リサイクルポート

更新日:2020年02月05日

総合静脈物流拠点港(リサイクルポート)について

リサイクルポートの位置図

リサイクルポート配置図

 国土交通省では、循環型社会形成推進基本計画(平成15年3月閣議決定)において位置付けられた「港湾を核とした総合的な静脈物流システムの構築」に向けた取り組みを推進しています。

 港湾には、物流基盤や生産基盤・技術の集積、動脈物流で培った物流管理機能、リサイクル処理で生じた残さを処分できる廃棄物海面処分場など、高いポテンシャルを有しており、「静脈物流」(人の血管に例えて、動脈物流である製品系の輸送に対し、生産や消費活動で排出したものの輸送をこの様に表現している)の拠点化や低コストで環境負荷の小さい海上輸送を活用したネットワークの形成を図ることとしています。 (国土交通省資料より)

 「総合静脈物流拠点港(リサイクルポート)」は、広域的なリサイクル施設の立地等に対応した静脈物流の拠点となる港湾です。港湾管理者の申請に基づいて、平成23年1月までに全国の22港が指定を受けており、「静脈物流拠点」として育成されることになります。

八戸港の指定について

 平成14年5月に、室蘭港・苫小牧港(2港で1地域)、東京港、神戸港、北九州港が総合静脈物流拠点港に第一次指定されました。

 八戸港は、平成15年4月に第二次指定港に選定されています。既存の港湾インフラや臨海部に集積しているリサイクル事業に取り組む企業と静脈物流の組み合わせによって、新たなビジネスモデルの構築や企業誘致が進むことで、海上物流の更なる増加が期待されているところです。

八戸港総合静脈物流拠点計画について

  1. 「あおもりエコタウンプラン(平成14年12月承認)の事業化」、「環境・エネルギー産業創造特区の展開」、「産学官による八戸地域新エネルギー源開発の推進」を柱とし、「ゼロエミッションネットワークポート・八戸港」の形成を目指しています。 このため、2つの重点整備地区を設け、市川地区を「新たなリサイクル機能ゾーン」、また、ポートアイランド地区を「国際コンテナ機能を活用したリユースゾーン」と位置づけています。 この2つの重点整備地区と八太郎・河原木地区の「既存工場群を活用したゼロエミッションゾーン」と連携し、港湾施設の充実、新たなリサイクル施設の立地促進を図ることとしています。
     
  2. リサイクルポート八戸港利用促進マニュアルの策定。 (平成16年3月策定済) 八戸港を利用する事業者が、円滑かつ適正に循環資源を輸送できるよう、必要な手続きや考慮すべき点がまとめられている。

(注意)詳細については、青森県三八地域県民局地域整備部八戸港管理所へご相談下さい。

現在の状況について

 八戸港臨海部に立地する企業では、「あおもりエコタウンプラン」の承認を契機に資源リサイクル関連施設の整備が進められました。平成18年3月に国内でも稀な、最終処分場へ廃棄物を排出しないゼロエミッションシステムが完成しており、廃自動車をはじめ、産業活動から発生するさまざまな廃棄物を安全・低コストで再資源化することが可能となっています。最近では、金属くずや再利用資材等の循環資源取扱量が増えつつあり、飼料の原料となる大豆粕等を加えると年間約50万トンを取り扱っています。

八戸港の航空写真にリサイクル関連企業を記載した写真

八戸港に立地するリサイクル関連企業

また、市では全国のリサイクルポートに関係する団体や事業者、港湾管理者などで構成する「リサイクルポート推進協議会」に加入し、情報収集に努めております。 今後は、八戸地域の特性を活かし臨海部へリサイクル産業の集積を図り、港湾を活用した資源循環を推進していきます。

「リサイクルポート推進協議会」のホームページは下記リンクをご覧ください。

この記事に関するお問い合わせ先

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電話:0178-43-9386 ファックス:0178-43-8630

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