記者会見 平成22年6月22日

更新日:2020年01月07日

発表内容

  1. 友好都市蘭州市訪問及び中国との経済交流について
  2. 八戸ポータルミュージアム オープニング特別事業について
  3. 八戸ポータルミュージアム ものづくりスタジオ入居者募集について
  • その他の質疑応答

1. 友好都市蘭州市訪問及び中国との経済交流について

 八戸市では、来月7月5日(月曜日)から7日(水曜日)までの日程で、私が団長となり、友好都市であります中国甘粛省蘭州市を訪問いたします。
これまで、当市と蘭州市は、青少年の相互派遣や視察団の相互訪問など、25年以上にわたり、様々な分野での交流を続けて参りました。
昨年は、蘭州市との友好交流25周年を記念いたしまして、11月7日と8日の2日間、八戸商工会館にて書道交流会を開催したところであります。
今回の訪問では、蘭州市長への表敬訪問をはじめ、鈴木文庫での記念品(本)の寄贈、また蘭州画院にて、昨年の書道交流会へ参加していただきました書家の方々との交流などを予定しております。
また、蘭州市で開催されます、「蘭州投資貿易商談会」への出展も予定しており、当市では7月6日(火曜日)、7日(水曜日)の2日間参加する予定であります。商談会では八戸市の地場産品をPRするとともに、蘭州市からの誘客の可能性についても調査を行って参ります。
今回の訪問により、当市と蘭州市との交流を深め、一層の相互理解を図って参りたいと考えております。
次に、八戸港国際物流拠点化推進協議会では、蘭州市への訪問後の7日から11日までの日程で、会長である私が団長となり、「八戸港コンテナ定期航路交流ミッション in 上海」を実施いたします。
訪問先は、中華人民共和国の上海市であります。
これまで、協議会では、八戸港の国際コンテナ定期航路の利用拡大を図るため、台湾、中国、韓国、北米などにミッション団を派遣して参りました。
今回のミッションでは、韓国・中国航路を運航する南星海運の上海事務所等、船会社並びにその現地事務所や現地法人を訪問し、上海市の経済事情等について調査を行うとともに、世界第2位のコンテナ取扱量を誇り、八戸港にとって最も貨物取扱量の多い上海港の中で、重要な港湾設備のひとつである、羊山深水港の視察を行い、八戸港の今後の整備方針の参考とする等、八戸港の振興策を探って参ります。
また、輸出促進の先行事例とするため、八戸地域の商社・食品関連企業も同行し、上海市の現地バイヤーと活発な意見交換を行い、ビジネスマッチングの可能性も探って参りたいと思っております。
さらに、八戸港をPRするため同市において八戸港貿易促進セミナーを開催し、個別の商談や現地需要の調査を通じて、今後の八戸港の利用促進につなげて参りたいと考えているところであります。
今回のミッションを通じて、中国につながる各航路の利用拡大、並びに八戸港の輸出促進を図って参りたいと考えております。

