記者会見 平成30年12月17日

更新日:2020年01月07日

発表内容

日時:平成30年12月17日(月曜日) 14時~14時30分

場所:八戸市庁 本館2階 庁議室

案件:

  1. 平成30年 八戸市10大ニュースについて
  2. 八戸ポータルミュージアムはっち8周年事業について

【案件に関する質疑】

  1. 平成30年 八戸市10大ニュースについて
  2. 八戸ポータルミュージアムはっち8周年事業について

【その他の質疑】

  • 今年一年の所見及び来年度の目標について
  • 中枢中核都市及びHACHINOHE DIME(八戸ダイム)について
  • 人口減少、少子高齢化に伴う持続的な自治体のあり方について

1 平成30年 八戸市10大ニュースについて

それでは、平成30年 八戸市10大ニュースを発表いたします。
この10大ニュースは、市所管の事業や市内で起きた出来事の中から、八戸市政記者クラブの報道機関各社、並びに市政モニター95名の皆様のほか、私と両副市長、教育長の投票を加えて決定したものであります。

第1位は「ヴァンラーレ八戸 J3参入決定 青森県初のプロサッカーチーム誕生」であります。
先月20日Jリーグ理事会において、ヴァンラーレ八戸FCのJリーグへの入会が承認をされ、青森県初のJリーグクラブの誕生が決定いたしました。
私は、スポーツには人々を熱狂させ、勇気や元気を与える力があり、その振興は、地域の活性化に資するものであると考えており、「スポーツのまち八戸」の推進に努めてまいりました。
この度、ヴァンラーレ八戸FCは、それを見事に実現していただきました。
このことは、ひとえに、選手、スタッフを始めとしたチームと応援する市民が一丸となって奮闘努力を重ねてきた結果であり、心から敬意を表しますとともに、J3という新たなステージへの参入の喜びを市民の皆様とともに分かち合いたいと思います。

第2位は「八戸まちなか広場『マチニワ』オープン シンボルオブジェ『水の樹』設置」であります。
本年7月21日、中心街の新たな回遊拠点として、光・緑・水などの自然を感じられる透明感あふれる空間が誕生いたしました。
新しい活動・交流の場として、「はっち」や「ブックセンター」と連携して、中心商店街の方々、そして多くの市民の皆様とのつながりを生み出し、中心市街地の魅力向上や回遊性の向上、にぎわい創出を目指してまいりたいと考えております。

第3位は、「県内でスーパー展開の『マエダ』が『みなとや』買収へ 八戸に初進出」であります。
創業70年を超える老舗であり、私自身、地元で利用してきた者の一人として、寂しい気持ちもありますが、八戸に新たに魅力的なお店が誕生したと前向きに受け止め、市内各店舗の更なる発展を願いたいと思います。

第4位は、「2月17日『えんぶりの日』制定へ 市内全小中学校が休業」であります。
公立学校の休業日として、「体験的学習活動等休業日」が追加されたことから、児童生徒が家庭や地域とともに、伝統行事に参加・鑑賞する環境を作ることにより、郷土に対する誇りと愛着を育むことを目的として、えんぶりの開催日に合わせて「えんぶりの日」を設けました。
来年は、「えんぶり」が我が国の重要無形民俗文化財に指定されて40周年を迎えることとなります。祖先から受け継いだ郷土の宝を、子どもたちにつないでいけるよう取り組んでまいります。

第5位は、「八戸市屋内スケート場ネーミングライツスポンサー、株式会社吉田産業に決定 『YSアリーナ八戸』に」であります。
2019年秋にオープン予定の八戸市屋内スケート場の名前が「YSアリーナ八戸」に決まりました。スポンサーである地元企業の吉田産業は、これまでも様々な場面で市政発展のため御協力をいただいており、心から感謝申し上げたいと思います。
この「YSアリーナ八戸」では、2020年冬季国体の開催が決定し、2021年にはISU(アイエスユー)世界ジュニアスピードスケート選手権大会の開催が内定しております。また、来年度は竣工を記念し、こけら落としのイベントも企画中であります。 (注意)ISU:International Skating Union(国際スケート連盟)
今後とも、市民に愛されるスケート場となるよう取り組んでまいります。

