記者会見 令和3年12月21日

更新日:2022年01月06日

発表内容

日時:令和3年12月21日火曜日14時00分~14時40分

場所:八戸市庁本館2階庁議室

案件:

  1. 令和3年八戸市10大ニュースについて
  2. 新型コロナウイルス感染症対策について
  3. 株式会社ライトカフェとのスマート農業共同研究の開始について

【案件に関する質疑】

  1. 令和3年八戸市10大ニュースについて
  2. 新型コロナウイルス感染症対策について

【その他の質疑】

  1. 副市長人事について
  2. 初の定例会に臨んでの所感について
  3. 日本海溝・千島海溝を震源とする巨大地震の被害想定について
  4. 1か月を振り返って
  5. 下水道工事の請負契約解除に係る損害賠償について

令和3年八戸市10大ニュースについて

それでは、令和3年八戸市10大ニュースを発表いたします。

この10大ニュースは、市の施策や市内で起きた出来事の中から、八戸市政記者クラブの報道機関各社、並びに市政モニター92名の皆様のほか、私と教育長の投票を加えて決定したものであります。

今年は第1位が2つあります。まず1つ目は、「是川石器時代遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界遺産に登録」であります。

豊かな自然の恵みを受けながら、1万年以上にわたり採集・漁労・狩猟により定住した縄文時代の人びとの生活と精神文化を今に伝える世界で他にない重要な文化遺産として、是川石器時代遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」が、本年7月27日に世界遺産に登録されました。

是川石器時代遺跡は、成熟した縄文文化を伝える重要な遺跡であり、その素晴らしさが国際的に認められ、地域の宝から世界の宝へとなったことは、当市にとって大変うれしい出来事であったと思っております。

もう1つの第1位は、「八戸市長選挙」であります。

本年10月に任期満了に伴う八戸市長選挙が行われました。今回の選挙の投票率は、平成29年に行われた前回の選挙に比べ4.80ポイント高い55.84%であり、市民の皆様の市政に対する関心が非常に高かったものと感じております。

第3位は、「八戸市美術館開館」であります。

平成28年から整備を進めてまいりました「八戸市美術館」が本年11月3日に開館いたしました。

新たな美術館は、アートを通した出会いが人を育み、人の成長がまちを創る「出会いと学びのアートファーム」をコンセプトとしております。オープンしたばかりでありますが、先日、入館者が8,888人を達成したように、新美術館に対する市民の期待の大きさが、第3位という結果に表れていると思います。

第4位は、「パナマ船座礁 八戸港沖に油流出」であります。

本年8月、八戸港沖でパナマ船籍の貨物船による座礁事故が発生いたしました。船体から多量の燃料油と積み荷であるウッドチップが流出し、八戸市域の沿岸にも漂着するとともに、船尾側の撤去作業の完了が来年10月になるとのことで、漁業者をはじめとする多くの関係者への影響が心配される、大きな出来事でありました。

第5位は、「八戸・久慈自動車道全線開通」であります。

昭和62年に策定された「第四次全国総合開発計画」の高規格幹線道路構想に組み込まれてから、約34年の歳月を経て、本年3月に全線開通いたしました。

この道路は「三陸沿岸道路」を構成する重要な路線であり、通行料金が無料であることや、インターチェンジの間隔が短いこと、積雪が少ない沿岸地域に位置していること、災害時の緊急輸送路・緊急避難路としての機能を有していることなどから、人的・物的交流圏の拡大、産業・経済の活性化、観光振興、防災機能強化など多方面にわたる効果が期待されており、10大ニュースの上位に挙げられたものと感じております。

以下、6位から10位までは、お手元の資料に記載のとおりですので、後ほど御覧いただきたいと思います。

新型コロナウイルス感染症対策について

1.新型コロナウイルス感染症危機管理マニュアルの概要について

次に、新型コロナウイルス感染症対策について、お知らせいたします。

当市における新型コロナウイルス感染症の陽性者につきましては、10月19日以降、確認されておりませんでしたが、先般12月16日に、約2か月ぶりに陽性者を確認するなど、いまだ予断を許さない状況が続いております。

