を活かして、地域の諸団体と共同し、地域を豊かにする社会活動に取り組む 明るい長寿社会づくり、保健福祉の向上に努める |
主な活動内容 |
仲間づくり、健康づくり(スポーツ・介護予防)、社会奉仕活動(社会参加)、学習活動、趣味・レクリエーション、伝統継承活動、世代間交流など。 (活動内容はクラブによって異なります。各クラブで行う活動もあれば、地区ごとに行うものや、市全体で行うイベントもあります。たくさんの活動がございますので、無理せずできる範囲で、体調に合わせてご参加ください。) |
市内のクラブ数 | 約150クラブが活動中です。 |
老人クラブ連合会 | 町内ごとのクラブ(単位老人クラブと言います)のほかに、地区ごとに各地区の連合会があり、さらに全市的組織として「八戸市老人クラブ連合会」があります。八戸市老人クラブ連合会では、各クラブの日頃の成果を発表する大きな大会や、単位クラブの枠を越えた交流、各種クラブ活動や講習会などを行っています。 また、「青森県老人クラブ連合会」、「全国老人クラブ連合会」もあり、全国のクラブと交流があります。 |
クラブ活動の財源 | 会員の会費によって賄うことを基本としていますが、町内会や地元企業などの協力団体の援助を受けたり、補助金を活用しているクラブもあります。 |
Q.でも、本当に60歳以上なら誰でも入れるの?
A.誰でも加入できます。
しかし、老人クラブは地域を基盤とする団体です。そのクラブによっては町内会に加入していることを要件としていたり、お住まいの地域を限定しています。詳しくは加入を希望するクラブにお問合せください。
Q.活動が多すぎて大変じゃないですか?とても全部には参加できそうにない・・・
A.大丈夫!クラブに加入したからといって、全ての活動に参加しなければならないわけではありません。
会員の年齢層はとても厚く、60歳代から90歳代の方までいます。必然的にある程度体力が必要な若手会員向けのイベントもあれば、誰でも参加できる活動もあります。参加したい活動に、できる範囲で参加できるため、長く続けられます。(例会での仲間との会話だけでも、介護予防の立派な活動です)
青森県老人クラブ連合会のページでは、八戸市老人クラブ連合会の会報「はちのへ市老連だより」が見られます。
クラブ活動の「いいこと」のイチバンは「楽しい!」
クラブに加入する最大のメリット(いいこと)は、何と言っても楽しいこと。
でも何が楽しいの?
ひと言で言うと、「仲間との時間が楽しい!」
仲間との時間は家での時間とは違います。ひとりの時間、家族との時間、人によっては仕事の時間、そのいずれでもない時間が生活にハリを与えてくれます。
クラブは「楽しい」がいっぱいの時間
1.誰でも参加できる、スポーツが楽しい!
老人クラブでは、高齢者でも安全に楽しめるスポーツ、体力に関係なく楽しめるスポーツや体操のクラブ活動や、大会、講習会を行っています。ひとりでコツコツ練習するよりも、真剣に、でも和気あいあいと、笑顔でスポーツを楽しみましょう。
2.盛りだくさんの、イベントが楽しい!
クラブの活動内容は、地域やクラブの実状に合わせ、自分たちで決めています。地域のお祭りに参加したり、地域の子どもたちといっしょにお祝いしたり、みんなで温泉旅行に出かけたり。クラブならではのイベントで、非日常の時間を楽しみましょう。
3.人の役に立てることが楽しい!
若い世代が仕事や学校で少ない時間帯の地域の見守り。雑草で見通しの悪くなった歩道、花壇の草取り。学校の子どもたちに雑巾を作ってプレゼント。地域に伝わる郷土芸能の伝承など。地域の安心安全から文化伝承まで、まさに老人クラブが地域づくりを支えていると言えるかもしれません。頼りがいのあるおじいさん、元気で素敵なおばあさんは、子どもたちのヒーローです。元気で明るい子どもたち、地域のみんなの笑顔が、明日のエネルギーになります。
4.出会い・交流が楽しい!
自分が高齢者になるまでは、高齢者を「老人」もしくは「年寄り」と、一括りにしてしまいがちですが、クラブには幅広い年代の方々が加入しています。多種多様な才能、技術、経験を持った方々との出会い、交流は、ワクワク、ドキドキがいっぱいです。
また地域のこども園や小学校での世代間交流は、かわいい子どもたちの姿に胸がキュンキュン、若返ります。
さらには、定年後、それまで町内会にも入っていなかった人が、近所の友人に誘われて行ってみたクラブで、懐かしい顔といくつも再会、とか、誘われて行ってみたクラブのサークルで初めて健康麻雀と出会い、若しくはグラウンドゴルフと出会い、以来虜に。そしてそんなことをきっかけに老人クラブ、町内会にも加入して、昔のように旧友と遊んでいるなんて話も耳にします。
5.学べることが楽しい!
何歳になっても知らないことを知るというのは、楽しいものです。見えないものが見えてくる。世界が広がると、なぜだかやる気も元気もアップした気がしませんか?各種講座では先生を招き、みんなで学生になります。時には史跡や巨木を訪ね、時にはみんなと身体を動かして。知的好奇心は、老いてなお膨らみ続けます。
だけじゃない、クラブ活動!