以下、6位から10位までは、お手元の資料に記載してあるとおりですので、後ほど御覧いただきたいと思います。

2 八戸ポータルミュージアムはっち8周年事業について

八戸ポータルミュージアムはっち8周年事業について、御説明いたします。

八戸ポータルミュージアムはっちは、平成23年2月11日に開館し、来年2月11日に8周年を迎えます。

「地域の資源を大事に思いながら新しい資源を創り出す」ことをコンセプトとした八戸ポータルミュージアムはっちは、多くの方に八戸の街に愛着を持ってもらえるよう、「はっち」の愛称やシンボルマークなど、市の名前にもある「八(はち)」にとことんこだわった施設であります。

その「はっち」が、来年2月11日に開館8周年を迎えることから、これまで「はっち」に関わっていただいた市民や関係者の皆様と節目の日を祝うとともに、これからの街の発展に向けた取組のきっかけづくりとするため、「はっち」ならではの8周年事業を実施いたします。

主なものといたしましては、2月9日、10日の2日間にわたり、全国の地方都市で草の根的なアートプロジェクトの実践者として活躍する団体や、文化政策の関係者が一堂に会する「全国アートNPOフォーラム2019 in 八戸『地域とアート』のこれからを拓く」を開催します。

初日の9日には、劇作家で演出家の平田オリザ氏と八戸ポータルミュージアムアドバイザリーボード委員長の加藤種男氏による講演を始め、全国のアート関係団体約20組による活動紹介を、翌10日には、東京大学の宇野重規(うのしげのり)教授による「地域文化の自治」と題した基調講演を開催し、地域におけるアートの可能性、意義や価値、また、活動を支える仕組み等について認識を深める契機といたします。

また、開館日である2月11日には、記念セレモニーやスペシャルライブのほか、「はっち」オープン当初に関わったアーティストと若い世代の方々によるトークセッションなどを開催いたします。

市といたしましては、今回の取組を機に「はっち」の目的を見つめ直すとともに、「八戸ブックセンター」や「八戸まちなか広場マチニワ」との連携や、さらには、多くの市民や中心商店街の皆様とのつながりを大事にしながら、中心市街地を始め地域の活力創出に寄与してまいりますので、今後とも御協力のほどよろしくお願いいたします。

配付資料

案件に関する質疑

1.平成30年 八戸市10大ニュースについて

Q.(記者)
10大ニュースを総称して市長の所感という部分をお聞きしたいと思います。非常に明るい話題が多いと思うのですが、所感をお伺いできればと思います。

A.(市長)
記者クラブの皆様、それから市政モニターの皆様と、我々二役(市長・副市長)と教育長の投票の結果であり、おおむね今年一年の八戸の動きをそのまま表した形ができているのかなということが眺めた上での感想です。今お話がありましたように、あまり悪いニュースがないことが今年一年の一つの特徴だと思っています。今年は全国で大きな災害が相次ぎました。そういった中で、八戸市としてはそういう災害に見舞われることなく、平穏な一年で、なおかつ市民に笑顔を生み出すような話題も結構多かったと今年一年を振り返るところでありまして、そういったことが項目に並んでいるという印象です。

Q.(記者)
10大ニュースの点数は発表にならないのですか。

A.(広報統計課長)
点数は皆様にはお示ししていませんが、御要望があればお知らせはできます。

Q.(記者)
断トツ(「断然トップ」の略)で1位だったのかとか、そのあたりはいかがでしょうか。

A.(広報統計課長)
後ほどお知らせしたいと思います。

2.八戸ポータルミュージアムはっち 8周年事業について

Q.(記者)
今回の8周年の取組を期に「はっち」の目的を見つめ直すという部分、中心市街地及び地域の活力創出に寄与していくという部分、このあたりについて、市長の思いとして、今の現状をどう捉えて、これからどのようにしていきたいのか、お話を伺いたいのですが。

