市長の就任に伴う臨時記者会見 令和3年11月17日

更新日:2021年12月07日

発表内容

日時:令和3年11月17日水曜日 11時~11時25分

場所:八戸市庁本館2階庁議室

質疑:

  1. 選挙公約の9つの政策や意気込みについて
    (1)どのように公約を実現していくか
    (2)公約の中で特に力を入れていきたい部分、八戸市の今の課題
    (3)水産物の不漁について
    (4)前市政からの引き継ぐ部分、変える部分
    (5)意気込み
  2. 新年度予算について
  3. 市長部局のデジタル化について
  4. 今後のスピード感と議会対応について
  5. 大型公共施設の建設について
  6. 市の組織づくりの考え方について
  7. 水産都市八戸からの情報発信について
  8. 市民、職員との対話について
  9. SDGsについて
  10. 総合計画について

発言内容

改めまして、本日付で八戸市長という重責を担うことになりました。この責任の重さをひしひしと感じております。市民の期待に応えるようにしっかりと仕事をしてまいりたいと思いますので、皆さま方の御協力宜しくお願いいたします。簡単ではございますけれども冒頭の御挨拶とさせていただきます。宜しくお願いいたします。

質疑内容

1. 選挙公約の9つの政策や意気込みについて

(1)どのように公約を実現していくか

Q.記者

初登庁されて今日から市長の新しい市政が始まるという事で今のお気持ち、御所感をお願いいたします。

A.市長

責任の重さはこれまでも重々わかっていたつもりですけれども、いよいよ今日からスタートするんだなあと実感いたしております。

Q.記者

公約のところで伺いたいと思います。ホームページで9つ政策を挙げていらっしゃいますけれども、どのような姿勢で実現されていくのか教えていただきたい。

A.市長

既に新しい総合計画の策定を委員会の方に委ねており、新年度予算はこれから編成に入っていくという事で、公約の基本的な考え方は出来れば総合計画の中にも反映させていきたいなと思いますし、財政状況を見ながらだと思いますけれども、新年度予算の中で出来るものは公約の中で挙げたものを取り入れていきたいと考えております。

 

(2)公約の中で特に力を入れていきたい部分、八戸市の今の課題

Q.記者

公約の中で特に力を入れていきたいとお考えの部分、もしくは八戸市の今の課題として市長が一番に考えてらっしゃることはどこでしょうか。

A.市長

9つの公約は、どれも同じレベルで重要だと思っております。ただ喫緊の課題といたしまして、新型コロナウイルスの感染状況が今は少し落ち着いてはおりますけれども、これまでの取り組みを継承しながら、次の波が来るかもしれませんので、そこに備えていくということと、それから経済が疲弊していると思いますので、現状をしっかりと把握をした上で、国や県の予算を活用させていただきながら必要に応じて市独自の対策を考えていかなければならないと考えております。

 

(3)水産物の不漁について

Q.記者

漁業の部分で八戸市の基幹産業だと思うんですけど、水産物の不漁という事でお困りの方が多いと伺っております。そのあたりは今どのように捉えていらっしゃいますでしょうか。

A.市長

水産資源が低迷しているという事を踏まえた上で、これからの水産業をどうするか考える場を設定していきたいと考えております。それから少し時間はかかりますけれども、水産都市八戸にふさわしいつくり育てる漁業についての研究会を立ち上げていきたいと考えております。

 

(4)前市政からの引き継ぐ部分、変える部分

Q.記者

16年間続いた小林前市長の後を引き継がれるということで、これまでの政策を引き継がれていく部分と変えていかれる部分があると思うんですけれども、それぞれどう変わっていくのかというのを教えていただけますでしょうか。

A.市長

これもこれからですね、これまでの小林市政、今行っていることの説明をいただきながら精査をしていくということになると思いますけれども、基本的には引き継ぐ部分も多いのではないかと思います。ただ、大型公共施設に関しましては、しっかりと費用対効果を考えながら、どうやって利活用するかということに重点をおきたいと思います。それから、報道だけではありますが、昨日の小林前市長の記者会見を見た中で、可能性を追い続けてきたというようなことをおっしゃっておりましたけれども、その点に関しましてはしっかりと引き継いで、私も八戸の持っている可能性を追い続けていきたいと考えております。

