記者会見 平成26年7月17日

更新日:2020年01月07日

発表内容

日時:平成26年7月17日(木曜日) 13時~13時31分

場所:庁議室

案件:

  1. 南郷アートプロジェクト2014について
  2. 八戸藩開藩350年記念事業
    平成26年度 平成・南部藩「地域づくり成果報告会」
    「魅力あるまちづくり~わがまち、こんなまち~」の開催について

【質疑内容】

  • 八戸西スマートインターチェンジについて
  • 市内企業の希望退職者募集について
  • 南郷のワイン産業創出事業について
  • 中核市について
  • 映画「ライアの祈り」について

1 南郷アートプロジェクト2014について

南郷アートプロジェクト2014の概要についてお知らせします。 南郷区を舞台に、地域住民とアーティストとの交流による新しいまちづくり事業として2011年から実施している南郷アートプロジェクトは、今年度で4年目を迎えました。 今年度は、「南郷Re(リ)-collection(コレクション)」をテーマとして、南郷にあるそれぞれのものがたりや誇りなど、大切なものたちをもう一度新しい目で見つめてコレクションするということで、様々な企画を予定しております。 1つ目は、旧島守保育所活用プログラム「しまもりの夏休み」であります。8月9日から30日までの期間、アーティスト山本耕一郎さん企画の「としょかん」や、ダンスカンパニーCo(コ).山田うんによる踊りの夏合宿など、アートな夏休みが展開されます。 2つ目は、昨年度の鳩田小学校に引き続き、中野小学校でダンス映画を制作する、映画つくろう!2 中野ワルツ製作委員会「あなたとわたしワルツ」であります。今後、中野小学校の子どもたちや地域の皆さんとワークショップや撮影などを重ねまして、1月頃に上映予定となっております。 その他、4回目となる「DANCE×JAZZ」をはじめ、南郷文化ホールでのダンス公演などがありますので、詳しくは添付の資料を御覧ください。 そして最後に、南郷アートプロジェクトとは別の事業となりますが、同じ南郷区内での実施ということで、「南郷名画座」についてお知らせいたします。 今年度も、「南郷名画座」は夏と冬の2回の上映を予定しており、1回目は、8月23日と24日の2日間、南郷文化ホールにおいて行います。 上映する作品は、八戸市でロケの行われた「傷だらけの天使」など本県にゆかりのある作品2本に加えまして、昨年度、南郷アートプロジェクトで制作した「鳩(ハト)祭(マツリ)」も上映の予定です。 詳細につきましては、今後も定期的に情報発信して参りますので、今年度も南郷アートプロジェクトに御注目くださるよう、よろしくお願いいたします。

 

配付資料

2 八戸藩開藩350年記念事業 平成26年度 平成・南部藩「地域づくり成果報告会」

 来る7月30日(水曜日)午後2時30分から、八戸グランドホテルを会場に、平成・南部藩主催の、『八戸藩開藩350年記念事業 平成26年度 平成・南部藩「地域づくり成果報告会」「魅力あるまちづくり~わがまち、こんなまち~」』を開催いたします。

「平成・南部藩」とは、南部氏のえにしによってつながる、山梨県南部町(なんぶちょう)、身延町(みのぶちょう)、岩手県二戸市、盛岡市、遠野市、青森県南部町(なんぶちょう)、七戸町(しちのへまち)、三戸町(さんのへまち)及び八戸市の9市町で構成される連合体であり、今回当市で開催する「地域づくり成果報告会」の他に、首長が他の自治体に出向き、一日首長を務める「一日国替え」、子どもたちが体験活動等を通じて互いに交流を深める「子どもサミット」等、南部氏のえにしを大切に思い、情報発信していくとともに、交流を通したまちづくりに取り組んでおります。

 今回の地域づくり成果報告会は、3年に一度持ち回りにより開催しており、平成20年度の二戸市、平成23年度の盛岡市に次いで、今年度は当市で開催するものであり、今年が八戸藩開藩350年という節目の年にあたることから、それを記念して開催いたします。

 その内容でありますが、まず、第一部として、是川縄文館の古舘光治(ふるだてこうじ)館長による「盛岡藩と八戸藩-南部領の江戸時代-」を演題とする基調講演を予定しており、第2部は、「魅力あるまちづくり」をテーマに各首長から、それぞれの自治体の魅力や取組について御報告していただきます。