そのような中、私が政策公約に掲げておりました、「感染症危機管理マニュアル」を策定いたしましたので、はじめに、その概要について御説明申し上げます。

お配りしている資料を御覧願います。

まず、マニュアル作成の目的でありますが、この夏の感染拡大、いわゆる第5波においては、陽性者が急激に増え、保健所の業務量が膨大なものとなったことから、全庁を挙げた応援体制で対応したところでありますが、保健所側において、応援を受け入れるための体制が十分ではなかったと考えております。

今般、国や県が定めた「新たなレベル分類」を踏まえ、市といたしまして、保健所機能を強化すべきタイミングや、必要となる人員規模等を定め、関係部局間で共有するため、新たに「新型コロナウイルス感染症危機管理マニュアル」を策定いたしました。

マニュアルの概要でありますが、まず保健所体制移行の考え方といたしまして、資料中段の表組みを御覧ください。

「新たなレベル分類」を踏まえ、市といたしまして、感染拡大状況等に応じて、保健所体制を強化すべきタイミングを5段階に定めるものであります。

それぞれの段階を移行する際には、1日当たり陽性者数、その時点におけるすべての入院者数などの指標を目安といたしますが、そのときどきの状況を踏まえ、総合的に判断するものといたします。

次に、各段階における人員体制及び強化計画といたしましては、それぞれの段階において、第1段階から第2段階までは、保健所の保健予防課、感染症担当の職員にて体制を確保いたします。

第3段階においては、保健所を含む健康部の職員にて、また、第4段階以上となる場合は、全庁を挙げて、保健所の体制を強化するものといたします。

なお、体制強化にあたっては、移行の目安とする各指標の状況を踏まえながら、あらかじめ準備を進めることとし、段階の移行を決定した場合、速やかに体制の強化を図ることといたします。

2ページの表組みを御覧願います。

各段階における保健所体制に必要な人数といたしまして、第1段階の14人から、第5段階の76人まで、感染拡大状況等に応じ、増大する事務量に対応できる人数を定めております。

必要となる事務は、「広報班」、「相談対応班」、「疫学調査班」、「健康観察班」、「情報管理・事務班」、「患者・検体搬送班」の6つの班で分担するものであります。

第1段階から第2段階に移行する際には、保健予防課内から、「疫学調査班」と「健康観察班」に保健師を3人増員し、合計17人の体制で対応にあたります。

また、第2段階から第3段階に移行する際には、保健所を含む健康部全体から職員を動員し合計40人の体制にて、さらに、第4段階以上に移行する際には、全庁を挙げた応援体制のもと、最大で合計76人まで保健所の体制を強化し、対応にあたることといたします。

3ページを御覧願います。

感染症対応に必要となる事務を分担する6つの班が、それぞれ所掌する主な事務を整理しておりますので、後ほど御覧いただければと存じます。

なお、本マニュアルは、令和3年12月17日に策定したものであります。

2.PCR検査体制の強化について

続きまして、これも、私の政策公約事項である、PCR検査体制の強化について、お知らせいたします。

お配りしている資料を御覧願います。

まず、趣旨でありますが、当市では先日、陽性者が確認され、国内においてもオミクロン株が確認されるなど、予断を許さない状況が続いております。

こうしたことから、集団感染の未然防止や、陽性者の早期発見などにより、市民の安全・安心を確保するため、PCR検査体制の強化を図るものであります。

具体の事業でありますが、第一弾として、「高齢者向け施設PCR検査キット配付事業」を実施いたします。

事業内容といたしましては、株式会社木下グループ様から寄贈されたPCR検査キットを、市内の入所型介護施設へ配付し、入所者、従業員の区別なく、感染が心配される方に対し、無償で検査を実施するものであります。

配付先といたしましては、国の事業による抗原検査キットの配付を受けていない施設で、特別養護老人ホームなど50施設を対象といたします。

配付時期は、来年1月に、介護保険課を通じて配付する予定としております。

その他といたしまして、PCR検査体制の強化の第二弾として、国の補助を活用し、施設の種別を定め、従事者の方に定期的に検査を受けていただくことを、現在、検討しているところであります。

