ユニバーサルデザインに関する取組状況

更新日:2024年02月16日

当市では、ユニバーサルデザインの考え方に基づく共生社会の実現を図るため、様々な取組をおこなっています。

ユニバーサルデザインとは

ユニバーサルデザインは、アメリカの大学教授であったロン・メイス氏によって提唱された考え方です。国の「障害者基本計画」において、「あらかじめ、障害の有無、年齢、性別、人種等に関わらず、多様な人々が利用しやすいよう都市や生活環境をデザインする考え方」とされています。
また、ユニバーサルデザイン(UNIVERSAL DESIGN)はその頭文字をとって、「UD」と表現される場合もあります。

ユニバーサルデザインの7原則

ユニバーサルデザインには以下の7つの原則があります。

原則1:公平性(誰でも公平に利用できること )

手すりが備え付けてある車椅子用エレベーターの入口の写真

(車椅子用エレベーター:全ての人が公平に利用できます)

原則2:自由度(使いやすい方を選んで使えること)

押しボタンが高い位置と低い位置に取り付けてある車椅子用エレベーターを前方の高い位置から撮影した写真

(エレベーターの押しボタン:高い位置と低い位置にある押しボタンの使いやすい方を使えます)

原則3:単純性(使い方が簡単ですぐわかること )

(シャンプー容器:シャンプー容器につけたギザギザ印で、目をつぶっていてもリンスと区別できます)

原則4:分かりやすさ(必要な情報がすぐに理解できること)

トイレの入り口左側に男女共同、車いす利用者、障がい者、赤ちゃんが一緒でも利用可能な絵文字表示のある多目的トイレの写真

(絵文字(ピクトグラム):絵文字表示することで、情報が理解できやすくなります)

原則5:安全性(うっかりミスや危険につながらないこと)

(電子レンジ:使用中に開けた場合には停止する仕組みになっていて安全です)

原則6:体への負担の少なさ(無理な姿勢をとることなく、少ない力でも楽に使用できること )

(ドアのレバーハンドル:上から押すだけで開くので、簡単に開けることができます)

原則7:スペースの確保(使いやすい大きさや広さを確保すること)

手すりがついてあり広々とした多目的トイレ室内の写真

(多目的トイレ:ゆったりとした広さにより車椅子や子ども連れの方も使いやすいです)

ユニバーサルデザインに関する取組状況

当市においても、これまでハード事業を中心にユニバーサルデザインに関する取組を実施しています。

その中から、主な取組事例の一部を紹介します。

ハード

(1)車いす使用者用観覧席の設置(プライフーズスタジアム(八戸市多賀多目的運動場))

車いす使用者及び同伴者が快適に観戦できるよう、観客席に車いす使用者の専用席を設置しました。

車いす使用者と同伴者が安全に観戦できる八戸市多賀多目的運動に設けた車いす使用者用観覧席の写真

(車椅子使用者用観覧席)

(2)授乳室の設置(八戸ポータルミュージアム「はっち」)

乳幼児連れの方が快適に利用できるよう、こどもはっち内に授乳及びおむつ替えスペース等を有する授乳室を設置しました。

こどもはっち内の授乳室の写真

(3)多目的トイレの設置(八戸市津波防災センター)

車いす使用者や高齢者が安全に利用できるよう、オストメイト、手すり、ベビーベッド等を備えた多目的トイレを設置しました。

トイレの入り口左側に男女共同、車いす利用者、障がい者、赤ちゃんが一緒でも利用可能な絵文字表示のある黄色のスライドドアの多目的トイレの写真

(多目的トイレ)

トイレや手洗い場に手すりがついてあり、ベビーベッドも設置されている広々とした多目的トイレ室内の写真

(4)ユニバーサルデザイン水飲み台の設置(吹上公園)

子どもから高齢者まで安全に利用できるよう、ユニバーサルデザインタイプの水飲み台に更新しました。

公園内に設置されていた縦長円形状の水飲み台の写真

(設置前) 

公園内に新しく設置された下向きに小さな子どもでも手足の洗える蛇口と上向きに高齢者が立って水を飲める蛇口を設置した水飲み台の写真

(設置後)

(5)インクルーシブ複合遊具の設置(こどもの国)

従来のユニバーサルデザインの視点に「年齢、体力、障がいの有無等、違いを飛び越えられる楽しさ」をプラスしたインクルーシブの考えを取り入れた複合遊具を設置しました。

年齢や体力、障がいの有無にかかわらず楽しめる遊具で遊ぶ子供たちの様子

(インクルーシブ複合遊具)

(6)車いす対応カウンターの設置(八戸観光案内所)

観光案内所移転に伴い、車いすの方でも利用しやすいよう観光案内カウンターにローカウンターを設置しました。

(カウンター)

(7)段差を極力なくした館内(八戸市美術館)

より安全に館内を楽しんでもらえるよう、エントランスから各居室の入口に至るまで、段差を極力なくしました。

段差を極力なくした八戸市美術館のジャイアントルームの写真

(ジャイアントルーム)

段差を極力なくした八戸市美術館のギャラリー1の入口の写真

(ギャラリー1の入口)

ソフト

(1)案内サインの設置、多言語化の実施(八戸市津波防災センター)

津波災害時の地域住民及び来訪者の迅速かつ適正な避難行動に資するよう、館内への避難方法、入口等について、ISO、JISに基づく津波図記号等及び英文を併記した案内サインを設置しました。

災害時に備えた案内版に記号や写真、英文を併記した八戸市津波防災センター入口の写真

(案内サイン)

英文と矢印を併記した「津波ひなん入口」の案内板の写真

(2)多言語翻訳機の配置(八戸市役所内)

外国人の方が円滑に市役所内の窓口を利用できるよう、機械翻訳とオペレーターによるビデオ通訳の両方が利用できる、多言語翻訳機を配置しました。

多言語翻訳機を使って窓口対応している写真

(多言語翻訳機を使用した手続き)

(3)コミュニケーションボードの設置(八戸市立南郷図書館)

聴覚障がい者や意思伝達が困難な方が安心して利用できるよう、図書館サービスに関するコミュニケーションボード(日本語版・英語版)を導入しました。

八戸市立南郷図書館に導入された記号やイラストで分かりやすく表示されたコミュニケーションボード日本語版の写真

コミュニケーションボード(日本語版)

八戸市立南郷図書館に導入された記号やイラストで分かりやすく表示されたコミュニケーションボード英語バージョンの写真

コミュニケーションボード(英語版)

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