 詳細につきましては、別紙チラシのとおりとなっております。

 各自治体の長の話を直接聞くことができる、またとない機会ですので、歴史に御興味がある方は勿論のこと、どなたでもお気軽に、御参加をいただきたいと思います。

配付資料

質疑内容

八戸西スマートインターチェンジについて

Q.(記者)
2件お願いしたいと思います。
国交省の中原政務官にお会いして、八戸西スマートインターチェンジの新設を要望されたということで、新聞等によりますと、要望に応えるというお話でしたが、実際の感触のほうはいかがだったかということをお聞きしたいです。
もう一つ、明日、復興庁の副大臣がお見えになるということでして、実際、どんなことを要望されるのかなと思いまして、お答えできる範囲で聞かせていただけると…。

A.(市長)
まず昨日、三村知事と一緒に、国交省で中原政務官にお会いして、西スマートインターチェンジの整備について要望してきたところです。国交省としても、実現できるようにと言っていただいたところです。これは、だいぶ前から期成同盟会を立ち上げて関係市町村と共に、国、そして県に対して要望してきたところでありまして、今般、法律が改正されて、事業化のスキームが非常に取り組みやすい形になったということで、国、県、ネクスコ(東日本高速道路株式会社)、市、それから地域の連合町内会の皆様で地区協議会を立ち上げたところでありまして、そこで市の計画を承認いただいて、すぐに国に提出させていただきました。
今後、連結の申請、連結の許可という、正式な手続きが残っておりますけれども、国からは、これだけ長い時間取り組んできましたので、熟度が高いという評価を頂いておりますので、手続きも、いつかというのはまだ全く未定ですけど、順調に進めていただいているのではないかと思っています。これは、私としては平成30年に共用開始できるくらいのですね、それくらいのスピード感で進めていければいいなと思っています。効果につきましては、国にいろいろ説明してきまして、それもご理解いただいたと思っています。

Q.(記者)
良い感触だという、そういう感じ…。

A.(市長)
そうですね。良い感触であります。
それから、復興庁への要望ということでありますけども、実は昨日、復興庁にもお邪魔していろいろと要望してきたんですが、先般、4県の知事さんが、連帯して国に対して要望活動を行ったことが報告されましたけど、なんといっても、やはり平成27年度までの集中期間における財政措置を継続して欲しいというのが一番でありまして、これは八戸市に限ったことではなく、むしろ三陸各地域の方が、まだまだ、これから復旧・復興に係る事業が大変多くありますので、平成28年度以降も、財政の措置を講じて欲しいというのが一番の要望であります。
当市におきましても、避難道路の整備が復興交付金の対象でありますけども、これが、たぶん平成28年度以降まで事業が継続すると思いますので、当市にも関わる話でもありますし、また、今、新大橋の予備調査をしています。建設してから60年経っている橋でありますけど、これは河口部に近い所にありますので、地震はもちろんですが、何度も津波にも遭っている橋でありまして、今、予備調査をして、改築にするのか補強にするのか決めて、それから事業を、これは社会資金整備総合交付金の復興枠の方になりますけども、これも国に対してお願いしていくことになりますので、その点についてもご視察いただく際に要望申し上げたいと思っております。

Q.(記者)
スマートインターチェンジについてお伺いしますが、今回の要望に至った経緯を承知していますけれども、これが開通されることによって、市のまちづくりであるとか、どういったところに期待されていますか。

A.(市長)
いろいろな効果が期待されると思っていまして、どれが一番重要というわけではないんですが、やはり、八戸駅から直近の所にインターチェンジが出来ますので、新幹線と高速道路を結ぶ、そういう効果が大きいと思っています。併せて、西口の区画整理で今年の予算から駅前広場の計画づくりが入りましたけども、移転等についても、だいぶ前に進んできましたので、できれば西インターが出来る前くらいには、駅前広場であったりメインの中央の通りを整備する、そういうスピード感覚でやっていきたい。そうすると、八戸駅のもう一つの顔がしっかり出来て、それと直近のところにインターチェンジが出来る、そういった形になりますので、地域の利便性が非常に高くなると思っております。それから、五戸地域をはじめ十和田湖側から高速道路へのアクセス、利便性が増しますので、農産物等の東京方面への移出など、非常にプラスに働くと思いますし、緊急車両についても、五戸町、インターチェンジ周辺から、是川インターで降りてすぐの市民病院まで行く形でプラス効果が働くと思っています。あとは、やはり観光関係で言うと、東京方面から高速を通って自動車で来た皆さんにとっては、あそこで降りると山越えにはなりますけども、十和田湖へのアクセス、利便性が増すというようなこともありますし、これは繰り返しになりますけれども、新幹線で来られた方が種差に行くのにも利便性が増すなど、様々な面でプラス効果があると見込まれています。そういったことを国に対しても説明してまいりました。また、中央卸売市場からも一番近いインターチェンジになるので、そういう意味では、八戸市の物流という面からもプラスになると思っています。