A.(市長)
八戸ポータルミュージアムはっちは、東日本大震災発生のちょうど1か月前にオープンしました。オープンした当時のことを本当にありありと思い出せますが、私はオープニングの挨拶の中で、新たな場を創るんだというお話をさせていただきました。建物自体が特定の目的を持って、いわば上から目線で「こういうふうに使うものだから来なさいよ」というものではなくて、市民自ら、若い人からお年寄りまで「どういうふうに使えるんだ」ということを考えながら、市民一人ひとりの人生が豊かになるような、そういう契機となるような場を創るということを申し上げたところであります。この8年間を振り返って、おおむねその目的に沿った形で利用が進んできていると思っております。当初は年間60万人の入館者数を想定していましたが、それを上回るほぼ1.5倍くらいの皆様においでいただいて、様々な形で使われ、ここまで来ました。「八(8)」にこだわった施設で、中庭は八角形でありますし、「8」にちなんだ形でいろいろな事業もやってきました。昨年は市制施行88周年の記念事業を行いましたが、8年を一つの区切りとして、はっちも記念する事業をしてもいいのではないかということで、今回こういう形を作らせていただいたところです。新たな目的という言い方もしていますが、マンネリに陥ることなく、今回おいでいただく有識者を含め、いろいろな方の意見を伺いながら、世界に目を向けて市民の活動のあり方を支える場というものが、どのように新しい視点を持ちながら行われているのかといったあたりも参考にしたいと思います。まだ、どういう方向で見直していくということはないのですが、見直すというよりは新たな視点で市民活動を支えるという機能を充実させていくということになると思っています。

その他の質疑

1.今年一年の所見及び来年度の目標について

Q.(記者)
これが今年一年の最後の会見になると思うのですが、今年一年どうだったかということ、そして、来年の目標をお聞かせいただければと思います。

A.(市長)
先ほども申し上げましたが、振り返ってみると、全国で災害があり、市としてもいろいろと支援を行いました。例えば、倉敷市真備町には中核市市長会からの要請に基づき、避難所の応援のため職員を派遣したり、(北海道の)胆振東部厚真町には、消防あるいはDMAT(ディーマット)という形で行きました。そういう立ち位置での支援はありましたけれども、幸い、八戸市自体での大きな災害はなかったことが今年一年を振り返っての最も大きな強い思いです。産業面で見るといろいろあって、特に水産業、なかなか漁業資源が回復しない、特に「イカのまち八戸」ですので、不良が続いていることは気にかかる部分だと思っています。あと、市政運営ですが、私は4期目当選させていただいて、フルでの1年目という形になりました。前回の記者会見において、1年目における自分の取組状況について報告させていただきましたが、四つの柱で、30の重点施策において、おおむねお約束した方向で進んできていると思っています。来年は大きなイベントとして、屋内スケート場が完成します。多くの市民を始め、アスリート、その外いろいろな形でのイベント等に広く使っていただくためにも、オープンに向けてこれから様々な方面に情報発信を行っていきます。(屋内スケート場の)運用がスタートしますので、この節目に当たって、できる限りのことをやらなければならないと思っております。来年は市制施行90周年という節目の年になります。昭和4年(1929)に、四つの町、村が合併して、5万人のまちができました。当時としては、合併して自治体を大きくするということが、必ずしも方向性をもって行われてはいなかったようですが、八戸の場合は、港を造るということが、先人が合併を選択した非常に大きなきっかけだといわれています。港を造ることによってこの地域の発展を図るために、八戸市という市ができましたが、これは政治力をもたないとこういった整備も、公共工事もなかなかこっちに向いてこないという判断、決断があったのだと思います。そういう先人が思い描いたまち、港によって、そこから発展させるという構想から今の現状を見ると、それ以上の形になっているのではないかと思っています。先人が、思い描いて頑張ってきたことと同じくらいのことが我々もできているのだろうかということを、改めて原点に返って地域発展のために頑張ってきた皆様の志を受け継いで、また新たに八戸市の次の時代に向かって発展を志す、というような年にしていきたいと思います。そのためには、行政当局だけではなく、市民と思いを共有しながら、八戸市の次を目指すというような年にしていきたいと思っています。

2.中枢中核都市及びHACHINOHE DIME(八戸ダイム)について

Q.(記者)
まず1点目は、政府が近く発表すると思うのですが、東京一極集中の是正に向けて、政令指定都市、中核市などから地域経済を支える拠点となる「中枢中核都市」を全国で80程度選ぶという方針についてですが、まだ発表されていなくて何とも言えないと思うのですが、八戸市もなる可能性があるということで、それに対する期待感についてお聞かせください。
もう1点は、夕方に記者会見があるのですが、3人制バスケのプロチームが八戸市にできるという会見になると思いますが、それに対する期待感もお伺いしたいと思います。