事業化した際には、改めて御報告させていただきます。

3.木下G検査センターの年末年始について

ここからは、モニター画面を御覧願います。

YSアリーナ八戸に設置している新型コロナPCR検査センターの年末年始の営業についてお知らせいたします。

運営主体である株式会社木下グループ様の御配慮により、年末年始に関しては、12月31日・金曜日、1月1日・土曜日、1月4日・火曜日のみを休業といたします。

お仕事や帰省等で滞在中の方など、無症状の方であれば、どなたでも御利用できますので、積極的に御利用いただければと存じます。

検査を希望される日の5日前からネットで予約を受付しておりますので、詳細は木下グループの店舗のホームページにて御確認くださるようお願いいたします。

4.ワクチンの接種がお済みでない方への御案内

続きまして、新型コロナワクチンの接種がお済みでない方に、1,2回目の接種について御案内をいたします。

まず、ファイザー社ワクチンでの接種を御希望の方については、八戸市総合保健センターにおいて、毎週土曜日の14時から集団接種を実施しており、予約は市のコールセンター、050-5213-3104にて受付をしております。

また、モデルナ社ワクチンでの接種を御希望の方については、八戸赤十字病院において、2週間に一度、火曜日の14時30分から接種を実施しており、予約は青森県のコールセンター、0570-550-317、または県のホームページにて受付をしております。

接種を御希望の方は、お早めに御予約をお願いいたします。

5.年末年始の感染症対策についてのお願い

最後に、年末年始を迎えるにあたり、感染症への対策について、市民の皆様へのお願いを申し上げます。

これから年末年始にかけて、忘年会、クリスマス、年越し等の行事・イベント、さらには帰省や旅行などにより、人と人とが接する機会の増加が見込まれます。

最近は、全国的にも感染状況が比較的落ち着いておりますが、その一方で、世界的に感染が急拡大している、オミクロン株が国内でも確認されるなど、予断を許さない状況にあります。

ワクチン接種を終えた方も含め、あらゆる場面で、マスクの適切な着用、人との距離の確保、手洗いや手指消毒、こまめな換気等の、個人レベルでの基本的な感染防止対策の徹底をお願いいたします。

御承知のように、今年夏には、8月中旬から市内で感染が急速に拡大いたしました。

お盆の帰省等で、人の流れや飲食の機会が増えたことで、感染リスクが高まったことが、大きく影響したと推測しております。

会食を行う際には、感染防止対策がしっかりと講じられている飲食店等を選んでいただくとともに、各自の対策にも御留意いただくようお願いいたします。

帰省については、現在の状況が続くようであれば、自粛のお願いはいたしませんが、移動時や当市滞在中の行動では、場面に応じた対策の徹底をお願いいたします。

また、県外への移動については、移動先の感染状況を踏まえ、慎重な判断と行動をお願いいたします。

なお、全国や県内の感染状況次第では、改めて注意喚起等を行う場合もありますので、御了承願います。

市民の皆様におかれましては、今後とも、基本的な感染防止対策をしっかりと継続していただきますよう、御理解と御協力をお願い申し上げます。

株式会社ライトカフェとのスマート農業共同研究の開始について

株式会社ライトカフェとのスマート農業共同研究の開始について、お知らせいたします。

国内の農業は、担い手の減少や高齢化の進行による労働力不足が顕著となっており、その課題解決策の一環として、農業従事者へのサポートによる生産性の向上や労働環境の改善を図るため、この度、市の誘致企業である株式会社ライトカフェとの「スマート農業共同研究」を開始することにいたしました。

研究の内容は、LPWA通信センサー装置を活用したハウスの温度、湿度、照度の測定による生産環境の可視化及びデータの蓄積、並びに、計測結果自動記録機能付きのはかりによる収穫集計業務の作業負担軽減に関するものとしております。

センサー装置は本日から、はかりについては、令和4年1月頃から、農業経営振興センターにおいて研究開始予定としております。

現在調整中でございますが、はかりの動作について動画を用意しておりますのでこちらをご覧ください。

(農業経営振興センター 所長)

