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青森県大隊後方支援活動訓練を実施しました!

青森県内で大規模な災害等が発生した場合に、県内の応援隊を編成し、相互の消防力を活用して災害による被害を最小限に防止することを目的として、県内11消防本部の間で、青森県消防相互応援協定を結んでいます。今回の訓練では、十和田市付近を震源域とするマグニチュード7.0の地震が発生したと想定し、情報伝達訓練や宿営訓練が行われました。
 情報伝達訓練では、応援協定に基づき、十和田市長が代表消防機関(青森消防)を介して県内消防本部に対して応援要請を依頼します。県内各消防本部は、応援要請の内容に応じて、迅速に部隊を出動させられるように、出動手順を確認しました。

正式に応援出動が決定し、いよいよ出動となります。当消防本部は、指揮隊1隊、救助隊1隊、後方支援隊1隊の要請となりました。本訓練の宿営場所となる七戸町中央公園へ出動します。

宿営場所に到着し、県内の各消防本部と合流します。今回の訓練では総勢27隊94名が集結しました。集結後、結成式が行われ、訓練内容の具体的な指示・伝達に入ります。
 まずは、各消防本部が保有する特殊資機材の展示を実施しました。水陸両用バギー、情報収集活動用ドローン、大型除染システムなどを共有し、各消防本部担当者から仕様等について説明が行われました。

消火隊、救助隊、救急隊が資機材の説明を受ける中、後方支援隊は、炊事準備と寝床を設定します。後方支援隊は、災害現場での救助活動は行いませんが、現場活動隊が被災地で長期間滞在し活動する上では、なくてはならない部隊なのです。

炊事の準備が整うと、時間帯を分けて、現場活動隊から順に食事を取ります。被災地ではレトルト食品や缶詰がメインとなります。また、被災地では自己完結が徹底されるため、食糧や飲み水など必要な物資を持って被災地に入ることになります。
 訓練当日は猛暑日となり、日が沈んでもトレーニングセンター内の温度は30℃を越えていました。しかし、どんな状況でも翌日の救助活動のために、休息を取らなければなりません。まさに訓練と呼ぶにふさわしい過酷な状況下での宿営となりました。

後方支援隊の朝は早く、夜明けと共に朝食の準備を始めます。朝食準備が終わった後は、寝床の撤収作業、後片付けが続き、活動隊を送り出すまで休む暇はありません。この日のために、体を仕上げて来たという救助隊の2人も、しっかり休めたようで、今日の本訓練に向けてやる気は十分なようです。

出動準備が整うと指揮隊を先頭に、本訓練場所に出動します。本日も最高気温35℃を越える災害級の猛暑の中での訓練でしたが、警察や自衛隊などの各機関との連携を確認しあい、有意義な訓練となりました。



現場活動隊を送り出した後は、続いて後方支援隊も引き揚げとなりますが、まだ、訓練は終わりではありません。消防本部に帰署後、職員総出で次の災害に向けての出動準備を整えた時点で、訓練終了となります。
 これからも八戸消防本部は大規模災害に対応すべく、日々訓練を重ね、皆様の安心・安全を守っていきます。

八戸地域広域市町村圏事務組合消防本部
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