記者会見 平成25年10月28日(臨時)

更新日:2020年01月07日

発表内容

市長再選に伴う臨時記者会見

質疑内容

Q.(記者)
一夜明けて当選を改めて確認されて、今のお気持ちをお聞かせください。

A.(市長)
改めて市政を担わせていただくということで、責任の重さをひしひしと感じています。八戸市をこれまで2期8年間担わせていただいて、自分なりに仕事をしてきたという思いもあります。それを市民の皆さんにお認めいただいたということ、それから選挙の中でお伝えしたことを、これから着実に実現できるようにしっかりと仕事をしていかなければならないという思いで、今いっぱいであります。

Q.(記者)
きのうの会見とダブるかとは思いますが、一夜明けて結果が出ました。44,526票という得票数で、投票総数が少ない中ではありますが、今までの市長選挙と比べて、得票数を確実に落しています。この票についてはいかがですか?

A.(市長)
一期目が54,745票で、二期目が59,237票でした。きのうも申し上げましたが、投票率が下がるというのは、やむを得ないと今回は思っています。有力な政党からの公認、あるいは推薦の候補者が私だけだったということがあります。それから、今の八戸市政への評価や、将来の八戸市政にかかる具体的な論点、政治的な論点といった対立的な議論がないという中でのセレクションであったと思います。こっちの政策か、こっちの政策かというのがない中で、投票率が下がるのは、どうしてもやむを得ないと思っていますので、そのこと自体について、私は特に結果が悪い結果だったとは思っていません。投票された市民から、しっかりとした票をいただいたということを重く受け止めて、これから仕事をしていければと思っています。

Q.(記者)
そのような中で、対立新人2人あわせて10,211票という票をどのように受け止めていますか?

A.(市長)
私は選挙戦に入る前から、また選挙戦の中でも繰り返し申し上げてきましたが、市政を進める上で、市民が必ずしも喜ぶことばかりではなくて、補助金を削減する、あるいは対立するいろいろな問題に決着をつけるということをやってきました。それと同時に市政に限らず様々な市民生活にかかわることについて、国の状況、経済状況いろいろありますので、そういった中で一定のそういう批判的な票というのは、常にあるものだと思っています。そのことについて、やはりこれからも市民の皆さんの声をできるだけ広く聴きながら、その声を広く市政に反映できるような、できるだけそういう仕事をしていければと思ったところです。

Q.(記者)
先ほど投票率について、下がるのはやむを得ないというお答えでしたが、結果的にみると30%を切るという過去最低の数字だったのですが、これについては…

A.(市長)
先ほど申し上げたとおりです。投票率そのものについては、私は特に気にしていません。要するに1票でも勝てば、民主主義の中で選挙は勝ちですので、勝つか負けるかの方が重要であると思っています。

Q.(記者)
きのうの会見では、決して低くないということでしたが…

A.(市長)
こういう構図の中で、例えば横浜市長選挙、あるいは仙台市長選挙、きのうの宮城県知事選挙もそうでしたが、有力な政党が争った形の中でもかなり低い投票率でした。繰り返しになりますが、今回は政党の公認や推薦が私だけで、対立の構図ができなかったということが結果に響いたということで、やむを得ないと思っています。

Q.(記者)
きのうも質問しましたが、具体的にお答えいただけなかったのでお聞きします。3期目を市長ご自身はどのように位置づけしていきますか。

A.(市長)
政策公約の中でも書かせていただきましたが、これまで進めてきた政策の継続が重要だと思っています。すべて完了して終わっていないものが数多くあるわけで、しっかり継続していく。それから、アンケートや市民委員会で、常に検証するということをこれまでもやってきました。そういった中で、意見をいただくということをやってきましたので、それを踏まえて見直すべきものは見直していく。それから、今回の政策公約での新しいことにつきましても打ち合わせさせていただいていますので、そういったことに新たに着手し、今までやってきた政策の充実といいますか、深化を図っていく、それに懸ける4年になると思っています。

Q.(記者)
3期目で、あえて優先順位を付けるとしたら何から進めていきますか?

A.(市長)
いつも言っているのですが、優先順位は付けないです。すべての仕事が重要で、小さなことであっても真剣に取り組んでいくということを言っています。ですから、他のメディアから聞かれた時もそのようにお答えしており、優先順位はないとお答えします。

Q.(記者)
先ほど、見直すものは見直すとおっしゃいましたが、具体的に見直すものは頭の中にありますか?