こちらは、いちごの調査をしている映像です。これまではサイズと個数を計測して紙に記入し、その後パソコンに入力するという二段階の手間が必要でしたが、現在試作中のはかりでは、奥のパックからいちごを取り出すだけでそのサイズ・個数が自動的に、パソコンにデータとして入力されます。このはかりは、現段階では、農業経営振興センター内の業務にのみ対応しておりますが、将来的にどのように広げていけるかについては、研究していく中で検討して参ります。

以上で動画は終わりです。市長、お願いします。

 

今後の展開でありますが、本研究を起点に、農業従事者の生産性向上、及び労働環境の改善を図りながら、ひいては当市の農業生産に適した「スマート農業」の確立・普及に向けた可能性の追求に努めてまいります。

質疑内容

案件に関する質疑

1.令和3年八戸市10大ニュースについて

Q.記者

10大ニュースにつきまして、結果を受け止めての所感をお願いしたいんですけれども。特に同数の一位に八戸市長選挙が入っておりますが、その点を踏まえてどのようにお考えでしょうか。

A.市長

私も投票しましたが、八戸市長選挙以外は大体私が投票したものと同じものが上位に入ってきておりますので、まったくこの通りだなと感じております。八戸市長選挙につきましては、縄文遺跡群の世界遺産登録と同数の一位という事でありますけれども、皆さまの市政に関する関心が非常に高かったんだなと感じるとともに、その結果として私は当選させていただきましたので、その関心と期待の高さに応えるべく市政運営に対して責任を持って務めていきたいと考えております。

Q.記者

ちなみに一位は何に投票されましたか。

A.市長

「是川石器時代遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界遺産に登録」です。

 

Q.記者

順位に関わらず、市長の立場でだと難しいと思いますので一市民の立場でもいいんですけれども、熊谷市長にとって八戸市はどんな一年間だったと思われますでしょうか。

A.市長

新型コロナウイルス感染症が8月末から9月になって急激に拡大したといった意味では、コロナ禍の一年であったと思います。しかし、そういう中で10大ニュースにも掲げられた是川石器時代遺跡を含む縄文遺跡群の世界遺産登録でありますとか、新しい美術館の開館、その外にもいいニュースが並んでおりましたとおり、コロナ禍の中であっても前進に繋がるニュースもあったという一年であったと思います。

 

2. 新型コロナウイルス感染症対策について

Q.記者

新型コロナウイルス感染症危機管理マニュアル、すごいなと思って見させていただきました。市における陽性者の確認状況に合わせて、保健所は最大で76人体制で対応していくということで、これは76人で切るんじゃなくて、もっと市における陽性者が確認されたらその都度対応を考えていくっていう柔軟性が入っていると捉えていいんですか。

A.市長

基本的には最大76人ですけれども、その辺は柔軟に捉えるべきだと私は思っております

A.担当者

今回のマニュアルには正職員のみの数字を記載してますので、当然にして会計年度任用職員のお力も借りていきますので、感染状況等を見ながら、この数字にこだわらず、どんどん人手が足りない時には拡充していく予定でございます。

Q.記者

この管理マニュアル、私の印象としてはどちらかいうと国や県が感染や医療圧迫の状況等のレベルを定めたのでそれに従って保健所を持つ市としてもマニュアルをつくりましたという事で、市長が選挙公約で掲げたマニュアルとは広い意味でのマニュアルであり、これとは違うのかなと感じています。インフルエンザとか新たなウイルスによる感染症を含めたもうちょっと広い意味の管理マニュアルなのかなと思ったんですけれども、そのあたりちょっと確認させていただきたいと思うんですけれども。