しかし!だけじゃないのがクラブ活動のスゴイところ。他にもいろんなおまけ(効果)があります。
それが、クラブ活動の健康効果。クラブの組織活動は、健康長寿の秘訣と言われています。
人との交流が多いと健康にプラス
人との交流頻度が乏しい人ほど要介護や認知症、死亡に至りやすいということが分かってきました。クラブ活動は人と会う機会が自然に増えます。
運動は仲間とすると健康にプラス
少ない運動でも、みんなと一緒に運動することが介護予防につながることが分かってきました。クラブ活動では高齢者でも参加しやすいニュースポーツや介護予防教室での体操、ウォーキングなど、各種イベントや活動への参加で、運動の機会が増えます。
サロン(集いの場)への参加は健康にプラス
高齢者向けサロンなど集いの場に参加している人たちは、要介護状態になる割合が低いことが分かってきました。クラブの月例会は会員の集いの場となっています。他にも各クラブ内の健康麻雀クラブ、カラオケサークルなどのサークル活動も、楽しい集いの場になっています。
笑いのある生活が健康にプラス
笑いの頻度が少ない人は、脳卒中や心疾患になる危険性が高いことが分かってきました。クラブ活動は仲間との会話や交流の中から自然に笑いが生まれます。笑うクラブで福来る。笑って笑って内臓脂肪も燃やしてしまいましょう。
地域組織への参加は健康にプラス
クラブや町内会などの地域活動に参加することが、認知症になるリスクを下げることにつながっていることが分かってきました。地域での人のつながりが希薄化していると言われ、「孤独死」が社会問題となっていますが、クラブの地域活動で認知症も予防しましょう。
地域で役割を担って長生き
クラブの役員など、地域で役割のある高齢者は長生きの傾向にあることが分かってきました。会長や副会長、会計など、クラブの役員を務めることで生きがいや責任感(社会的有用感)を高め、健康長寿を目指しましょう。
(活動毎にリーダーをおいて、皆でクラブ活動を担えば、会長等の負担が減るだけでなく、みんなで長生きできそうですね。)
注意 詳しくは「公益財団法人全国老人クラブ連合会」のホームページ内、活動資料のページをご覧ください。
八戸市老人クラブ連合会おすすめのイベント
交流したい方におすすめのイベント
- 大名湯治旅行(みんなで温泉バス旅行)
- 地区懇談会
- 全国老人クラブ大会
- 東北ブロック老人クラブリーダー研修会
- 各種スポーツ競技会、交流大会、講習会
- 市老連スポーツ大会(運動会)
運動したい方におすすめのイベント
- グラウンドゴルフ大会
- グラウンドゴルフ初心者交流大会
- ペタンク競技会
- 市老連スポーツ大会(運動会)
- ニュースポーツ講習会
- 健康教室(介護予防教室)
- いきいきチャレンジ教室(体力測定)
- 健康ウォーキング
- 歌おうクラブ
- 史跡巡り
笑いたい方におすすめのイベント
- 芸能発表大会(演芸会)
- 大名湯治旅行
活動への参加、加入方法
では、クラブ活動に参加したいと思ったとき、どうすればよいでしょうか。
1.地域のクラブに加入する
お住まいの地域、町内にクラブがある場合は、そのクラブに連絡してみましょう。
地域のクラブの有無、連絡先の確認方法
- 隣近所、地域の友人に聞いてみる
- 町内会の役員に聞いてみる
- 八戸市老人クラブ連合会に聞いてみる
老人クラブは地域を基盤としているため、地域の方々や町内会で連絡先を把握していることが多いです。しかし町内会が無い地域もございますので、その場合には八戸市老人クラブ連合会へお問い合わせください。クラブの代表者の連絡先をお伝えできます。
注意 クラブの名称には、「老人クラブ」がついていないこともありあます。
2.付近の入れるクラブに加入する
あいにく地域にクラブが無い。あるいは活動休止中という場合、付近のクラブでその地域の方々の加入を受け入れている場合もあります。付近のクラブの連絡先については八戸市老人クラブ連合会へお問い合わせください。
3.町内の仲間と老人クラブを立ち上げる
クラブ活動は任意の活動です。同じ町内の仲間、同級生などに声をかけてクラブを立ち上げることも自由です。まずは仲間と一緒に付近のクラブで活動し、同じ町内の仲間が増えてきたら独立して、自分たちの町内のクラブを設立するという選択肢や、町内に活動休止中のクラブがあった場合にはそのクラブを復活するという選択肢もあります。独立する場合も、復活する場合も、参考とする会則などがあるため、一からクラブを立ち上げるよりは容易です。
注意 新規に立ち上げたクラブが市からの補助を受ける場合には、会員が30人以上いることが条件となりますので、ご注意ください。
(より良いクラブ活動のために)
老人クラブは任意の集まりなので、活動は自由です。地域の実状に合わせ、多様なクラブ、多様な活動があります。他のクラブで良いと思われる活動があれば真似をして、今の活動が実状に合わないと思われれば見直しをして、より良いクラブ活動を目指しましょう。
キーワードは「寛容」
魅力的で活動が活発なクラブにはいくつかの特徴があるようです。
- 誰でも自分の意見を言うことができる雰囲気がある
- やってみてダメならやめれば(見直せば)いいやという寛容な雰囲気がある
- 一人ひとりができることをできる範囲でやっている(役割を分担できている)
世間では、最近は個人の主張が強くなり、寛容さが失われた結果、生きづらい社会になっていると言われていますが、老人クラブにも同じことが言えるかもしれません。
介護予防の体操で体を柔らかく、認知症予防教室で頭を柔らかく、仲間との交流で心も柔らかくして、健康長寿を目指しましょう!
更新日:2020年02月14日