A.(市長)
各部署でそれぞれ常に問題意識を持って仕事をすることを徹底していますので、常に日々上がってきます。例えば、ここの自治体では、このようなことを始めたけども、うちではどうするのか、というようなことです。それから議会でも様々な視察に行ってこられて、こういうことをやっている、というようなことがあります。幅広く取り入れて、今やっているのがベストだという気持ちではない形でやっていく、ということを申し上げているので、見直すという言い方をしました。今現状、何か問題点があって、これをこうしなきゃならないので言っているのではなくて、そういう姿勢でこれからもやっていきたいという意味で見直すと言っています。

Q.(記者)
選挙期間中の発言についてですが、水曜日の緊急決起集会で、マスコミを批判する発言があったと思いますが、真意はどういった意図での発言だったのかということと、市長として使うべき言葉ではないのではないかという批判も一部聞かれますが…

A.(市長)
反省しています。本当に申し訳ありませんでした。この発言は、朝、新聞を見て、感情が高ぶった状況を言葉で申し上げたということです。日々、自分なりに思いを込めて、いろいろなことをやっていますので、そのことについて、伝わらないとか、逆に事実と違うようなことがあると、そういう感情になりますということを表現したかったのです。あの場で全体を捉えた言葉として使ったわけではないのですが、非常に不適切な言葉だったということで、本当に申し訳なかったと思っています。
争点がない選挙の中で、私がこれまでやってきたことについて、争点化したいという気持ちも少しあって、私がやってきたことについて、いろいろ評価していただいていることは、客観的に見るとメディアが一番多いわけです。メディアと議論をすると、形ができるかなということを考えなかったというと嘘であります。ところが私が例えばこういうことについておかしいねと言ったということについては出てこなくて、本当はこういうこと、あるいはこういうことについて出てくれば良かったのですが、そうではなくて、ただ一言、メディア批判というか、マスコミ批判という言葉と、先ほどの言葉だったので、非常にまずかったなと思っています。このことについて、こういうことを書いていますが、少し違いますね、ということがありますということを、あの場では言いたかったのです。ご理解いただけると思いますけど、非常に不適切な言葉で申し訳ありませんでした。
それから、言葉自体も繰り返しますけど、直接投げかけたのではなくて、朝、見た時の感情を表したので、言葉として言ってはいけないことだと思っています。すみませんでした。

Q.(記者)
お気持ちとしては、その時の発言の…

A.(市長)
前段でこういうことがあって、このことについてはおかしいねということを言った上で、そういうことを見ると、朝、感情が高ぶりますということだったということです。

Q.(記者)
新聞といいますと、いろいろな新聞がありまして、弊紙でも雇用の件については確かにパートが多いという指摘はしているのですが、どこの新聞社に対してということはあるのですか?

A.(市長)
どこの新聞社ということはないです。都市間で比較していただいて、客観的な数字でこうだと言ってもらうといいのですが、今の雇用形態が非常に非正規が多くなってきているということについて、非常に私は問題意識を持っています。それは、国がそういう道を開いてきた、法律を変えて制度を開いてきた結果であって、国がそういうことを開いたことによって、企業は人をより使いやすくなったというプラスの面もありますし、また働きやすくなったという側面も実はあります。1日、何時間しか働く時間がないけれども、これまでは、そういう形ではなかなか働くことができなかったが、働くことができるとかですね、そういうプラスの面もあります。それから、そもそもそういう形にしてきたのが国であり、いろいろな現象を分析するときに、幅広い背景とかいう中で、見るべきではないかという思いが常々あるものですから、非常に短い言葉の中で、断定的に表現されると、ちょっと違うねという気がすることがあるということで、ご理解いただきたいと思います。

Q.(記者)
特定の新聞社に対して投げかけた言葉ではないということですか?

A.(市長)
はい。その記事だけではなくて、様々な時に、そういうことをいつも思うことがあるので、心の中で、違うねと思うことがあることを、少し言葉足りない言い方をしたということで、非常に反省をいたしております。

Q.(記者)
投票率とやや被る話なのですが、各党相乗り、それから市議会の会派のほとんどが推薦したという中で、各党投票率を上げようと最初から合言葉のように言っていた中でこの数字というのは、やはりうまく組織が機能しなかったのかなと私は思うのですが、その辺市長はどのようにお考えですか。