A.市長

国、県の状況に対応させていくのは当然だと考えておりますし、あくまでも新型コロナウイルス感染症対策の位置づけで策定を進めてまいりました。

Q.記者

この内容で市長の公約でおっしゃってた管理マニュアルとはこの中身を指すんですか。

A.市長

保健所機能の強化が大変重要だと考えておりましたので、そのことを念頭に置きながら策定したマニュアルでございます。

その他の質疑

1.副市長人事について

Q.記者

今日、市議会で副市長が選任されましたけれども、市長に起用の理由はどういったところか伺えればと思います。

A.市長

議場で申し上げたとおりでして、副市長に起用した佐々木氏の略歴等については皆さんご存じのとおりだと思います。地方自治に精通しているという事、それから地方公共団体の行政運営などに対して優れた知識、経験を有しているという事からのお願いをいたしました。八戸の発展のために、これまで積み上げられてきた知識や経験、人脈を最大限に活かして活躍をしていただけるものと考えております。

Q.記者

今回選任されたというのは市長からラブコール的なものをしたと受け止めてよろしいんでしょうか。

A.市長

はい、私から要請いたしました。

 

Q.記者

いつ頃から構想に上がってきたんですか。

A.市長

いつ頃というのは差し控えさせていただきますけれども、副市長の人選を考えた時に佐々木氏が真っ先に頭に浮かんできたという事は事実です。

 

Q.記者

佐々木氏が地方自治に精通しているとかそういったのは、どういう場面でお感じになりましたでしょうか。

A.市長

私が県議会議員として、当時副知事の佐々木氏と仕事をご一緒させていただきましたし、県議会議長の時もご一緒させていただいて海外に行ったことがあります。こうした様々な場面で意見交換をさせていただくなかで、八戸に対する思いが強い方だなとずっと認識しておりましたので今回の人事となりました。

 

Q.記者

八戸市は副市長に二人制をとっておりますけれども、残りの一人のお方について現在の認識をお聞かせください。

A.市長

このことについてはまだ答える段階にございません。

Q.記者

二人制を維持するという事については一人でいいという意見もあるかと思うんですけれども、その点については一人か二人か、いかがでしょうか。

A.市長

その点につきましても今は答える段階にございません。

 

 

2. 初の定例会に臨んでの所感について

Q.記者

今回、初の定例会に臨まれたんですけれども、今日終えられて原案通り可決されまして、改めてそちらの所感を伺いたいなあと。

A.市長

議案についてご審議いただいて全部可決いただいたという事に感謝いたしております。それと初めての定例会という事でいい意味で緊張感を持って臨ませていただきました。それから議案の審議だけではなくて、17名の議員の方々から一般質問をしていただきましてそこに答弁をさせていただくなかで、改めて市政における課題を認識いたしました。また、公約についての質問がだいぶ出されておりましたけれども、やっぱり公約の内容を着実に進めていかなければならないと改めて認識したところです。

Q.記者

一般質問の中でもありましたけれども、次の議会は予算編成だとかありますが、そちらに向けてはどのように取り組まれていきたいでしょうか。

A.市長

今議会が終わりまして今回いただいた質問は、意見や指摘だと思いますので、しっかりと受け止めて、年明けに始まる予算編成の中で自分の掲げた公約を出来るだけ反映させる形で進めていきたいと考えています。

 

Q.記者

熊谷市長は議員生活が二十年と長いんですけれども、改めて理事者側となってその違いとはどのようなところで感じたでしょうか。

A.市長

質問する側と答弁する側と違いがあると思うんですが、やっぱり何十人のうちの一人ではなくて、市長としての責任の重さ、それから言葉の重要性、重みという事を認識したところです。

 

 

3. 日本海溝・千島海溝を震源とする巨大地震の被害想定について

Q.記者

本日、内閣府から日本海溝・千島海溝を震源とする巨大地震の被害想定というのが出されました。八戸市の被害想定というのはまだ出ていないわけなんですけれども、県全体の被害想定が従来の想定よりも非常に引き上げられています。この辺の所どういう受け止めをされているのか、お伺いしたいんですけれども。

A.市長

出された数字につきましては皆さんご認識されていると思うので割愛させていただきます。大変厳しい数字になっていますが、数字が独り歩きするのではなく、正しく恐れるといいますか、避難意識の改善あるいは避難ビルタワーの整備といった防災対策をきちっと講じることによって死者数が最大八割減るという事も発表されておりますので、そういうことに重きを置きながら被害を大幅に減らすことを考えていかなければならないと認識しております。また現在、津波避難計画やハザードマップの改訂作業を行っているところでありますし、国に対して特別措置法の整備だとか財政支援についても働きかけていきたいと、今日の公表を見て改めて考えているところです。