配付資料

案件1に関する質疑応答

特になし

2. 八戸ポータルミュージアム オープニング特別事業について

 来年2月11日にオープンを迎えます、八戸ポータルミュージアム、「はっち」の「オープニング特別事業」についてご説明します。まず「はっち」のミッションをご説明した後、特徴的な機能をご紹介し、オープン前に展開する事業の説明に移りたいと思います。
まず、「はっち」には、まちを元気にするという使命がございますが、それを達成すべく、資料のとおり8つのミッションを掲げております。
このミッションは、いずれも「人」に焦点をあてております。「はっち」は公共施設としては全国的にも珍しい様々な機能を備えておりますが、重要なのはハード面の機能ではなく、同じ空間で様々な生産的、創造的な活動が繰り広げられることにより、異なる分野間、世代間にコミュニケーションが生まれ、それがまちに広がっていくということであります。
さらには、市民のほか、観光やビジネス等の目的で来八する人々が「はっち」を玄関口として八戸の多様な魅力に触れることにより、その魅力が全国各地に広がっていくということが挙げられますが、これらによって、地域全体が元気になり、次世代に夢を描くことができるような環境を作ることが、「はっち」誕生の大きな目的のひとつであります。
次に、「はっち」の特徴的な3つの機能をご紹介いたします。
1つ目は、「ものづくりスタジオ」であります。みろく横丁の「ものづくり版」をイメージしていただければわかりやすいと思います。こちらは2階から4階の各フロアに、多様な分野のクリエーターが入居し、調理および製作から展示販売までを行うことができるブースで、来館者にものづくりの過程が見える形となっていることが、特徴として挙げられます。
2つ目は、「こどもはっち」であります。こちらは4階にある子育て支援スペースで、青森県産材をふんだんに使ったぬくもりある遊具や空間づくりとなっており、子ども用茶室、木のプール、絵本展望台、おもちゃの家等が設置され、子どもや親同士の交流はもちろん、館内で活動する多様な世代の方々との交流が一層活発になるものと思っております。
3つ目は、「レジデンス」であります。こちらは5階に5部屋用意しており、創作活動や地域貢献活動を行うアーティストのための宿泊、滞在スペースでありますが、他に、会議室としてもご利用いただけます。
次に、オープニング特別事業について、ご説明いたします。現在、「はっち」では、開館後、通年継続的に行っていく事業について準備を進めておりますが、オープン後の3月21日までの期間に行う事業を「オープニング特別事業」と位置づけております。
本日は、このうち直近に開催される2つの事業とそれに関連する事業についてご説明いたします。
1つ目として、さきほどご説明しました「レジデンス」にアーティストが滞在し、作品制作を行う「アーティスト・イン・レジデンス事業」の第1弾、「八戸の棚 REMIX!!!!!!!!(はちのへのたな りみっくす)」をご紹介いたします。
このプロジェクトは、現在「はっち」が建設中であるため、中心市街地の空き店舗を「レジデンス」にみたて、プレ事業として行うものであります。初回は、「日常編集家」のアサダワタルさんによって、今月19日からスタートしており、来月の25日まで開催いたしますが、詳細については、後ほどチラシをご覧ください。
続いて、「へぇへぇウォーキングツアー」を7月上旬から来年3月にかけて開催いたします。これは、ツアー参加者を公募し、中心商店街を訪問して歩くものであります。訪問先の専門店や職人の方々に、家業で蓄積してきた知識やお店の歴史、印象深いエピソード、あるいは、趣味や人生を語っていただき、面白い話を聞いたツアー参加者が、思わず「へぇー」と驚き、感心すると思われることから、「へぇへぇウォーキングツアー」という名称としております。
さらに、ここで発掘された「物語」が、3つ目の特別事業である「八戸レビュウ」という写真展にも活用されます。市民が取材し、作家等の指導のもとにまとめあげた88人の人生のひとこまを「物語」として記し、それを新進気鋭の写真家たちと「作品」に創りあげることで、「はっち」の船出を飾ります。八戸の多様性を発信することで、地元の魅力を再発見し、市民に誇りを高めてもらうという狙いがあります。
なお、招聘アーティストについては現在調整中ですが、そのうちの1人は、平成19年度に「写真界の芥川賞」とも謳われる木村伊兵衛賞を受賞した志賀理江子さんに内定しております。
以上、3つの特別事業をご紹介いたしました。「はっち」では、このほかにもまちを元気にする事業を企画しておりますが、それぞれ開催前に随時ご案内したいと思っております。また、今回ご紹介した事業のほかにも、開館後に継続して開催すべき事業については、商工会議所、商店街、文化協会をはじめとする市民の方々と連携して進めてまいります。