 

(5)意気込み

Q.記者

今日から新しい市政が始まるということで、繰り返しになりますが意気込みを改めてお願いいたします。

A.市長

選挙を経て今日ここに来たわけですけど、市民の期待に応えるべくそして重責を担うことになるわけですが、しっかりと責任を果たしてまいりたいと考えております。

 

 

2.新年度予算について

Q.記者

新年度予算についてお伺いしたいと思うんですけれども、本日から市長ということで、当面の今年度一番の大きなお仕事になるのが新年度予算の編成かなと思います。細かいことはこれからなんでしょうけれども、どのように熊谷カラーというものを出していくのかお聞かせください。

A.市長

熊谷カラーといいますか、選挙の時も今日の職員の方々に対する御挨拶の中でも申し上げましたけれども、今、人口減少やコロナ禍、デジタル化、環境問題という課題がありますが、こういうものにしっかりと対応した八戸にしていかなければならないだろうと考えております。それらに対応していくことが新しい風だということを申し上げてきましたけれども、しっかり対応することによって市民生活の質の向上やあるいは新しい産業につなげていく第一歩となるような予算編成にしたいと考えております。まだ基本的な事業の説明を受けておりませんので、そういうことを見ながら適時にカラーを出していくということになろうかと思います。

Q.記者

現時点で予算においてスクラップアンドビルドで具体的なものを考えてございますでしょうか。

A.市長

現段階ではまだそこまでは考えておりません。

 

 

3.市長部局デジタル化について

Q.記者

一部報道だと市長部局デジタル化という話がでておりますが、それについてはいかがですか。

A.市長

いわゆる国のデジタル庁の動き、これは県も対応していると思うんですけれども、その中で今、市のデジタル化がどこまで進んでいるのかという事を私はまだ存じ上げておりません。その辺の状況を把握をしながら、デジタル化は進めていかなければならない取り組みだと思っておりますので、必要に応じて進めていきたいと考えております。

 

 

4.今後のスピード感と議会対応について

Q.記者

今日就任されて、ある程度状況を見ていかなければならないという所は重々承知しているんですが、その上でこのスピード感としてはどういう風にお考えになっているのか、全般にわたってのスピード感についてお伺いしたいのですが。

A.市長

必要なものに関してはスピード感を持って取り組みをしていかなければならないと思っております。現状を見ますと喫緊の課題はコロナ対策だと思っておりますので、これまでの取り組みを検証しながら次の波に対してどう備えていくか、経済対策をどう打ち出していくかということは、スピード感を持って取り組まなければならないと思います。その他のことについては、状況を見ながら取り組みを進めていくことになろうかと思います。

Q.記者

激しい選挙戦を終えて新たな熊谷市政が今日から始まるわけですけれども、議会の対応とか様々この選挙戦が及ぼしたことの部分をどう、これからですね、共感と対話ということで進めていく、このあたりの意気込みを改めてお伺いしたいのですが。

A.市長

議会対応ということですが、国会と違いまして地方議会は二元代表制ですので、首長と議会がそれぞれの役割を尊重しながら連携するところは連携する、あるいは指摘をいただくところは指摘をいただくということで進めていくことになりますので、公平公正という立場でこれから臨んでいくことになります。選挙戦のことはいろいろあったかもしれませんけれども、あまりそういう所は気にしないで、今の言ったような形で進めてまいりたいと考えております。

 

 

5.大型公共施設の建設について

Q.記者

大型公共施設につきましては、厳しい目を向けられるという風に感じているんですが、少なくとも今回の任期中はさらに大型公共施設の建設に入る、進めるというようなお考えというのはございませんか。