Q.記者

市長が掲げた公約の中では防災に対して非常に強化していくというような思いがあったと思います。現在進められている市の取り組みの進捗状況としてはどういう風にお感じになっていますか。

A.市長

現在、避難計画やハザードマップの改訂作業を行っているところですので、着実に進めているところだという認識です。

Q.記者

今回の被害想定については、冬の深夜に地震が発生したという設定が被害が大きかった原因だと思います。10年前の3.11の時、市民の皆さまは非常に厳しい避難生活をされていたと思います。これについての受け止めとか対策についてご所感がもしありましたらお願いしたいんですが。

A.市長

本当に10年前の東日本大震災、3.11のこと、八戸のこと、それから全国的なこと改めて思い起こしましたけれども、それも踏まえてですね、防寒用品の整備の重要性を認識いたしておりますので、そういう対策にも万全を期してまいりたいと考えております。

 

Q.記者

ハザードマップの改訂作業を進めているという事だったんですけれども、完成はいつごろになるんでしょうか。

A.担当者

年度内に原案を策定しまして、新年度に住民向けに配布できるよう準備を進めております。

 

Q.記者

青森県で4万人以上、41,000人以上の方が亡くなられるという想定が出たんですけれども、県内で八戸市は、一番震源地と想定される日本海溝に近いため、危ないという事が予想されるんですけれども、その点の受け止め方についてと、今後必要な対策、新たに考えていることなどあれば教えていただけないでしょうか。

A.市長

想定される震源地に近いという事は当然重く受け止めております。新たな対策については、今後、公表されたものをきちんと検証しながら考えていくことになると思います。

 

 

4. 1か月を振り返って

Q.記者

市長になられて一か月過ぎましたが、改めてこの一か月振り返ってどうだったでしょうか。

A.市長

11月17日に就任して一か月ちょっと経過いたしました。率直な感想としてあっという間だったなと思います。市職員にご挨拶をさせていただいてそこからスタートさせていただいたわけですけれども、事業概要説明を受けたりそれから様々な公式行事に出席をしたり、決裁をしたりというなかで、改めて八戸の持っている課題を認識いたしますとともに、八戸の持っている可能性についても気づきがあった一か月ちょっとでした。企業の方々のご訪問を受けて、現状の取り組みですとかあるいは今後の方向性等々をお聞きして、産業都市としての更なる可能性を感じましたし、スポーツ関係者等と接点を持つなかで、あるいは私自身各試合を観戦させていただくなかでスポーツの持っている魅力、そしてスポーツによるまちづくりの可能性という事も感じました。それから市民活動については、招かれて行ったところもあったんですけれども、改めて八戸市民の文化の広がりというものを感じましたし、まだ言えばいろいろ出てくるんですが、いろんな八戸の可能性を感じ追い続けていかなければいけないと考えたところです。

 

 

5.下水道工事の請負契約解除に係る損害賠償について

Q.記者

市の下水道工事の件で損害賠償が生じたという話だったんですけれども、こちらどのように市長は受け止めていらっしゃいますか。

A.市長

このような事案が発生したという事は残念に思っております。担当部署から報告を受けておりますけれども、いずれにいたしましても、今後この事案について国と検証を行っていくという事ですし、今回のようなことが起きない事務手続きの進め方についても国と協議をしながら検討していくことになります。また、市職員の意識改革に努めながら事務処理能力の向上を図っていく必要があると考えております。

Q.記者

なぜこういう事態に至ったかっていうのは、国とのやり取りで検証するという事でしょうか。

A.市長

ええ、なぜこのような事態に至ったか報告を受けておりますけれども、今後、その辺の所について検証していく必要があると考えております。

会見の様子

配布資料

モニター資料

この記事に関するお問い合わせ先

総合政策部 広報統計課 広報広聴グループ

〒031-8686 青森県八戸市内丸一丁目1番1号 市庁本館4階
電話:0178-43-9317 ファックス:0178-47-1485

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