A.(市長)
その点は、選対はある意味で号令掛ける立場にないですが、やはり選挙が成り立つように、そういう言葉で、市民あるいは支持者に呼びかけていたというのは当然ではあると思います。私たちは、投票率がこういう形になるというのは、かなり見えているような選挙でありました。本当はあまり選対側で強調してほしくはなかったのですが、やはり、投票所に行ってもらわないと、選挙は成り立たないということからすると、そこはしょうがなかったと思います。それから、うまく機能したかしないかというのは、たびたび申し上げているんですが、選挙は3回やってきて言うのもどうかと思いますが、少し素人の部分もありますので、またお任せしている部分もありますので、そこのあたりの評価っていうのはあまり自分ではできないところもあります。

Q.(記者)
市長の後援会と自民党がほぼ一体になってやっていく中で、民主党はなかなか入り込めないという状況もありますし、市長の姿勢としては、すべての会派と話を、小さな声にも耳を傾ける姿勢でやっていらっしゃるのですが、やはり選挙になるとちょっと違うのかなと感じましたけれども…

A.(市長)
ご指摘のとおりだと思いますけども、やはり出てきた経緯がありますし、基本的に政策としては現政権の政策を、私としては正しいと思っています。すべてがOKというわけではないですが、基本的な方向性としてそう姿勢を支持してとっていますので、形がそういう形になるのは、ある意味必然ではあると思っています。ただ、幅広い支持を得るということは、決して悪いことではないのでこれからも政治面であったり、行政の進め方につきましても、分け隔てなくいろいろな相談をしたり、提案を受け入れるということに努めていきたいと思っています。

Q.(記者)
投票率の話に戻ってしまいますが、そうは言っても理想としては、どんな構図であっても、自分の市政だという意識を持って選挙に行って投票すべきものであって、そういう意味からいって市長として、この辺が足りなかったかなとか、反省点というか、これからこういうところに力を入れようとかそういうことは何かありますでしょうか。

A.(市長)
ないですね。やりきった感じはあります。できる限り訴えましたが、対立点を際立たせて選挙になるような形ができなかったというのは残念ですが、自分で投票率を上げるためにどういったことができたかということになりますと、私がやれる限りのことはやったので、ここが足りなかったと言われると、ない、としか言わざるを得ないです。

Q.(記者)
選挙戦と言わずに、日常的なことから、皆さんが市政と一体となっていれば選挙に来るわけですよね。

A.(市長)
そうとは限らないと思います。そこは意見が違いますね。市民が市政と一体になるというのが、意味が良く分からないのですが…

Q.(記者)
市政に関心を持っていれば…

A.(市長)
そうとは限らないと思います。選挙というのは、やはりセレクション、何かを選ぶような意味合いがありますので、選ぶものがない時に、選ぶために足を運んでいただくというのは大変だと思います。実際、他の地域の選挙でもそこは同じだと思います。投票率ばかりが議論になるのはさびしい感じがします。

Q.(記者)
投票率が低いということは、消極的な批判という受け止め方はできないですか?

A.(市長)
そういう受け止め方ができるかできないかは、見る方の考え方によるかと思います。私としては、選挙は1票でも勝てば勝ちというのが民主主義の原則ですから、投票率を見て議論していくということは筋が違うとはっきり思っています。これは今回だけではなくて、かつてのいろいろな選挙に関してもそう思っています。特にテレビなんかでも取り上げられるのですが、少しそこは違うのでないかと思っています。日本を揺るがすようなとか政権にいろんな問題があるというようなことになれば、当然足を運ぶと思っていますし、国民、市民の政治意識というかそれが投票率と結びついているかというと、ぜんぜん違うというふうに思っています。

Q.(記者)
政策公約について、様々な新たな取り組みを反映させるということで、これから市民の方に説明されると思いますが、その点、今後の決意的な部分と、今年度中であるとか12月の補正ですとかといったところで、早速これに取り組みますというのがあれば教えていただけますか?

A.(市長)
いずれ予算化していくわけです。お金が掛かるものについて、ほぼすべてがお金が掛るわけですので、予算審議の中で、ご説明していく形になります。政策公約の中に掲げたものを緻密に具体的な事業にまでこうするというところまでいっていないものも数多くあります。各部署には検討するように指示をしまして、お金の積み上げということもやりながら、議会の皆さんにご説明をして、説明というよりご相談という方が近いかもしれませんが、ご理解を得ながら具体化していくという手続きになると思います。おそらく補正というよりは26年度の当初予算の中で一定の形を出していく、そこがまずスタートだと思っています。

Q.(記者)
3回選挙を戦われて、今回の選挙戦というのは、過去2回と比べて慣れたなという感じですか?