A.(市長)
「中枢中核都市」について、政府の有識者会議で「地域魅力創造有識者会議」というものが今月初めに国に報告書を提出しました。インターネットでは、報告書は探しきれなかったのですが、案の段階のものは見させていただきました。要するに、東京一極集中を是正するために、地域に拠点を作って、それを国が積極的に支援するという仕組みです。政令指定都市や中核市、特例市というのは、そもそも東京一極集中を抑制するという目的も含まれていると思います。ただ、基本は権限の移譲であり、県がやっている仕事をどれだけ基礎自治体(市町村)に移すかが基本で、狙いは一極集中でしたが、かえって現状で見ると地方の中核的な都市からの東京転出が結構多くなっています。地方でそういう形はできているが、必ずしも転出抑制という面での政策的な効果はあまりないという判断が一つあると思っています。地方創生ということで、地方創生交付金とか、財政的な措置がなされますが、中核的な場所ではなくても広く地方が活性化して、働く場や、そういった活性化するような取組を行うことを広く応援するということでやってきましたが、なかなか全体としての一極集中が収まらない中での提案ではないかと受け止めています。そして、案の段階のものをみると、「中枢中核都市」では地方創生交付金の拡充も書かれていますので、改めて地方の中核的なところに少し重点的に配分していこうということがあると受け止めています。全国で80作るという話で、まもなく発表になると思いますが、政令指定都市があって、県庁所在地があって、中核市の中からということでありますので、八戸市としても是非候補にしてほしいと思います。特に報告書の後半は、関係人口というような言い方をしてまして、UIJターンにすごく力を入れた書きぶりですので、八戸としても連携中枢都市圏の中でも東京都内に拠点を作ってUIJターンの促進といいますか、関係人口にターゲットを絞ってやっていこうということで取り組んでおり、今回の報告書と方向性は同じであると考えていますので、そういう意味でも期待しているところです。
また、「八戸ダイム」については先ほど御挨拶においでになりましたが、私も非常に期待しています。全国で今は36チームですが、将来的には倍ほどのチームを作るということで、東北では仙台に次いで二つ目となります。これは非常に新しい形で若い人が集まりますし、基本的には入場料無料でやるということですので、八戸でどういう展開をしていただけるのかということを、これから記者会見でお話されると思いますので詳しくはそちらで伺っていただければと思います。今は、東北フリーブレイズ、ヴァンラーレ八戸、青森ワッツということで三つ応援する対象がありますけれども、また一つ新たな魅力あるスポーツが加わってくると大変期待しております。とりわけ、八戸中心の青森県南地域は昔からバスケットボールが盛んな土地柄であり、芥川賞作家の三浦哲郎(みうらてつお)氏もバスケット選手ですごく上手な選手だったと伺っています。それからこれも記者会見の中でお話されるとは思いますけれども、スクールに力を入れていきたいというお話がありましたので、子どもたちのスポーツをする環境がより充実する形になると、これも大変期待しています。

3.人口減少、少子高齢化に伴う持続的な自治体のあり方について

Q.(記者)
来年の市制施行90周年に絡んだものです。全国的に、将来は人口減少とか、少子高齢化という予測がされている中で、持続的なこれからの発展のあり方、ビジョン的なものとしてどんなお考えをお持ちですか。

A.(市長)
八戸の場合は、人口動態を分析すると、決定的なものは若年層の東京転出です。特に女性の転出数が多いことが全国に比べて特徴的です。これを何とかして押し留めることと、先ほども申し上げましたけれども、UIJターンという形で、特に働き盛りの若い人に帰って来てもらえるような環境を作っていくということがビジョンといいますか、八戸市のまちづくりの大きな柱、土台になってくると捉えて取り組んできました。また、明るい兆候も見えてまして、「ほんのり温ったか八戸移住計画支援事業」という事業を立ち上げましたが、これが非常に反応が良くて、これを利用して帰ってくる方が増えています。相談件数も急激に増えてまして、これが30代、40代ということで恐らく就職氷河期世代などそういった皆様が人生を振り返った時に「ふるさと」というものを選択肢にしているという感じを持っていまして、今が非常にチャンスだと思っています。なぜかといいますと、有効求人倍率が非常に高まっており、各企業の皆さんが人材を求めていろいろな努力をしながら職場環境を作ってくれていることから、まずは働く場所がここ(八戸)にあるということをPRしながら、関係人口という言い方をしましたけれども、いろいろな結びつきを作るようなマッチングの仕組みを本格的にやっていくことで、人口という八戸市の将来的に非常にネックになっている部分をまず解決に向けて取り組んでいくのが一番であろうと思っています。ビジョンといえば、まちをどうするかということですけれども、今やるべきことがかなり具体的に見えている状況であり、今それをやらなければならない、それに一番に取り組まなければならないと思っています。

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