A.市長

これもしっかりと事業の説明を受けてからということになりますけれども、ただ一般的に言われておりますのは、新しい体育館の建設をどうするかという話があろうかと思います。確か検討委員会を立ち上げるので、その立ち上げの時期や今後のスケジュールがどうなるかによって考えなければならないと思いますけれども、今の任期中に建設するかということになるかはまだ申し上げられません。

Q.記者

まあ体育館は必要性があるんじゃないかということでしょうか。

A.市長

ええ、そうですね。

Q.記者

他の施設とちょっと種類が違うのかもしれないですね、市民の需要ということで。関連しますが、スケート場については、小林前市長が公約で札幌オリンピックで会場誘致するということをおっしゃってましたけれども、これについてはどういうような受け止めされて、引き継ぐということについてはどういう風に思われますか。

A.市長

小林前市長が選挙公約というか選挙中にそういうお話をされたということは認識しておりますけれども、実際の考え方とかあるいは可能性については全く存じ上げておりません。ただ開催できるのであればいい話だと思いますので、そういうところは今後自分なりに精査をしながら、取り組むのであれば進めてまいりたいと考えております。

Q.記者

もう一点、スケート場の活用という観点で、年明けにはインターハイといった大きな大会がありますが、スポーツの振興についてはどういうような取り組み方をなさっていきたいと思われますか。

A.市長

前市政からということになるのかもしれませんけれども、スポーツ振興にかなり力を入れてきて、その成果もあがってきていると思いますので、私自身もスポーツによるまちづくりという事を強力に推し進めていきたいと考えております。

 

 

6.市の組織づくりの考え方について

Q.記者

改めてこれからになる部分もあるかもしれないんですけれども、市長部局だったり市の組織づくりの考え方、方向性、具体的なものがあれば教えていただければと思います。

A.市長

組織づくりのところは、まだ具体的に現実的に申し上げる段階ではないと思っております。先ほど御質問がありましたとおりにデジタル化という事は進めていかなければならないだろうと思いますし、いわゆる防災、これはコロナのことも含めて危機管理の在り方も考えていく必要があると思います。

Q.記者

例えばデジタル化の部分のいうのは、それ専用のグループだったり何か作ったりだとかそういうようなお考えなんでしょうか。

A.市長

そういうことも含めていずれにいたしましても、組織というのはあくまでも手段であり、目的はデジタル化を進めていくということですので、それを進めていくためにどうあるべきかということを今後検討してまいりたいと考えております。

 

 

7.水産都市八戸からの情報発信について

Q.記者

水産都市の八戸から情報発信力というのは大きいと思うんですけれども、魚介について不漁ということになればいろんな自治体間だけじゃなくて機関ですとか国際社会に情報発信していく必要があると思います。

不漁問題に関してはいろんなところで漁獲不漁がいわれてますが、台湾とか中国といった国・地域が違法操業に近いことをしていればそれに対する情報発信力も必要になってくるかと思います。また環境についても、赤潮が例えば北海道から流れてくるようなことがあれば、大きく関わっていかなきゃならないと思います。こうしたなかで、八戸から情報発信するということが重要になると思うんですけれども、どのようにいろいろな関連自治体や機関に向けて情報発信したり関わっていかれるのかというのをお伺いしたい。

A.市長

対外国の問題につきましてはこれまでも水産庁や外務省に対しまして、行政というよりも業界団体が中心となっていろいろ要望をしてきたと思います。その中で水産都市八戸が動くということがより効果的だということがあれば、そういうこともこれからやっていくことがあるかと思いますし、確かにおっしゃる通りに水産都市八戸からそういうことを積極的に働きかけるというのも必要であろうかと思います。

 

 

8.市民、職員との対話について

Q.記者

熊谷新市長は対話ということを非常に強調されていらっしゃったように思います。改めてお伺いしたいんですが、市民との対話、あと職員ともあると思うんですけれども、対話の場というのを、具体的にどのような場面でどのくらいの時期から、どれくらいの頻度でというのを具体的に考えていらっしゃるのでしょうか。