Q.(記者)
駅西地区というのは、観光の玄関口というような位置付けもあったと思うんですが、現時点で今一つどうかなという感じもあるんですけども…。

A.(市長)
今、駅前広場の計画に予算付けをしたところで、移転補償についてめどが立ってきましたので、大きく、ここ数年で変わっていくと思っています。

Q.(記者)
設置に係る市の財政負担というのは、どうなるんですか。

A.(市長)
今のスキームでは、ネクスコが基本的に全部整備すると。ネクスコが融資を受けて整備をしていくということになります。料金所から外側の部分、一般道から料金所に向かう部分については、市が整備するという形になります。

Q.(記者)
それに係る経費の算定は。

A.(市長)
経費の算定についてはこれからですけども、市が整備する部分については、本体に比べれば、市として財政上大きな金額では全くありません。

市内企業の希望退職者募集について

Q.(記者)
昨日、三菱製紙の希望退職者、八戸工場の50人という発表がありましたが、所感と、三菱製紙とこの件に関して何か話す予定があるかどうか教えていただけますか。

A.(市長)
内々に、三菱製紙の社長さんから、経営の今後の方向性ということについて、いろいろ伺ってまして、いずれそういうことが公表されるであろうということについてはこちらも知っておりましたし、希望退職される皆様の就職先についても、三菱製紙自体でいろいろあっせんをされると伺っておりますし、出来るだけ八戸に残れるような形であっせんされると伺っています。もちろん市も、協力できることはいろいろあると思いますので支援をしていきたいと思っております。

Q.(記者)
関連なんですけれども、今、非常にIT企業を中心に、誘致企業が増えていると思うんですけども、三菱製紙といいますと、やはり新産業都市の指定を受けた市の誘致企業第1号というような、ものづくり企業を代表する企業というイメージがあると思います。製造業は、どこも今大変ではあると思いますが、そのあたりも含めて、市の産業政策上の影響、地場の中小企業などにも影響が及ぶんじゃないかという心配の声などもあると思うんですが、そのあたりはどのように…。

A.(市長)
国際的な経済環境の中で、輸出企業がいろいろな影響を受けるというのは、これはやむを得ないところもあり、いろいろな波があると思っておりますので、どういう影響があるかということについて慎重に見極めながら、影響があるようなところにどういう支援ができるかというようなことについて、我々としても出来る限りのことはしていきたいと思っております。

南郷のワイン産業創出事業について

Q.(記者)
先般、木村秋則さんがいらっしゃって、南郷のワインについて勉強会をされたんですけども、この辺は果樹が南郷から三戸にかけて非常に豊富だということで、ワイン作りが出来たらいいなと私も思うんですけれども、どのようなビジョンをお持ちですか。

A.(市長)
そういったことについて、いろいろ議論していただいて方向性を出してもらおうという意味で、委員会を作らせていただいておりますので、委員の皆様のご意見を踏まえて、これからいろいろやっていければと思っています。まずは、この前の木村さんのお話でもありましたけれども、だいぶ北の地域も実はぶどうの栽培に適しているということが分かってきて、特に北海道でも、池田町のワインが有名ですけども、新規にワイナリーを造る計画が出てきているというように伺っていますので、日本ワインが、まさにフランスワインや他の国のワインと並び称されるような、そういうワイン文化が根付く国になるということを、ある意味で大それた話ですけど、願っているところです。
八戸に限っていいますと、まず委員会を立ち上げて、今年はブドウ栽培と醸造について、それから、ワイン産地であったり、あるいは新規にワインを手掛けているようなところなどを視察して勉強をするという、まさに今年はスタートアップの年になると思っています。今、国にもワイン産業創出事業ということで、総務省に補助金を申請していますし、たぶん認められると思いますので、そういったお金を活用して具体的な事業を進めていきたいと思っています。

Q.(記者)
ワインといえば、日本でも各地で手掛けていて、やはり八戸・南郷という特色が必要ではないかと感じるんですけれども、南郷のアピールポイントといいますか、このあたりはどうでしょうか。

A.(市長)
いろいろな要因から葉タバコ生産が右肩下がりになってきており、それに代わる新規作物、いわゆる経営が成り立つような新作物をというのがそもそもの原点ではあります。ただ、この前の木村秋則さんのご講演でもありましたように、非常にブドウ栽培に適しているということがあります。これはいろいろな土壌の調査などにより、事前に判明していたことですけども、木村さんに太鼓判を押してもらいましたので、いろいろな種類のブドウをもまずは植えてみて、どれが適しているかとかいったところから始めていくということで、まさに盆地で山に囲まれておりますので、斜面が適しているというお話でしたし、非常にそういう面で産地になり得る優位性を潜在的に持っている場所ではないかと思っております。