配付資料

案件2に関する質疑応答

特になし

3. 八戸ポータルミュージアム ものづくりスタジオ入居者募集について

 次に、ものづくりスタジオ入居者募集について、ご説明します。
事業説明の前に、「はっち」の事業全体における、ものづくりスタジオ事業の位置づけをご説明いたしますので、別添の「図面資料2-1」をご覧ください。
まず、事業の柱ですが、「会所場事業」、「貸館事業」、「自主事業」の大きく3つの柱を考えております。このうち自主事業では、施設の目的や、先程の8つのミッションを達成すべく、5つの柱により事業を進めていくこととしております。
このうち、3つ目の柱、ものづくり事業において、オリジナルグッズ開発事業と共に、新しい才能とものづくりが育まれていく場として、ものづくりスタジオ事業に取り組むこととしております。
それでは、資料2にもとづき、本題についてご説明いたします。
ものづくりスタジオの事業目的でありますが、当該スタジオは入居型の工房兼ショップであり、ものづくりを通した新しい商品やサービスの開発、価値の創造を追求し、更には、そうしたものづくりの振興を通して、街の新たな魅力スポットとして、人々が集い、行き交う、賑わいを創出することを目的としているものであります。
募集分野につきましては、食、デザイン、コンテンツ制作、アートのほか、伝統工芸、ファッション、アクセサリー、ホビー、雑貨などハンドメイドによるオリジナルの工芸品や日用品全般を対象としており、スタジオ内で可能な内容であれば、分野の制限はございません。
次に、応募要件でありますが、営利のみを目的とした事業ではなく、例えば、伝統工芸の継承や育成につながる活動、また、地域資源の新しい活用を事業内容に含むなど、八戸を元気にする活動を事業に含むことを要件とし、スタジオ内で、ものづくりの製作を伴う事業といたします。
募集スタジオの広さや設備等の仕様につきましては、資料2の5に記載のとおりであります。
2階と3階は、それぞれ2つの食のスタジオを配置しておりますが、例えば、地域の食材を活用した新しいメニューによる事業が「はっち」から生まれることなどを期待しております。
4階のスタジオは、それぞれに、商品展示用のディスプレイ棚が備えつけてある他は、自由にレイアウト可能な仕様となっており、伝統工芸から現代風の小物まで小さなお店が連なり、ワクワクする小路が形成されることを期待しております。
入居者への事業支援としては、クリエーターを招聘しながら、ものづくりやデザインに関するアドバイス等を実施することや、起業家支援メニューを活用しながら、入居後の事業の継続や、更には、入居期間終了後における、中心市街地への出店を支援して参ります。
今後のスケジュールについては、入居者の募集を、本日、6月22日から8月18日までの約2か月間実施し、その後、書類審査、面接を経て、9月中旬には入居者を決定する予定であります。
以上で説明を終わります。
最後に、今後発行予定のフリーペーパーについて、ご紹介したいと思います。まだ校正段階であるため、本日は配布しておりませんが、フリーペーパーのタイトルは「はちみつ」で、(注意:見本を提示しながら)おおよそこのようなイメージとなります。創刊号は今月末に発行となる見通しであり、中心商店街をはじめとする各所で配布いたします。「はっち」に関する情報だけでなく、観光展示に関わる市民作家などに光を当てる等、主に「人の顔」が見えるような内容として参りますので、「はちみつ」共々、今後の「はっち」にご注目いただければと思います。

配付資料

案件3に関する質疑応答

特になし

その他の質疑応答

ドクターヘリについて

Q.
きのう県議会においてドクターヘリについて、県と市の認識のすれ違いがあったとのことだが、県ではベースができたので、直接話をしたいとのことだが…

A.(市長)
実際に知事がどういうお話をされたのかよくわからないので、何とも申し上げようがありません。医療審議会で共同運航という話が突然出てきて、それを県は前向きに考えているということは伝わってきています。共同運航とは何のことかわかりません。どういうことを言っているのか、その意味がわからないです。
例えば、いま茨城かどこかで、非常に近い病院同士がそれぞれではスタッフを全部用意できないので、ヘリの運航を助け合って対応していることがあるが、青森県は離れているので、それはあり得ないと思います。各病院が受け入れ態勢を整えていくということであれば、いまと何も変わらないので、それをわざわざ共同運航という必要はありません。共同運航という名目でもっていくだけのことをいうのかもしれません。あと考えられる共同運航というと、例えば、人手を貸してくれという場合はあるかもしれませんが、それはあり得ない話です。ですから我々としてはその中身を教えてもらってから、良いとか悪いとか言えますけれど、いまのところは2機体制による八戸市民病院による継続運航をお願いしていくという立場に変わりはありません。

