第38回消防救助技術八戸大会は悪天候のため、延期となりました。
私たち消防士は、日々火災や災害の現場で活動し、住民の生命、身体、財産を守るべく全力を尽くしています。消防士には精神力は元より高度な知識、判断力が要求され、要救助者を迅速かつ安全に救助するためには、さまざまな状況での救助技術が必要になります。消防救助技術大会では、実際の火災や災害現場を再現したリアルなシナリオで競技が行われ、その安全性、確実性と所要時間を競い合います。
入場は無料となっておりますので、ぜひご家族やお友達とお越しいただき、消防士の救助技術をご体感ください。職員一同、皆様のご来場を心よりお待ちしております。
開催日時
日時:令和7年5月22日(木) 09時30分~11時30分
令和7年5月26日(月) 09時30分~11時30分
会場:八戸消防署訓練場(八戸市田向五丁目1-1)
入場:無料
駐車場:八戸消防本部庁舎南側駐車場をご利用ください。
訓練種目【7種目】

(1)はしご登はん(標準タイム 24秒)
はしごにより高所へ進入する場合を想定し、登はん者が塔の5メートル前からスタートし、自己確保ロープを結索した後、高さ15メートルのはしごを登り、その安全性、確実性と合わせて所要時間を評価します。標準タイムをオーバーしたり、足を踏み外した場合等には減点となります。
(2)引揚救助 (標準タイム 2分9秒)
地下街やマンホール等の中で事故に遭った人の救助を想定し、5名(要救助者を含む。)1組で行われ、2名が空気呼吸器を着装してスタート地点の塔上より降下し、検索後要救助者を抱きかかえ救出搬送し、他の2名と協力して塔上へ引揚救助するまでの安全性、確実性と合わせて所要時間を評価します。
(3)ロープ応用登はん(標準タイム 16秒)
2名が協力して高所へ進入する場合を想定し、登はん者が塔の2メートル前からスタートし、地上15メートルの到達点まで器具を使わず手足だけで登り、その安全性、確実性と合わせて所要時間を評価します。
(4)ほふく救出(標準タイム 1分2秒)
マンホール等の作業に従事する者の酸欠事故を想定し、3名(要救助者を含む。)1組で行われ、2名がマンホール等にみたてた煙道の10メートル後方からスタートし、空気呼吸器を着装して誘導ロープを足首に結索した後、8メートルの煙道に進入して要救助者を屋外に救出し、安全地帯に搬送するまでの安全性、確実性と合わせて所要時間を評価します。
(5)ロープブリッジ渡過(標準タイム 28秒)
山岳、水難事故等の救助を想定し、始点から折り返し点まで20メートルの長さのロープを往路はセーラー渡り、復路はモンキー渡りで渡過し、その安全性、確実性と合わせて所要時間を評価します。標準タイムをオーバーしたり、不安定な場合等には減点となります。
(6)ロープブリッジ救出(標準タイム 1分15秒)
一方の塔を被災建物の屋上、他の塔を直近の建物と想定し、4名1組(要救助者含む。)で行われ、塔の一方に用意された用具を使い、対面する塔との間に設定されているロープブリッジにより2名が渡過進入して要救助者を救出し、進入した2名が脱出するまでの安全性、確実性と合わせて所要時間を評価します。