A.市長

市民といってもこれはいろいろあると思います。そういうなかで例えばまちづくりや経済、福祉、子育ていろいろ分野があるんですけれども、そういう団体の方々の代表だとかキーになる方との対話については、時間があればすぐ行っていきたいと考えております。これまでは議員として一般市民の方々といろいろ接する場面が多かったんですけれども、市長という立場で対話するにはどうしたらいいかということを職員と相談していきたいと考えております。それから職員との対話につきましては、やはり16年ぶりにトップが変わったという事の不安もあろうかと思いますので、これはもうできるだけ早く対話をしてお互いの信頼関係を築いていきたい、共感を生み出していきたいと考えております。

 

 

9.SDGsについて

Q.記者

選挙戦の時からSDGsへの対応も盛んにおっしゃっていたように思います。全国的にもそういった流れがかなり広まっていて、発展推し進めるにあたっても当然持続可能なものでなければいけないというのは、皆さんある意味常識になってきているというところですが、八戸市においてSDGsへ意識しながら発展というのは具体的にどういった政策を考えてられているか。具体的な対応とか何かもし頭にあれば教えていただきたいと思います。

A.市長

SDGsについて選挙公約に掲げましたけれども、教育現場、最近は保育の現場でもSDGsを意識して教えているということがあるので、八戸の経済、社会の中でも積極的に取り入れることによって子どもたちの八戸に対する誇りというものに繋がるんではないかと感じました。ただ一方で青森県全体で見たときにSDGsの認識度が非常に低いというデータがありまして、私が県議会議員の時だったんですけれども、もう少し県内の企業、あるいは県民のSDGsへの認知度を高めるべきじゃないかという事で登録認証制度等々の提案をしてきました。これは県がどうするかわかりませんが、私はSDGsの認知度を図っていくということがまず第一であろうと考えております。企業の中には意識してやっていることころがあるんですけれども、まずSDGsを知っていただくということ、それと新しい総合計画の中にもSDGsという考えが入っておりますので、うまく活用しながら広く市民に浸透させていきたいと、そこから始めたいと考えております。

Q.記者

今おっしゃったように認知度を上げるのが第一という所ですけれども、具体的にこういう形で認知度を上げていくみたいな所というのは何かお決めになっていることは現状ありますでしょうか。

A.市長

これは地道にやっていくしかないと思っておりまして、県がやるかどうかわかりませんけども、登録認証制度を始めれば市内の企業にも団体にも勧めていきたいと思います。それからプラットフォームを作るという話もありましたが、もし県で作らなければ八戸で考えていく必要もあるかもしれませんけれども、様々な手段を講じながら認知度を高めていきたいと考えております。

 

 

10.総合計画について

Q.記者

市の総合計画について具体的に聞きたいんですが、ちょうど小林市政の時に策定し始め、その途中で市長が変わられました。委員からは策定時期をずらした方がいいんじゃないかとかですね、今後市の根幹となる計画ですので、しっかり新市長の下で計画を立てるべきじゃないかという意見が一部出ているんですけれども、市の総合計画に対して改めて市長のお考えを、これから10年という長いスパンの話になるものですから、市の総合計画論についての考えを改めてお聞かせください。A.市長

作り直すべきではないかという意見が出ているというのは今初めてお伺いしました。ただ市長が変わることによってその新市長の考え方を反映させるべきではないかという策定委員会からありがたい意見をいただいているので、私なりに意見を執行部の方に伝えて反映していただけるものは反映していくというつもりで今後の計画の策定に関わっていきたいと考えております。

Q.記者

SDGsのことを先ほどおっしゃいましたけれども、何か自分の公約の中で盛り込みたい具体的な項目は他にございますでしょうか。    

A.市長

総合計画は市の考え方だと思います。いろいろと公約に掲げた9つの柱は、どれも同じ重要性だと位置づけており、その市の考え方の中に少しでも反映させられればと思っております。ただ、その総合計画に基づいてこれから各事業が展開されていくと思いますので、そこにはできるだけ自分の公約を反映させていきたいと考えております。総合計画と、事業とか新年度予算とかは別ものかなと考えています。

会見の内容

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