Q.
直接話をしていきたいという点については

A.(市長)
共同運航はどうかという話はきてませんから、我々の要望のことをご存じかどうか知りませんが、もし、共同運航という現実的な具体的な案があれば、話し合いの余地もあると思いますが、いまのところ、市民病院に確認しても、県からはまったく無いということです。

Q.
ドクターヘリの件に関しては、7月26日に行われる重点要望でやられるようですが、それ以前に県から話があれば協議することはあるのか。

A.(市長)
審議会の話の内容がよくわかりません。八戸市としてはいつでも、話があれば、応じることにまったくやぶさかではありません。ただ、スケジュールとしては26日に重点要望としてお願いをすることは決まっています。

消費税について

Q.
最近、盛んに消費税が出てますが、それについてご所見を。

A.(市長)
先進諸外国によって消費税率が一定の水準であることからすれば、将来的には検討されることだと思っています。現状では、その前にやることはあるだろうと考えています。それは行政改革ではなくて、地方はやるところはかなりやってきてますので、国でもそんなにできないと思います。
そうではなくて、経済対策をしっかりやるべきだろうと思います。いまのようなデフレの時に、公共事業を削る、とにかくパイを少なくするような施策をすること自体が、非常に問題だと思ってます。やはりしっかり経済対策をやって、景気を浮揚させて、ある程度、人々の生活が経済発展の恩恵を受けるような状況をつくりだしてから、負担の議論をすべきでないかというのが、私の主張になります。

Q.
地方の取り分として、仮に税率アップした場合に、地方消費税については。

A.(市長)
全国市長会等を通じて、国に申し上げてます。全部、国でなく、しっかり地方消費税分も国との見合いで確保すべきだと思います。

Q.
見合い以上とはどれぐらいですか。

A.(市長)
それは今後の地方分権改革というか、地方主権改革と言ってますが、どれだけ事務事業が地方において、することになっていくのか。国なり県がやっていることがどういう形で、事務分担がなされるのかによって、財源論が出てきますから、それとのかかわりだろうと思ってます。いま現在は、地方には厳しい条件になってますので、地方にもっと手厚くというお願いをしていきたいと思います。

桔梗野工業団地について

Q.
現時点では、県や事業団との話し合いの経過についての受け止め方を教えてください。

A.(市長)
副市長が窓口になってやってます。前々から申し上げてますけども、市だけが負担するという根拠は全くないということを、しっかりと新聞も書いていただきたいのです。何の法律的な根拠もなければ、負債が発生した原因、経緯等を十分踏まえて、関係者が協議をして、最終的に決めるということになってますので、市民にも説明できるような穏便な解決を、協議の中で探っていくというのが基本であります。

A.(奈良岡副市長)
先般、議会でもお話しましたけども、3者で話し合うということで、それを進めている段階です。内容については、それぞれの主張がありますので、それについては控えさせていただきたいと思います。
経過をきちっと両方で意識するということと、推測とか考えでなくて、事実は何なのかということを、きちんと公表できるように明らかにしていきたい。
もう一つは、議会でも質問出ましたが、どうしてかという単純な質問に対して、解明していくということは、いま一番の大きな課題かと思っています。それが明らかになれば、自ずから解決策が見えてくると思うので、究明にいま一番力を入れている状況です。

参議院議員選挙について

Q.
6月24日に公示、7月11日に投票が行われる参議院議員選挙において、市長の政治的なスタンス、具体的に応援支持される政党はありますか。

A.(市長)
いろいろな立場から要請を受けることとなると思いますが、市の行政に関わる記者会見の場では、差し控えさせていただきたいと思います。ただ、議会答弁でも申し上げましたが、自分の政治信条に基づいて、政治活動は行うという、政治家たる者にとって当然のことでありますので、自分で判断し対応していくことになります。

Q.
要請とは、推薦とか応援演説とかということですか。

A.(市長)
政治活動とか選挙活動とかの対応というのを、その都度、自分なりに判断させていただくということです。

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