A.(市長)
慣れたというよりも、今回はかなり疲れたという感じはあります。前回も前々回もそうでしたが集会が多かったと思いますが、今回はできるだけ集会を行わずに、決起集会や緊急集会などぐらいで、あとは街頭で訴えるという形をとりました。先ほどご指摘があったように、立場を越えた広い皆さんに訴える形をとるということでしたので、肉体的に過去2回に比べると結構ハードな選挙だったと思っています。

Q.(記者)
精神的にはどうでしたか。

A.(市長)
不用意な発言までしていますので、気持ち的には決して楽ではなかった感じです。少し雲をつかむようなところもありましたし、精神的にも少しきついとまでは言いませんが、前回に比べると前向きに対立点があってそれに対してこうだという形ではなくて、まさに、自分の中身をさらけ出すような、選挙の形としてなりましたので、その点はきつい面がありました。

Q.(記者)
政策の中で、金額が大きいところで、市民病院内に緩和ケア病棟を設置ということがありますが、周産期センター新病棟の整備も含めて、今後の具体的なスケジュール、いつごろまでにとか、そういったお考えはありますか。

A.(市長)
スケジュールについては、まだ決めていません。ただ、検討の着手に入らせたいと思っています。現在、周産期センター新病棟は建設中であります。緩和ケア病棟の整備については、どの場所にどういう形でというロケーションの問題も含めて、早急に検討させたいと思います。財政全体の中でどのくらいの期間でやっていけるかということもありますが、着実にすぐにでも検討に入っていきたいと思います。

Q.(記者)
病院側の試算では10億円以上ということですが、この財源は国とか県とか市ということですか?

A.(市長)
財源についてはこれからということになります。めどが立っているわけではないですが、財源の調達についても知恵を出しながら、やっていきたいと思っています。

Q.(記者)
大きいところで中核市という目標があり、平成28年度までにということですが、市民向けに、中核市がこういうメリットがあるということをお知らせください。

A.(市長)
必ずしも市民生活が、直接的に劇的に変わるということではないです。それは、現在、中核市であるところ、あるいは政令市も含めてですが、市民生活がそうでないところ違うかというと、そんなことはないわけであります。ただ仕事の進め方が、権限、財源について、市が中心になってできるということで、統一的な仕事ができるということですので、何が良いから中核市になりますよというようなものではないと思います。都市経営に関わる市民サービスというところで、それによって何が良くなるというものではないと思います。それは政令市に住んでいる人の方が幸せだとか、中核市の方が幸せだとかっていうレベルの議論ではないのと思います。その統一的に同様の幅広い形での市民サービスが展開できるという意味で、行政の経営の面で非常にメリットがあると思っています。
それとステータスの問題もあると思います。それが直接、具体的に効果がありますというより、中核市のグループの中に入って、レベルの高い行政をやっている皆さんの一員として、切磋琢磨してやっていけるということのメリットはあるのだろうと思っています。

Q.(記者)
個別の事業のことですが、屋内スケート場というのも大きな話だと思いますが、県との協議の上、例えば、いつごろ着工とか、あるいは費用負担はどうするかとか、その辺は今イメージとかありましたらお願いします。

A.(市長)
非常に大きな課題だと思っています。客観情勢を見ると、東京オリンピックがあるということで、その手の国の投資が東京に集中する懸念があります。別枠でオリンピックだけ予算が使われるということが、たぶん、ないでしょうから、やはりそこに集中していくという危機感があります。県といろいろ相談しながら、早くやれる方法はないかということについて、改めて投げかけて、できるだけ早く進める方向性を見つけていきたいと思っています。

Q.(記者)
きのうの事務所でのあいさつの中で、選挙戦を通じて聞いた市民の声を咀嚼してできるだけ事業をしていきたいとのことでしたが、この一週間の選挙戦で聞こえてきた市民の声とか、感じた課題みたいなものがありましたらお願いします。

A.(市長)
特に、大きな課題でお話しを伺ったということはないですが、例えば道路の状況がどうだとか、公民館がどうであるとか、いろいろな話は伺いました。それらの様々なご意見に対して直接やりますということではなく、全体の施策の中でそういった皆さんの声が、具体的な事業につながるような施策の打ち出し方をしたいという意味で、「咀嚼して」という言い方を申し上げました。
今回の政策公約の中でも、市内をくまなく回っておられるタクシーの皆さんとか、あるいは宅配便の皆さんと連携をとることで、どこの道路であったり、公園であったりというような情報をいただき、市役所の職員の人手だけのパトロールだけでは、どうしても限界がある部分について、常に回っている皆さんの声、情報を引き出すようなこともやりながら、いろいろお話しいただいたものを政策的に展開していくという意味であります。 

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