Q.(記者)
木村さんの論文に関しては、信者も多いんですが反対する方もいらっしゃる。そういう中で、木村さんの位置付けというのはどのように考えていらっしゃるんですか。

A.(市長)
みちのく銀行と、産業についての連携協定を結ばせていただいておりまして、その連携協定の一環でアドバイザーとして参加していただいたという形になります。ブドウ栽培については、幅広くいろいろ試してみて、南郷区に適したものを見つけていきたいと思っています。木村さんのアドバイスを頂きながら、また、いろいろなご意見もありますので、そういったご意見に基づいたブドウ作りを幅広くやっていって、南郷にどういったものがいいのかというようなことを見極めていければと思っています。

中核市について

Q.(記者)
先月の末に、中核市の市民への講演会がありましたけれど、手応えとして、市民への理解というか、そういうものは深まったでしょうか。

A.(市長)
一回きりで理解してもらえるとは思っていませんし、講演会でも総務省の小宮課長さんから枚方市が作った広報誌が紹介されていたと思いますが、あのような形で繰り返し中核市になることの意義などをPRする必要があると思っています。結構、エネルギーの要る仕事になりますので、市民の皆様の理解が得られないと、当然、市民の声は議会にも反映されるでしょうし、出来るだけ分かりやすい形で市民向けのPRをしていきたいと思っています。

Q.(記者)
この間のような会というか講演会的なものは、今後、予定はないんですか。

A.(市長)
まだ今、具体的に何ということはありませんけれども、効果的な形で、いろいろ考えていければと思っています。

Q.(記者)
中核市関連ですけども、6月2日に県の方へ協力のお願いに出向かれて、下旬にはユートリーで講演会がありましたけど、その後、公式に公表された動きというのはないようですが、現時点で進捗状況というかどの辺まで進んでいるのですか。

A.(市長)
まだ本当にスタートしたばかりですので、県との協議をこれから具体的に進めてくことになります。実は昨日も総務省に行きまして、門山自治行政局長はじめ中核市担当のそれぞれの皆様に、応援方お願いしてきたところでありますので、機会を捉えてご指導いただき、進めていきたいと思っています。全面的にバックアップすると国から言っていただいておりますので。

Q.(記者)
スケジュール的に計画等も含めてはっきり見えてきているのは、現時点ではまだ…。

A.(市長)
そうですね。平成28年度中ということで、これは政策公約に書かせていただいているので、それを目標に進めていきたいと思っています。併せて、やはり地方中枢拠点都市、あるいは拠点都市圏についての準備といいますか、国に対する働きかけをしていく必要があると思います。これは、今の定住自立権、三圏域の市町村の皆様にも、しっかり情報提供しながら、足並みをそろえてやっていければと思っています。

Q.(記者)
中枢拠点都市のことですけども、中核市と同時にということも出来るんですか。

A.(市長)
お願いしています。まだまだ、お願いの段階ですが、地方中枢拠点都市の要件は中核市から選ばれるということになっているため、中核市になってからの話にはなりますが、中核市になってから国に対するいろいろな要望活動とか申請とか手続きということではなくて、我々としては、中核市移行の準備と同時にそのような手続きを進めさせていただければありがたいと思っておりますので、国に対してお願いはしています。

Q.(記者)
昨日ということですか。

A.(市長)
はい。ただ、それがどうなるかはまだ分かりません。

Q.(記者)
同時でという要望について、国の方からは…。

A.(市長)
十分検討しますとは言っていただいております。

映画「ライアの祈り」について

Q.(記者)
「ライアの祈り」のメインの配役が発表になりましたが、市長としてご感想を。

A.(市長)
桃子役が鈴木杏樹さんで、クマゴロウ役は宇梶剛士さんで、桜役が武田梨奈さんということで、それぞれ非常に面白いなと思っています。鈴木杏樹さんは本当にテレビの顔で、女優だけでなく幅広く活躍されていますので大変ふさわしいと思いますし、テレビに出ておられるということはそれだけでこの映画のPRにも相当なるんじゃないかと思っています。宇梶さんについては、基本的にハードボイルドですよね。ちょっと学者とは肌合いが違うれども、新しい役の境地というか、又それも一つの魅力になっていくような展開かなと思っています。武田梨奈さんは、瓦割りのCMの方ですよね。ちょっと驚いたというか、でも、あのような役回りに結構合っているんじゃないかという気がします。映画の出来栄えが期待されますね。

Q.(記者)
市としては従来どおりのロードマップでしょうか。

A.(市長)
そうですね。ある意味で八戸をPRしていただける映画ですので、いろいろな形で応援というか、全面的にバックアップしていきたいと思います。

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